手紙のレビュー・感想・評価
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作品のメッセージ
加害者、加害者家族、被害者家族の葛藤がどうしようもないくらい辛く、救いようも無い。
いつまでたっても続く負の連鎖は、逃げることすら出来ない。
そんな中にある色々な愛の糸に感動してしまう。自然と涙が出ていました。
この映画を観て、どのようなメッセージがあるのか考えました。
おそらく根幹はシンプルで、「どんな辛い事があっても犯罪をしてはいけない」という事なのかと。
人は生きていく中で人との摩擦は避けられない。
いつ魔が差して悪い事をするか、それは誰にもわからないし、自分にいつそれがやってくるかもわからない。
ほんの少しの気持ちで罪を犯したとしても人を殺す結果になってしまうかもしれない。
自分を抑制する事は凄く大事な事でそれは凄く難しい。
でも、もしそんな時が来てしまった時、この作品の事を思い出し、自分の愚かな行為が家族に対して永遠に絶望を与え続けるという事が頭をよぎれば、あるいはその手を止められるかもしれない。
この作品は素晴らしい。
原作は小説であると思いますが、私はまだ読んだ事がありません。小説を読むのには時間が掛かる人もいて、手に取る事がない人もいると思います。
ですが、映画であれば2時間ほどです。
必ず見る価値はあると思います。
凄かった
来週から亀梨和也主演でまたドラマをやるということで、予習がてら鑑賞しました。
弟の進学費用のために強盗殺人という罪を犯してしまった兄、そして殺人犯の弟というレッテルを貼られて一生生きてかなくては行けない弟、服役しても、謝罪しても、被害者や加害者、マスコミ、全ての人がその事件忘れない限りは罪が許されることは無いんだろうな、と考えさせられました。
最後のシーンは涙無しでは見られませんでした。
苦しくも現実と向き合う
犯罪者、窃盗や暴行ではなく強盗殺人を犯してしまった兄を持つ主人公の苦しみを描いた作品。
故意に起こした殺人ではなくとも罪人は罪人。
また罪人の家族も同罪とみなされ排除される社会。SNSで住所や家族も晒される現代社会はもっと酷な時代だとは思う。
作中にもあるけど、差別のない社会はないし差別のないところへ逃げるのではなく向き合うしかないとは思う。
愛憎を描いた名作
手紙(2006)
犯罪者の家族につきまとう世間の冷たい仕打ち。差別。そんな中でも見捨てずにいてくれる、友人(尾上寛之)や後に配偶者(沢尻エリカ)になる人。犯罪者とその家族の手紙のやり取り。犯罪者(玉山鉄二)は弟(山田孝之)への大学の資金を得たくて殺人を起こしてしまった。弟はその間に犯罪者の家族ということから幾多ものひどい仕打ちを世間から受ける。そして、弟は妻と愛娘を守るために詫びながら絶縁の最後の手紙を出すのだが、それだけでは終わらない。犯罪者の家族も含めての償いとはなんなのか。辛く厳しく重いヒューマンドラマ。それでも希望を失わせない、愛と憎しみを考えさせられてしまう名作だった。
役者の演技に涙
弟を守るために犯罪を犯してしまった兄
身内に犯罪者がいるということでひっそりと生活してきた弟
玉山鉄二さんと山田孝之さんの切なく、そして意を決して行きていこうとする演技に涙しました。
そして、その弟の事情を知りながらもその人を愛し続けた由美子を演じた沢尻エリカさんの暖かい演技にもほろり。関西弁には違和感を感じましたが(笑)、さすが魅せる女優さんです。
何度も観てしまう大好きな映画です。
罪
罪は決して消えない 家族 被害者 その家族
償っても消えることのない大きな罰
でも逃げても消えないならそこで踏ん張るしかない
山田さん沢尻さんの大きな愛に涙が、とまりませんでした。
罪を犯した人にも愛は必要だと思った
こんなに泣くか…
自分でも驚くほど泣きました。
内容も最後も分かっているのに…
特にラストシーン。もうみなさん本当に演技が上手い。
小説を読んでからの映画でしたが、とても上手くまとめられていると思う。
内容は確かに暗く、重い。犯罪者ものでハッピーエンドにするのはほぼ不可能(本人が開き直っちゃえば別だが笑)。でもそれなりに現実的で様々なメッセージが込められてる。
語りだしたらきりがない。
邦画の中でも大好きな映画の1つです。
玉山さん・山田さんに見入りました
玉山さんの最後のシーンは、凄かった。
それを見ている山田さんも凄かった。あのふたりの直接ではない、掛け合いが本当に脳裏に焼き付いて離れません。
沢尻エリカさんの関西弁が気になりました。話の最中も気になって気になって。
おうち-5
いいときに小田和正で、涙止まらなくなる。
原作も読んだ上で。
罪を犯してしまった兄。
根っからの悪人ではない。
むしろ弟思いで、弟だけを望みで刑務所で生きている。
犯罪者の弟というレッテルで、色んな差別を受ける弟。
お兄さんの手紙は読んでない。
とにかく離れたい。普通に、生きたい。
「差別は、必然なんだ。」という言葉。
そうなんですよね。
どんなに時代が進んでも、場所を変えても、変わらない何かというのは変わらなくて。
その中で生きていかなくてはいけないという真実。
ラストシーンは原作と違うけれど、わたしはこちらの方が好き。
まじで、おうおうと泣いた。
玉鉄の演技が素晴らしい。
鼻水垂らしながらの号泣に、わたしも鼻水垂らして泣きました。
この映画で一気に玉鉄ファンになっちゃいました。
このシーンで小田和正鳴るんですよ?
もう日本人の泣きツボでしょう。
どちらサイドの痛みも画面を通して伝わってくる。
これを若いときに見てよかったと思ったし、将来子供が出来たら見てほしい映画です。
号泣
「差別のない場所へ行くのではない。君はここで生きて行くんだ」
犯罪者の兄を持つ弟とその家族の苦悩、それでも自分にとって兄はいつまでも兄だから。
最後の慰問のシーンでの兄弟の無言の会話に思わず涙しました。
キャスティングや展開に多少違和感を感じますが、原作と共にいい映画だと思います。
言葉をこえて
ラスト、小田和正の、言葉にできない
の歌が、この映画のすべてをあらわしてる
と感じた。
罪は罪。
罪をつぐなうこと、
関わる人々の苦悩。
思いは、
言葉をこえて、
言葉にはならずに
いつか、伝わる。はず。
泣ける たくさんの人が苦しんで 悪くないけど,悪くて 誰が悪いとか...
泣ける
たくさんの人が苦しんで
悪くないけど,悪くて
誰が悪いとかじゃなくて
犯罪とは決して光があることではないけど
一瞬の一筋の光があり
その矛盾が考えさせられる
時間が経って観る視点が大きく変わりました
加入してる動画配信サイトで観れるようになったので、約10年ぶりに鑑賞。
初見時は、弟可哀想とかぐらいしか感じなかったですが。。。結婚して10年の間にこの映画の観る視点が大きく変わり、登場人物の気持ちが痛いほど分かるようになってました。
ラストの20分は原作を超えた感動があり、私は映画版の方が良いと思います。
刑務所で兄を認識した時の弟との会話のないやりとり。。。
最後に書いた手紙には書かれていないけど、兄への気持ちはここでの2人を見ていれば十分に伝わります。
山田さんと玉山さん、みなさんの演技は素晴らしいの一言に尽きます。
周りにすすめたくなる
加害者側の話の映画は初めてみた。殺すつもりはなかったんだろうけど絶対に許されることではなくて1回のミスがこんなにも大きく人生が変わるなんて少し怖くなった。
罪を背負うと言う事
犯罪者を家族に持つと言う意味を丁寧に描いてた良作だと思う。山田孝之と玉山鉄二は本当に素晴らしかった。
ただ、沢尻エリカじゃないのでは感が最後まで拭えなかった。関西弁も変だったし…顔が派手だから最初うっとうしい女に見えたのは監督や原作の意図していた事なのだろうか?
山田孝之の繊細な演技、兄を隠して生きている事を誰にも言えない孤独と罪悪感、寂しさや辛さが何気ない行動や表情から読み取れて切なかった。
玉山鉄二も優しいお兄ちゃん、単純で馬鹿だけどほっておけない心根の良さが滲み出てて辛くなった。
アクシデントで殺したのだから許してやれという作りでなく、罪を犯した人間とその家族はもうその罪を背負って行くしか生きれないと言う話なのも良かった。
ラストの慰問シーンは涙なしには見られなかった。2人の関係性と演技、演出と音楽が重なって感動の波状攻撃だった。
続いていく差別
続いていく差別
罪を犯して逮捕されれば、終わりではない。
もちろん、被害者の人生は帰ってこないし、周りの人の心の傷も癒えない。
それに加え、加害者家族の人生も狂う。
加害者家族を避けたくなるのは、当たり前という内容を言う会長は、辛いことを言うと思ったけど、実はこれが現実で、家族が差別を受けることも含めたものが罪の重さだと。
それを加害者は知らなきゃいけない。
とても心に刺さった。
お兄さんは弟のために強盗をし、勢いで殺人を犯してしまった。
世間は、凶悪強盗殺人とよぶ。
一見、情に流されそうになるが、犯罪は犯罪。
そこをしっかり見つめないとならない作品。
殺された主婦
窃盗の上、殺した男
これが事実。
世間は事件自体は薄れても、近くにいれば噂は広まる。
だからといって避けるご近所さんが悪いわけじゃない。
面倒なことから避けたいのは当たり前。
辛いけれど続く差別
決してスッキリすることはないけれど、知っておくべき内容だった。
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