先日アマプラで観た『自殺サークル』とリンクしている作品のようなので、観ることにしました。
抽象的すぎた部分を補完してくれるのかな?と思って。
ところが、やっぱりTV版エヴァの最終話を観ているような既視感。
まさに補完計画そのまんまなの。「拍手(おめでとう)拍手(おめでとう)」みたいな。
尖りまくった監督さんのようなので「これエヴァじゃん」とか「理解できっこないよ!できっこないよ!意味がさっぱりわかんないよ!」って言えば
「エヴァだとう!訳わかんねーのはテメーの方だよ!このカス!」って返されそう…
でもさぁ、ほんっと全編に渡ってお話も、カットも観念的すぎるの。
「あなたはあなたの関係者ですか?」「あなたもあなたになる」って、それ何?なのよん。
さっぱりわからないから、始終置いてけぼり感を喰らいました。
そんなんだから、観ていてだんだんムカムカしてきて腹が立ってくるの。
誰にも感情移入できないのに、そんなところでキ〇ガイみたいに爆発されてもなぁ…って感じ。
レンタル家族のくだりで文字通り「クサい芝居をするな…」って思ったり。半ばでの“上野駅54”ことクミコのイミフな台詞や立ち回りにムカついたり。
残り40分あたりになって、やっと見せ場のあるお話になるのかと思いきや、また訳わかんない台詞の羅列なの。
ウサギとライオンの役割がどーたらこーたら、円周率がどーたらこーたら。
それがこの物語の手法だとは思うけれど、お話が混沌としすぎて、さっぱり訳わかんないの。
監督さんや、頭のいい観客さんにとっては、整合性が取れているんだろうけれど。アホの子の私には、さっぱり。
劇場で観ていれば、寝ることすら許してもらえない不快の極み、間違いなく拷問タイムだったろうなぁ。絶対に途中で席を立ってたはずだと思います。
以前に何かの作品のレビューでも書いた記憶があるのですけれど、私って映画を見る目がないのかな?と本気で思って。
だってこの作品も、何かの賞に輝いたり、それなりの喝采も浴びてるんでしょ?
こちらの平均点でも結構いい感じだし。
なのに、私的評価はこんなだから。余計に腹立たしくなってくるの。
私如きが言い過ぎも甚だしいと思うのですが、正直言って観るんじゃなかったよ、こんなクソ映画。いくらタダだって。
終わり近くまで付き合ってしまったことと、残り20分ほどが山場っぽいので、最後まで観ましたけれど。
後に残ったものはと言えば、陰々鬱々感のみでした。心を打たない方の。くだらない方の。
同じ陰々鬱々でも『冷たい熱帯魚』は面白かったのに。同じ監督さんの。
口直しに、大好き映画の『ニューヨーク1997』のDVDでも久々に観ようかなぁ。