父親たちの星条旗

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劇場公開日:

解説・あらすじ

 「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」のクリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く映画史上初の2部作。本作はその第1弾で、アメリカ側の視点による作品。硫黄島の擂鉢山に星条旗を打ち立てた6人の兵士の写真の真実と、戦場から生き残り米本土に帰還した3人のその後の人生を描く。

2006年製作/132分/アメリカ
原題または英題:Flags of Our Fathers
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2006年10月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第79回 アカデミー賞(2007年)

ノミネート

音響編集賞  
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映画評論

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写真:Splash/AFLO

映画レビュー

1.5んー、そこまでは、

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

現代の回想、式典やら国債アピールなどのシーン、そして戦場、と、あれこれ変わるのが、ま、そういう構成もあるんだろうけど個人的には忙しいかんじで入り込めなかった。
政治色とか当時のアメリカ内部の描写もあり、「戦場での戦争映画」の部類ではない映画。
まさしく「あの星条旗」の扱い、経緯にフォーカスをあてたような内容。

2部作とされる、「硫黄島からの手紙」の方が、ほぼ戦場のみのストーリーでわかりやすく過酷な描写が目の当たりに感じてよかったと思う。

プライベートライアンのような、ずっとその戦場の構成だけだったらまだよかったんだけどな。

知ってる俳優も何人かいて最後まではもちろん見たけど、これまでもうっすら、何回か見た記憶はある、でも、「手紙」や「ライアン」のようなすごさまではなく、それで印象に残ってないのか、と自分で再確認した。

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みけい

4.5戦争の悲劇を個の視点から描く

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

凄い映画。

映画は、「硫黄島」での日本軍が玉砕した米軍の戦いで、図らずも英雄に祭り上げられてしまった三人の若者の悲劇を淡々と描いていく。

戦争の悲劇を個の視点から描く。共同製作者に名を連ねているスピルバーグが「ミュンヘン」で同じように個の視点からテロリズムの悲劇を描いていたが、個の視点を大切にしている点が、似ている。個対国の関係。とても刺激的。
イデオロギー的な発想でなく、個の痛みや思いを大切にすることから、世界の平和を考える的なものをこの二人の「巨匠」の映画から感じる。

戦争という悪夢が、しっかり観客に伝わり、当時の状況がしっかり押さえられ、尚且つ、生の喜びを感じさせる映画で、素晴しい。

戦争シーンも「プライベートライアン」との比較すると、向こうの方が迫力あるのかもしれないが(向こうはまるでスピルバーグがノリノリで撮ったような映像)、こちらの映画の方がむしろ映画上の構成としてしっかりコントロールされていることにイーストウッドの落ち着きを感じる。残虐シーンもギリギリのラインをしっかり見据えてたように思える。

大変満足の映画だった。

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mac-in

3.0今ひとつ分かりづらかった

2025年2月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

大枠はわかるんだけど、集中してないと誰が誰だか分かりづらい。あまり入り込めなかった。
評価:3.1

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bigsuke

3.5不毛な戦争、今もなお

2025年2月12日
PCから投稿

 戦争映画と言えばベトナム関係を多く観てきたがこの作品は日本での実際の出来事をベースに制作された作品。決して他人事ではない。この映画は20年近く前に撮影され約80年前の太平洋戦争末期の硫黄島で繰りひろげられた目を覆いたくなるような残酷で生々しい戦闘が描写されている。が、その惨たらしくて不毛な戦争は過去でも歴史でもなく今も世界のいくつかの場所で、現在の出来事として進行している。
 アメリカ映画の戦争モノには登場人物をヒーロー的に扱う場面が多くみられるがこの作品では「戦争に英雄なし」を前提にしたうえで戦争の不条理さを訴え問題を提起しているところが突き刺さる。「我々人間って所詮・・・」何とも言えない無力感に包まれながら、同じ事象を日本側から描いた二部作のもう一つ「硫黄島からの手紙」を観て今更ながら、戦争について深く考えさせられた次第です。

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おまつ

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