我が家の楽園

劇場公開日:

解説

ブロードウェイで大ヒットを記録した戯曲を、「或る夜の出来事」のフランク・キャプラ監督、ロバート・リスキン脚本で映画化し、アカデミー作品賞・監督賞を受賞したコメディ・ドラマ。大富豪のカービーは、軍需工場拡大のため土地の買収に乗り出すが、ある風変わりな一家の反対にあう。跡取り息子トニーの恋人アニーがその一家の娘であることを知った彼は、2人の交際に大反対。トニーはなんとか交際を認めてもらおうと奮闘する。

1938年製作/127分/アメリカ
原題:You Can't Take It with You
劇場公開日:1939年4月

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映画レビュー

4.0ハッピーエンドは分かっていても感動させられてしまうフランク・キャプラ監督の凄さ

2021年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ヒロインのジーン・アーサーの祖父役ライオネル・バリモアが、知的雰囲気と人懐っこさが共存して魅力的で、この浮世離れした様な大円満物語に、説得力を与えている。そして、最後、エドワード・アーノルドの大企業経営者がポケットに入れているハーモニカを吹くことや若い二人がハッピーエンドになることは分かりきっているはずなのに、しっかりと感動させられてしまう。これこそがフランク・キャプラ監督の職人芸のなせる技。祖父のエレベーターを降りたエピソードがアーノルドにより再現されるところから、2つのハーモニカ、さらにピアノも加わり皆が踊り出すまでの展開のダイナニズムが心地良い。

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Kazu Ann

4.0キャプラの名人芸

2020年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

キャプラの理想主義が、二組の親子を対比させて描かれるヒューマンコメディの傑作。主演のジーン・アーサーの可愛らしさ、キャプラ映画初出演のジェームズ・スチュワートのまだ未熟ながら初々しい演技が魅力の作品。大戦前の時代とは無縁の明るさがいい。時に理想主義が非現実性を露呈する危うさがあるも、社長カービーの存在がその危機を脱している。クライマックスの法廷シーンが、流石キャプラの演出の巧さでお話を急展開させて、一気に物語を面白くさせている。名人芸と称したい。

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Gustav
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