ロスト・ハイウェイ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

デビッド・リンチ監督が「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」以来5年ぶりに長編映画のメガホンをとった不条理サイコスリラー。

妻と平凡な生活を送るサックス奏者フレッドは、ある朝、自宅のインターホン越しに「ディック・ロラントは死んだ」という謎の声を聞く。それ以来、彼と妻の生活を盗み撮りしたビデオテープが届くなど、不可解な出来事が相次ぐように。やがて妻の惨殺死体が映ったビデオテープが届き、彼は妻殺しの容疑で逮捕されてしまう。

「インデペンデンス・デイ」のビル・プルマンが主人公フレッドを演じ、「トゥルー・ロマンス」のパトリシア・アークエットが共演。「イレイザーヘッド」で知られる俳優ジャック・ナンスの遺作となった。「ブルーベルベット」など多くのリンチ監督作を手がけたアンジェロ・バダラメンティが音楽を担当し、ロックバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」のトレント・レズナーがサウンドトラックのプロデュースを手がけた。2025年3月、4K版を日本初上映。

1997年製作/135分/アメリカ
原題または英題:Lost Highway
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2025年3月21日

その他の公開日:1997年6月14日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1997 Lost highway Productions

映画レビュー

3.5Echoes of Nightmares

2025年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

Looking back at Lynch's tale of mirrored surrealism is evidence at the auteur's influence on rock and metal music videos for the decades to come. One can see how the director might have configured a narrative as a release for the existential terror that haunted him at night. At one point dated as 90's cheese, it looks cool all over again. Some rock cameos show he was already kids in the scene.

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Dan Knighton

4.0好きだから許せるってだけ

2025年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何回観ても難解w

ツインピークスの次作。
リンチはツインピークスの大ヒットによりマスに向けても自分の赴くままに作品を製作する事が許された数少ないハリウッド監督になったが、そういう意味では本当に撮りたかった作品って本作含めそれ以降のものと言っても過言ではないと思ってる。

基本的に映像と音楽でアートエンタメを表現したい監督なので、他人にとってわかりやすいストーリーなんかは頭に無く構成されているため、時系列はバラバラ、同一キャラクターを複数の役者が演じる、複数のキャラクターを一人の役者が演じる、突如不思議な人物が現れるなどで本当に理解は難しいが、それを知った上で鑑賞すると味わいが出てくる面白い作品。
内容をどうこう言うものではないが、他の作品と大きく異なるのはデビッドボウイ、マリリンマンソンなどのメジャーアーティストの音楽を使ったことが特徴的だと思う。

O・J・シンプソン事件から着想を得たそうだが、そう言われても冒頭と末尾のハイウェイでセンターラインをひたすら走る映像以外は「なるほど」とはならないくらい理解へと導くキーワードとしてはほど遠いが、リンチがこの映画の意味について尋ねられたときに「サイコジェニック・フーガ」(記憶や性格を含む自分のアイデンティティの意識を一時的に失う解離の一形態)と答えているのでレニエとアリス、エディとディックだけでなくフレッドとピーターも同一人物と思って観るべきであろう。

劇中に出てくる白い家と中の家具がリンチ所有だったことは有名だが、ある朝早くインターホンが鳴り「ディック・ローラントは死んだ」と言われ窓の外を見たが外には誰もいなかった、と言うのは本当に彼自身の身に起こった事。
またロバートロッジアはブルーベルベットのフランク役をやるつもり満々でオーディションに来たがデニスホッパーが演じることが決まっておりリンチにブチ切れ罵倒したが、リンチはそれを覚えており本作の起用とあのロードレイジシーンに繋がったんだそう。

結構実際に見聞きした経験からインスピレーションを得て作中に影響を与えていると言うのも面白いと思う作品。

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カツベン二郎

4.5考えるな!聞け、見ろ!

2024年11月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

萌える

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talisman

5.0デビッド・ボウイも映画の一部です

2024年5月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

難しい

1997年公開。米仏合作。

『インデペンデンス・デイ』で戦闘機に乗って大暴れしていた大統領役のビル・プルマンが主役。
ちなみに本作で主役が住む白い家は、デビッド・リンチの自宅らしい。

デビッド・リンチ監督のテイストがスクリーンから溢れ出さんばかりの作品に仕上がっている。
かの有名な『ツイン・ピークス』以来、すっかりデビッド・リンチのファンになってしまった私。。。

彼の作品(特に『マルホランド・ドライブ』あたりまで)を見続けると、以下の特徴が出てきてしまう。

◆小さな矛盾や多少の理不尽は気づかないフリをする
◆時系列の前後は一切気に留めない
◆妙なキャラクターが急に登場しても自然に迎える
◆起承転、あるいは、起承転転でもイラつかない
◆謎は解くものではなく楽しむもの
◆赤いカーテンが出ると無条件に喜ぶ
◆Don't think, feel.

ざっとこんな感じですね(笑)。

本作は、デビッド・ボウイが主題歌を担当。
ラストシーン〜エンドロール
暗い夜のハイウェイの路面が映し出されるのだが、
その疾走感あふれる映像に重ねられるのが、
デビッド・ボウイの『I'm Deranged』

もちろん映画を観た帰りにサントラ買いました(笑)。

Funny how secrets travel…

デビッド・ボウイの謎めいたボーカルは、
『ロスト・ハイウェイ』の一部です。
よって、☆5.0

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Haihai