劇場公開日:

解説

黒澤明が、自分の見た夢をもとに撮りあげた全8話で構成されるオムニバス作品。黒澤を師と仰ぐスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが製作に協力し、ワーナー・ブラザースが配給を担当、まさに世界のクロサワならではのスケールの大きな作品。様々な夢に不安と希望を織り交ぜ、文明社会への批判と人間の自然とのかかわりの大切さを説いたこの作品は、黒澤明が一貫して追及してきたヒューマニズムの結晶といえる。ルーカスのILM社よる特撮の他、ハイビジョン・システムでの合成を導入。幻想的な雰囲気の映像と豪華なキャストで話題となった。

1990年製作/120分/日本・アメリカ合作
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1990年5月

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第14回 日本アカデミー賞(1991年)

受賞

音楽賞 池辺晋一郎

ノミネート

作品賞  
監督賞 黒澤明
助演女優賞 原田美枝子

第48回 ゴールデングローブ賞(1991年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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映画レビュー

5.0メイキング込み込みで星5つ

2024年12月24日
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世間的にも微妙と言われがちなこの作品ですが、個人的には黒沢作品でも好きな映画です。
それは少し昔、深夜に何気なく放送されていた大林宣彦監督の撮ったメイキング"映画の肖像 黒澤明 大林宣彦 映画的対話 -Making of Dreams-"を見た事がきっかけでした
8本の短編で作られたこの映画がどう紡がれていったか、大林監督の映画愛のフィルターを通して見てから一つ一つのシーンが輝いて見える様になりました。
ゴッホの絵画を再現しフィルムに焼き付けた"鵺"は特に素晴らしい、最後に黒澤監督を投影した寺尾聰演ずる主人公がゴッホの絵に敬意を表して脱帽する姿は静かな感動を呼びます。
メイキングではゴッホを演ずるマーチン・スコセッシが尊敬する黒澤明、演出補として晩年の黒沢作品を支えたゴジラの監督の本多猪四郎さんに会えて感動している姿も見れます。

公開時微妙な評価だった夢 DREAMSですが、大林監督が自らの映画を製作出来る期間を休んでまで追い続け作り上げた作品を見る事で
本編への見方も深まり、この映画が更に好きになる事間違いないと思います

そのメイキングはクライテリオン版ブルーレイに収録されています、国内版とは別のリマスターがされており画質も鮮明です、リージョンもフリーです
値段が手頃であればこちらを購入をするのをお勧めします

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koma koma

3.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年10月6日
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まゆう

2.0正直わからないなあ

2023年12月31日
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プライア

4.0黒澤明監督の人生と、日本の歴史をだぶらせた映画に思えました。

2023年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画が公開された当初にみたときは、「よくわからない映画」でしたが、30年がたち最近観たら、ものすごく伝わってくるもののある映画でした。

基本は「人生は夢のようだった」とご自身の人生を振り返り、描いているのだと思いましたが、中でも戦争を描いた第四話は衝撃でした。黒澤明監督は、戦争体験している世代ですが、これまでその時代を描いた映画はなかったように思いますが、この短い映像から戦争の怖さがひしひしと伝わってきました。

夢中で仕事に明け暮れた時代を振り返ったかのような第五話も印象的でした。

第六話から第八話は、日本の未来を二つみせてくれた気がします。
第六話と第七話のように、原発が爆発し、放射能汚染の中で、逃げまどって死ぬのか、
第八話のように 水車のような自然エネルギーを使い、助け合って、こどもからお年寄りまで、楽しく生きるのか

それはあなたたちの前に開かれた二つの道なのだと、どちらを選ぶんですかと問いかけてくれたような気がしています。

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tara