もののけ姫のレビュー・感想・評価
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「生きろ!」か……
子供の頃、初めて映画館でこの作品を観た後、「映画の意味わかった?」と母親に聞かれて「何が?」と応ると、「わからんの!?」と馬鹿にされたのを覚えています。「受け取り方なんて人それぞれやんけ!」と今でも思います。
大人になって改めて観た時に印象は変わりましたが、子供の頃は言葉に喩えるなら「畏怖」を感じて観ていたように思います。
大人になってからは「共に生きる」というか、「生きろ!」と予告編か何かで言ってたので、そういったメッセージも含まれているのかなぁとも感じました。
同じく「生きる」といっても「ホーホケキョ となりの山田くん」(ジブリ作品)のような「生きる」もある(本作のアンチテーゼにもなっていると思います)ので、それと比較しながら観るのもおもしろいかと思います。
ジブリ作品は、一度見るとなんだか目が離せなくなります。
レビュー
すばらしい作品なんだとは思う
やはり、ガチファンタジーはまだわたしには早いみたい…(もしくはもう遅いのか……)
この、犬が喋ったりするのがね、それを人間が自然に受け入れていたりするのがね、比喩表現というか創作特有の暗喩なのはとてもよく分かるんですけど、難しいんですよ私には…
でもこういうストレートさ、テーマの難解さや重さに関わらず誰もに理解できる平易な表現方法を利用するとこほが、老若男女誰からも愛されるジブリ作品の良いところだっていうことはとてもよく理解できるので、まあ私の感受性想像力がまだ稚拙だっていうだけなんですよね、要するに
もののけ姫よりはナウシカの方がジブリらしい品格があって良いなあと思いました。どちらも同じ評価にしたけど
ナウシカと比べて
凄いストーリーと映像
森とシシ神をめぐる、もののけ姫サンとエボシの戦いに、祟り神の呪いを背負ったアシタカが絡んで、単純な正義と悪の構図にしない複雑なストーリーとなっている。映像もストーリーに負けない程力強い。凄い世界観。
生きろ
森と人間の対立。
人間に捨てられ、人間を恨むことで生きてきたもののけ姫サンの苦悩。自然と人間の共存を望み、戦う青年アシタカ。人間を憎みながらも、我が子同然にもののけ姫を育てる中で葛藤する犬神。
この映画には解決が困難な問題を抱え、苦しみながら生きているキャラクターが沢山出て来る。
ハンセン病患者が、「エボシ様は私達を人間として扱ってくれた、だから殺さないでくれ。」とうずくまりながら語るシーンがあり、これは見ていてかなり辛い現実を感じる。正に解決困難で迫害に会いながらも、ただ1人優しくしてくれた人がいてくれることに心から感謝している。
程度は異なれどみな辛い現実を抱え生きる中、「生きろ、それでも生きろ。」というメッセージを強く感じた。
全てを受け入れ、人間や生まれ持った体調を憎み、苦しみ、もがき続ける人生であっても、生きて欲しい。
そう強く言われた気がした映画だった。
アシタカが犬神に放った「サンを救えるかはわからない、だが共に生きることは出来る。」
この言葉の力強さと温かさ、何があっても相手に何も出来なくても、そんな自分を受け入れ共に生きる。
現実のむごさと温かさを感じるお話でした。
生きる
自分が生まれた年の翌年の映画
幼い頃はよく観ていたけど、全然話は理解してなかったんだなあと最近観ていると、強く感じる
映画のキャッチコピーは「生きろ。」だか
ボツになってしまったキャッチコピーがたくさんある
「おそろしいか。愛しいか。」
「おまえには、オレがいる。」
「惚れたぞ。」
「ひたむきとけなげのスペクタクル。」
「だいじなものは、ありますか。」
「昔々は、今の今。」
「おまえは、まぶしい。」
「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」
「それでもいい。私と共に生きてくれ。」
「あなたは 何を守る!?」
「なぜ、俺は生まれてきた。」
「暴と愛の嵐」
「人間がいなきゃよかったのか」
「わからなくっても、生きろ!」
などがあった
サンを見ていると、なんだか儚く思えて、美しくて悲しい
モロの生贄として人間に捧げられ、人間にもなれない、山犬にもなりきれない、言えば、宙ぶらりんのような状態
彼女の前にアシタカが現れ、肯定される
人間だって、生きろ、美しいって
タタラ場に奇襲をした時のサンはすごくかっこよかった、不気味な土面を付けていて
額と頬にある赤いものは、山犬の血だとも言われといるし、刺青だとも言われている
サンの決して流す事のない涙を表現しているんだとか
首飾りから土面、毛皮、刺青などは
山犬に少しでも近づこう、昔からの風習であるとか
一つ気付いた事があって、サンの毛皮に尻尾がある
でもタタラ場に奇襲をした時アシタカに抱えられる前になくなっている、
どのタイミングでなくなったんだろう
モロはサンの事を本当に本当に愛している事が伝わってくる
アシタカに鎌を掛けるような発言をしているけど、彼がサンを本当に救えるのではないか、彼となら、と考えていたんだと思う
アシタカの誠意や真っ直ぐな思い、モロにも伝わって
乙事主からサンを助ける時に「お前にサンを救えるか」と言った、モロは安心したんじゃないかな
乙事主のセリフで
一族は皆小さく、馬鹿になりつつある、
このままでは肉として人間に狩られてしまう、
一族が滅びようとも人間に思い知らせてやる、
例え一頭になろうとも、走りをやめない
イノシシたちの誇りが虚しかった
海外のインタビューで、
「ジコ坊はとても印象的でユニークな登場人物ですね」と質問をした時に、宮崎駿さんが「あれは多くの日本人です」と話をしていました
なんだか、それが痛いほどわかった気がした
エボシ、タタラ場を作り上げた女性
売られている女を見ると放っておけないが、男性に対しては冷たい
ハンセン患者を差別したりせず、人間としと扱ってくれる唯一の存在、慕われている
初期ではエボシはモロに殺されて死ぬという設定だったが、宮崎さんはエボシを気に入っており、やっぱり殺すことは出来ないという事になり、山犬の背で運ばれ助かる
山犬たちはどんな気持ちで憎んでいるエボシを運んで助けたんだろうか、考えるだけで気分が沈む
ハッピーエンドだとは思えなくて、
サンはやはり山犬としての誇りを持ち続け、森で暮らす
アシタカはタタラ場に残り、ヤックルに乗って会いに行く約束をする
プロポーズとも言えるアシタカの発言だが
気になって調べてみると、宮崎駿監督の後のインタビューで"二人はしょっちゅう会っている"と話している
アシタカはタタラ場とサンの間に板挟みになって、ボロボロに引き裂かれるが、彼は双方がどうしたら共に生きていけるかを考え、めげずに生きていく
彼の生き方は、現代人にも共通する事があると、
アシタカやサンを見ていると、生きるという事が
切ない、困難なもののように感じる
それでも彼らは決して生きる事をやめない
それぞれ誇りや思いがある、
彼らみたいに強く生きれたらと思う、
米良美一の顔が浮かんできて、見たいのに見られなかった「もののけ姫」...
ジブリ美術館の予習
ジブリ作品で一番好き♥
大好きな『もののけ姫』地上波放送で久しぶりに観ました。
2時間を超える長めの映画ですが、飽きることなく最後まで
引き込まれる内容です。
人間と自然の共生の道はないのか。。。という宮﨑駿らしい映画ですが違った視点から見るのも面白いです。
アシタカが村を出る時に婚約者であるカヤから貰ったネックレスを、サンにあげるシーンがあります。私は女性だから・・酷い男ww って思ってしまったのですが
気になって調べてみると面白い事に気付くのであります。
この物語出てくるアシタカやサン、カヤも・・
古事記や日本書紀に出てくる神をモデルにされているという事。
島根県の熊野大社とその周囲の祭神がモデルで
アシタカ・・・阿遅志貴高日子根神
カヤ・・・・下照姫
サン・・・・天御梶日女
この物語は遥か太古の日本が舞台な訳ですから・・神話のお話と重ねて見ると面白いものがありました。
この3人の三角関係も物語ではちょっと注目なのでありますww
結局誰も結ばれないという・・・悲しい恋物語でもあると思います。
動物の動きも、良いですよね~。
ヤックルめちゃんこ可愛いです♥(*^_^*)
自然と人間との共生とは?
泣けてしまった
むかーし観た時は怖かったことを覚えてて、うろ覚えだったため、今年ジブリ展に行ったのもあって、地上波で放送されたものを録画したので再鑑賞、心が大人になったからか幾度となくウルウルしてしまった。
獅子神様の神々しいお姿を拝んだら私も生きる勇気が湧いてきた。
退くも勇気…だとか。大人になった自分と、自然の大切さや人の醜さや美しさを語りかけてくる本作。無機質な都会で利益追求合理主義で生きていると忘れてはいけないものを忘れてしまう。それを正しいタイミングで直接的過ぎない角度から訴えかけてくる。
アシタカは、どことなく私の父に似ているし、私が女だからか烏帽子や、タタラ場の女たちの気持ちも重々分かる。最後の獅子神様の首を返すシーンのアシタカとサンの支え合う姿にも人間の強調を改めて教わった気がした。
小さい命も大切に、マイノリティにも理解をしなければ生態系は守れない。
オッコトヌシが人間を見分けられず、祟り神になるシーンは本当に泣けてしまった。
全てのものに限られた命がある。
永遠は何もないのだと気づかされる。
生きろ!そなたは美しい。
もぉ宮崎作品の素晴らしさを改めて思い知らされました。木霊のいる森で私もヤックル撫でたいなぁー!!!
色あせない
自然と人間か。。。
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