魔笛
劇場公開日:2007年7月14日
解説
1791年、作曲家ボルフガング・アマデウス・モーツァルトが生涯最後に完成させた同名オペラを「フランケンシュタイン」「ハムレット」のケネス・ブラナー監督が、舞台を古代エジプトから第1次世界大戦下のヨーロッパに置き換えて映画化。キャストには、世界屈指のバスとして知られるドイツ出身のルネ・パーペ、実力派テノールのジョセフ・カイザー、ロシアのソプラノ歌手リューボフ・ペトロバをはじめとする一流の歌手が名を連ねている。
2006年製作/139分/PG12/イギリス
原題:The Magic Flute
配給:ショウゲート
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2020年10月18日
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鑑賞方法:映画館
モーツァルトの時代なんだから、第一次世界大戦の背景ということだけで一味違ってくる。戦争を扱ってるだけに、反戦要素も盛り込まれ、武器を捨て敵に歩み寄るシーンには感動してしまうのです。
基本的には冒険ファンタジーの世界観だし、2人の恋愛要素も取ってつけたようなもの。王女さまを助ける勇者の物語と言えるのでしょう。しかし、悪魔だと思っていたザラストロは戦争を終わらせたいと願う平和主義者リーダーだったのだ。結局、夜の女王なんてのは戦争を長引かせる欲深い女だったみたいだし・・・元の魔笛はどんな内容なのかと知りたくなってくる。
映像もCGをふんだんに使い、特に冒頭の擬似的長回しの戦闘シーンが凄い。青組vs赤組といった色彩もいい。
【2007年10月映画館にて】
ミュージカル映画が苦手って方は、よくいらっしゃいますよね。『いきなり歌いだされても…』って方が多いと思います。でもこちらは何とオペラ映画でございます。もお最初から最後まで、クラシックの名曲のオン・パレード。さあ、果たしてこの映画の敷居は、ミュージカル映画よりも高い??
ベースとなったオペラ(歌劇)「魔笛」は、古代エジプトが舞台なんだそう(何せ、観てませんので…)ですが、映画版では第1時世界大戦下のヨーロッパに置き換えられています。これは、“平和への祈り”というテーマをより強く際立たせる為なんだそうです。でもそんな難しいことより、この頃を舞台にした方が、現代の客層にはよりとっつき易いんじゃないかな?とは思いましたよ。単純に…。
モーツァルトの傑作と言われたオペラを、映画化したのはケネス・ブラナー。この人、シェークスピア劇を映画化したり、古典ホラーのリメイクを監督(出演も)したり、超人気シリーズに、情けない役で出演してみたり…と、いろんな所で活躍される“才人”であります。今回の映画化も正に彼の“面目躍如”といったところでありましょうか。
音大や芸大を目指しておられる“声楽家の卵”の皆さんには、是非ともご覧になっていただきたい映画ですが、何よりもまともにオペラなんか観に行ったら、1~2万円は財布から飛んで行っちゃうんですよ。それが1,800円で気軽に体験できるって考えれば、これほどお値打ちな映画も無いと思いますよ!!