ヴェラクルス
解説
南北戦争直後のメキシコ。そこに流れ着いた南軍少佐のトレーンは無法者のエリンと知り合う。やがてふたりはメキシコ皇帝の命を受け、伯爵夫人の乗る馬車を港町ヴェラクルスに送り届けることに。ところがその馬車には300万ドルの金貨が隠されていた……。金貨をめぐって繰り広げられる男たちの闘いを描いた痛快な西部劇。クーパーとふてぶてしい悪党を演じたランカスターの対決シーンも映画史に残る名場面として知られている。
1954年製作/94分/アメリカ
原題または英題:Vera Cruz
南北戦争直後のメキシコ。そこに流れ着いた南軍少佐のトレーンは無法者のエリンと知り合う。やがてふたりはメキシコ皇帝の命を受け、伯爵夫人の乗る馬車を港町ヴェラクルスに送り届けることに。ところがその馬車には300万ドルの金貨が隠されていた……。金貨をめぐって繰り広げられる男たちの闘いを描いた痛快な西部劇。クーパーとふてぶてしい悪党を演じたランカスターの対決シーンも映画史に残る名場面として知られている。
1954年製作/94分/アメリカ
原題または英題:Vera Cruz
ストーリーになかなかついて行けず何度も眠ってしまう
ゲーリー・クーパーとバート・ランカスター共演ということで期待してみたが・・・
出だしは西部劇らしい面白さで期待できたが話が進むうちにややこしくなってきてもっと早くに金貨の存在がわかった方が良かったのにと思う。
時代が時代なので仕方ないのかも知れないが平気で女性を殴るシーンは気持ちの良いものではなかった。
ピリッとしなかったのはゲーリー・クーパーが格好良いのだけれど何考えてんのか余りよくわからなかったからかも知れない
シェーンや荒野の7人を超える感動とまでは行かないまでも大量動員という意味ではすごかった。
ところであの頃の300万ドルて今のドルでどのくらいするんやろ?
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
皇帝と反乱軍、どちらにつくかの場面、演出がくさい。女を助けた後で、何の気配もなくいきなり包囲されたかと思えば、それをあっさりと引き上げさせる。
冒頭からそんな感じなのであまり期待出来ないかと最初は思ったのだが、観てみると案外悪くなかった。主人公二人・皇帝・夫人・反乱軍などが交じり合って300万ドルの金貨を追いかけ、裏切り、策謀を巡らしていく展開が忙しいし、お互いに出し抜こうとして約束事も義理も知ったことじゃないという態度が潔い。
その中で、欲望に忠実な一匹狼ジョーを演じたバート・ランカスターは存在感があった。1954年制作なのに天然色で大量動員した映像も健闘している。
問題点は、登場人物の背景や立場の掘り下げが浅くて、あまり共感や思い入れをもてないこと。大量の銃弾が飛んできても当たらない戦闘の場面はちょっと手緩さがある。それから主人公二人が反乱軍に10万ドルの報酬で加わることを交渉したが、反乱軍の将軍はすでにたくさんの兵士を抱えているので、彼らにそんな大金を払ってまで味方になってもらう理由が無いこと。過去を取り戻すための金を求めてメキシコに来て命懸けだったゲーリー・クーパーの、その彼の突然の心の変化を描ききれていないため、最後の行動の結末も綺麗ごとに見えた。
不思議な魅力がありますよね、バート・ランカスターって。決して男前ではないと思うのに、なんか存在感があるんですよね。男が魅かれる男って気がするなぁ。女性から見ると、どう映ってるんだろう。
馬が隊列をなして走るの、好きだったなぁ。かすかに芽生える男の友情も悪くないなぁ。もうちょっとアクションが良かったら、面白かったなぁ。