ブラック・レインのレビュー・感想・評価
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島木譲二も亡くなりました
惜しくも松田優作の遺作となってしまった映画。日米との温度差も感じられるほどの逸話が数多く存在しているのも興味深いところだけど、これを劇場で観なかったことが悔やまれます。しかし、マイケル・ダグラスも変な刑事でしたなぁ~もう健さんが困っちゃうじゃないですか。
アンディ・ガルシアがバイク軍団に囲まれて殺されてしまう理不尽なシーン。そして松田優作が指を詰めるシーン、バイクを走らせて格闘するシーンなど、ストーリーよりもアクションが目立った映画。島木ジョージも頑張ってた(笑)
圧倒された
NHK BSで観ました。
松田優作さん演じる佐藤に圧倒されました。特に、佐藤がチャーリーを殺すシーン、テレビの小さな画面なのに伝わってくる迫力が凄まじく、思わず魅入ってしまいました。
画面越しでもこんなにエネルギーを感じられるような怪演が出来る人、今の日本の俳優に居るのかな。凄い方だったんですね。
大阪の街並みもいい感じでした。リドリースコット監督、本当は新宿歌舞伎町で撮りたかったらしいのですが、それならばどんな風になってたのだろうか。
✰久し振りに鑑賞✰
当時観た時も、凄いなーという感想だったけれど、今観ても凄いなーと思う。
映像が「ブレードランナー」と被って、大阪の街が不思議な空間に映っていて面白い。
うどんを食べるシーンとか そんな感じw
米国と日本のカルチャーのギャップも、最後はお互いに受け入れ補い合う所も良かった。
後は、なんと言っても 松田優作!!!
あの鬼気迫る演技は当時観た時も、勿論今観ても 変わらず凄いと思った。
ハリウッド映画で、米国俳優と堂々と渡り合える役者さんは少ないと思う。
もしも今 生きていたらどんな芝居をしていたのかな〜?と思うと、本当に惜しい人を亡くしてしまったと思いますね。
アンディ・ガルシアもメッチャ若いし、日本映画は余り観ないけれど、高倉健さんも本当に素晴らしい演技をする役者さんだなと思った。
男たちの戦い、友情、そして、松田優作
リドリー・スコットが大阪を舞台に描く刑事アクションの傑作。
マイケル・ダグラス、高倉健ら日米トップスター豪華共演。
本作は語るべき点多いが、やはり一番はこれに尽きる。
松田優作。
物語上敵役ながら、間違いなく本作の主役は松田優作だった。
鬼気迫る怪演。
『ダークナイト』のジョーカーを彷彿させるようなカリスマ性。
マイケル・ダグラス、高倉健を凌ぐ圧倒的な存在感。
彼のこの最期の姿が、本作を特別なものにしている。
時々思う。もし、彼が今も生きていたら…?
出るだけで場が締まる渋い名優になっていただろう。“探偵”繋がりで、『探偵はBARにいる』にカメオ出演していたり…??(親子共演も…??)
周知の通り、本作撮影前にガンである事が判明。治療に専念すれば命は助かっていたかもしれない。それはつまり、本作への出演を断念する事。
遂に掴んだハリウッド・チャンス。
無論、選んだのは…。
治療に専念して欲しかったとか、命を捨ててまで本作に出演した役者魂とか、どっちが良かったかとか誰にも決められない。
松田優作が自身で選んだ運命。
いきなり松田優作の事ばかり語ってしまったが、本作は単に作品としても、刑事アクション×男のドラマとしても、抜群に面白く、カッコいい。
ハリウッド映画ではお馴染み、ヘンテコ日本描写。
しかし、リドリー御大の手にかかると、何という事でしょう、“ブレードランナーin大阪”とでも言うか、近未来的なオリエンタル・シティーに。
勿論気になる点もあるにはあるが、それを上回る魅惑さ、斬新さ。
日本の監督だったらこうは撮れないだろう。
それを収めたヤン・デ・ボンのカメラマン手腕も称賛に値する。
ハリウッドが描いた日本の中でも、今も尚際立つ。
マイケル・ダグラス演じるやさぐれ刑事ニックと高倉健演じる堅物刑事マサ。
二人が組むようになってから面白味がグッと増すが、そこに至るまでも面白い。
母国でも問題児扱いで、正義感は非常に強いが、かなり自分勝手と言うか、命令無視は当たり前。“ダーティニック”。
日本の警察への態度もデカく、度々衝突。最初はちょっと好きになれない。
そんな彼と日本の警察との緩和的存在が、チャーリー。陽気な性格の彼を演じたアンディ・ガルシアも好演。
高倉健とのデュエットは、ある意味伝説的な名シーン!
ニックとマサの間に友情を結び付けたチャーリーの死。松田優作演じる狂犬・佐藤によって、戦慄するほどの殺され方。
遠い異国で、相棒を亡くし、孤立無縁。
そんな彼に力を貸す…と言うより、新たな相棒になるマサ。
異国人同士であっても、男と男。
そこにセンチメンタルな台詞や説明は要らない。
友情。義理。人情。決意。戦い。
バイク・アクション、泥塗れの取っ組み合い。
ニックと佐藤の因縁のクライマックスの戦いは壮絶。
どれだけこの男に振り回され、相棒も殺された。
激しく憎み、本当は殺したいほど。
が、最後は…。
犯人逮捕。
刑事としての誇りを見た。
松田優作の鬼に迫る名演
あの頃のアメリカから見た日本イメージ映画
日米合作だから?
ただただ松田優作の狂気が印象に残る。彼が死を賭して挑んだ作品、宜な...
●優作さん怖すぎる
公開前と公開後
若い人はご存知ないだろうが、この映画が封切られる前。
宣伝では
「あの高倉健がマイケル・ダグラスと競演!」
「健さんハリウッド進出!」
「米超大作の舞台は大阪!」
「当然、日本人俳優も多数出演」
「ちなみに悪役には松田優作」
みたいな感じだったんです。
ところが、日本上映期間中に優作が逝去。
すると、世間の評判は一気に変わって
「優作、命を懸けた渾身の演技」
「ハリウッドではオファーが続出した中での早すぎる死」
「次回競演候補はロバート・デ・ニーロだった」
「遺作で光り輝いた松田優作」
と、完全に「松田優作作品」になってしまいました。
もちろん活動期間も芸暦も違いすぎるので比較はできませんが、
この作品は「松田優作の代表作」であっても
「高倉健の代表作」ではない。
作品自体は、摩訶不思議な日本の描写が
若干鼻につくとはいえ
実際に日本をロケ地にして撮影しているだけあって
当時の「ベストキッド2」とか
ほかの日本を舞台にした映画とは格段の差がありました。
その分、カルフォルニアで撮影した日本のシーン
(ラストの農園風景)なんかは、かなり不可思議ではありますが。
この映画のテーマである「異文化の衝突」「相互理解」は
見事に描かれてると思いますよ。
そして、あまり触れられない、
マイケルダグラスと、アンディガルシアもかなりいいです。
異世界大阪物語
もっと凶悪で、殺戮と復讐の連続でテンポの良い映画だと思ってたけど、
間延びしてアクションシーンも少なくだるかった。
松田優作のハリウッド進出作で遺作と言うフックがなかったら平凡な作品のように思う。
今となってはバブルの大阪には違和感を感じた。
大阪ロケなのに、アメリカ人がイメージで作った中国のような日本なのがおもしろかった。
デパートの中をバイクが走り、のぼりを持った暴走族が出てきたり、自転車集団が行く手を阻む、今の中国とバブルの頃の日本は変わらないじゃないかと思った。
ブラックレインと言えば松田優作。と思ってみたら出番は割と少なく、でもインパクトを残してやろうと言う気迫のこもった表情や演技はインパクトがあった。
そして、ハリウッド映画、世界を相手にしてもいつもと変わらない演技で存在感のある高倉健もスゴいんだなと感じた。
忘れてはいけない
どこのカテドラルかしら?
これはリドリー・スコット監督自身による「ブレード・ランナー」の大阪版。はみ出し者の刑事が凶悪な犯罪者を追い詰めるところと、オリエンタルな雰囲気満点の都市が舞台。
ヤン・デ・ボンの撮影によるオートバイのアクションなど、次から次へと観客を飽きさせない映像のオンパレードである。バブル期の大阪ミナミも、今となっては懐かしさすら感じるが、エネルギッシュかつ猥雑で興味深い。
それにしてもあの阪急百貨店をどこかのカテドラルかと錯覚させるとは、なかなか日本人には出来ない芸当だ。もちろん、大阪の地理を肌身で理解している観客からすると、梅田の阪急百貨店で襲われたマイケル・ダグラスが次の瞬間には心斎橋にいるというのは飲み込み難いロケーションであろう。
しかし、別に気にすることはない。スコットは大阪を描きたかったのではない。「ブレード・ランナー」で表現した様々な匂いの漂う近未来都市と同様な舞台として、たまたま大阪を選んだということなのだから。
鬼気迫る松田優作
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