フィラデルフィア

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劇場公開日:

解説

一流法律事務所に勤務する弁護士ベケットは、自分がエイズに感染したことを知る。やがて会社はベケットに解雇を宣告。エイズ患者に対する不当な差別だとしてベケットは訴訟を決意し、以前は敵として法廷で闘ったことのあるミラーに弁護を依頼する。ミラーはベケットがエイズ患者であり、かつ同性愛者であることに偏見を抱き、一度は依頼を断るが、それでも偏見や蔑視と戦おうとするベケットの姿に心を打たれ、弁護を引き受けることに。しかし、裁判は日に日に衰弱していくベケットとその関係者にとって過酷なものになっていく……。自由と兄弟愛の街フィラデルフィアで展開される裁判の行方を描いたドラマ。ベケットを演じたトム・ハンクスがアカデミー主演男優賞を受賞。ブルース・スプリングスティーンによる主題歌も歌曲賞を受賞した。

1993年製作/125分/アメリカ
原題または英題:Philadelphia
劇場公開日:1994年4月23日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第66回 アカデミー賞(1994年)

受賞

主演男優賞 トム・ハンクス
主題歌賞

ノミネート

脚本賞 ロン・ナイスワーナー
メイクアップ賞  
主題歌賞

第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) トム・ハンクス
最優秀主題歌賞

ノミネート

最優秀脚本賞 ロン・ナイスワーナー
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.0肝心の論点に触れるシーンが少ない印象

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 対象を嫌いであっても構わない。しかし、だからといって相手の不当な扱いは許されないという、当たり前だがないがしろにされがちなテーマを扱っている作品。同性愛嫌いな黒人弁護士ジョーも、今回の訴訟を通じて、そのテーマについて考えさせられたのではないだろうか。

 ストーリーはというと、訴訟における肝心な論点に触れるシーンが少ない印象で、まどろっこしさを感じた。論点は①原告が不当解雇だと主張する根拠となる書類隠蔽の真偽について②同性愛を理由に解雇に至ったと言える証拠、の2つだろう。

 ①に関していつ誰がどのように行ったのか分からず解決しない。②に関しても、原告アンディがクラブにおける上席の同性愛差別発言を聞いた程度の、形に残らないものしかない。にもかかわらず、論点以外の、例えばどういう経緯で法律事務所に入所したのかといった話が多い。

 ①②に関して明白な証明がなされないまま、結局差別はいけないという感覚的な理由で陪審員の評決が下された印象を受けた。そのため、昨日観た同じ法廷ものの『レインメーカー』と比較すると物足りなさを感じた。もっと論点の追及やことの真偽の証明にストーリーの焦点を絞った方が、納得感のあるストーリーになったのではないだろうか。

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根岸 圭一

4.0一見テーマ性高いですが、羊同様のエンタメ

2024年7月10日
PCから投稿

最近初めて観た人は、今はやりのテーマを30年前に取り上げてた、という感想を持つでしょうが、ホモよりもAIDS差別に主眼が置かれてます。
この監督はエンタメとして演出するのが得意なので、サスペンスの手法を採り入れた作品として気楽に観ればいいでしょう。

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越後屋

5.0トムハン

2024年7月8日
iPhoneアプリから投稿

今ではマシになったが当時は同性愛に対して偏見が強かったのだな。
闘うこと、主張する事は自分を大事にする事だとのメッセージを感じました。

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alextm

3.0あからさまな結審までの裁判の推移に寄り過ぎた結果…

2024年6月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今は余り聞かなくなったが、
以前は性的接触以外でも
輸血がエイズ感染源として問題になっていた
ことが思い出される。
現在はそれほど心配するほどの
状況では無いのだろうか。

この作品、監督は「羊たちの沈黙」の
ジョナサン・デミで、
トム・ハンクスにアカデミー主演男優賞を
もたらした作品ではあるが、
「羊…」と比較すると、
何ともポイントを絞り切れていない、
前回の鑑賞と同じような印象が残った。

エイズ裁判を通じての
友情に昇華した2人の弁護士の裁判劇なのか、
或いは裁判劇を媒体として
エイズ感染者と周りの方々の心模様を
描いたものなのか、
裁判の争点が、
法律事務所が主人公を解雇したのが
彼の能力への判断だったのか、
或いは感染を理由としたものだったのか、
というあからさまさからすると、
多分に後者にウエイトを置いた作品
なのだろうが、
その割には、本来はシンプルなはずの結審
までの裁判が余りにも寄り道のし過ぎで、
特異な病気の主人公を取り巻く人々の描写を
戸惑い~共感のレベルで、
上手く整理しないままに
完成させてしまったような作品に感じた。

テーマこそは若干異なるが、
例えば、尊厳死問題に迫った「海を飛ぶ夢」が、登場人物の想いへの寄り添いが
容易だったのに比べて、
この作品では、
トム・ハンクスの熱演にも係わらず、
登場人物に寄り添うための演出と構成が
弱いのが残念に思えた。

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KENZO一級建築士事務所

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