ヒット・パレード
劇場公開日:1951年12月7日
解説
「教授と美女」のリメイク。ゲイリー・クーパーの役柄を音楽学者に変えてダニー・ケイが演じている。前作の珍しい言葉がここでは珍しい音楽(ジャズ)となり、当時の大御所ミュージシャンを一堂に集めていることも魅力の映画である。リメイクにあたり、脚本が完成するまでに8人ものライターが関わったとされているが、クレジットには1人の名前も現れない。ホークスはこの企画にまったく興味がなかったが、興行は上々だった。
1947年製作/112分/アメリカ
原題:A Song Is Born
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すごく良かったと思うんですけど、オリジナルの「教授と美女」と比較にならないらしい。
ならば、オリジナルを観てみよう。
とは言うものの、ジャズマンたちの演奏は楽しくてステキすぎっ!
2021年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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年甲斐も無く女性に初心な学者、ホバート・フリスビー教授(ダニー・ケイ)がクラブ歌手でギャングの情婦ハニー(ヴァージニア・メイヨー)のお色気作戦に引っかかって事件に巻き込まれて四苦八苦、まさにハニートラップだったのだが教授の余りの純真さに今度はハニーが惹かれてしまうというラブ・コメディ。
教授は他の6人の学者たちとトッテン財団で音楽史の編纂をしているが当時のJAZZには疎いのでクラブを巡ってミュージシャンの協力を取り付けることになる、ハニーとはその縁で知り合うのだが訳ありのハニーが財団のスタジオに押しかけてくる、男やもめの7人の教授たちはハニーのお色気にノックアウトでお姫様扱い、この辺は「白雪姫と七人の小人たち」がモチーフらしい。
見どころと言うか聞きどころはベニー・グッドマン、ルイ・アームストロング、トミー・ドーシー、ライオネル・ハンプトンなど当時の本物のジャズの巨人たちのジャムセッションでしょう、というかそれしかありません。
ハリウッドの大御所サミュエル・ゴールドウィンさんは秘蔵っ子のヴァージニア・メイヨーさんで明るいコメディが作りたかったようで、気乗りしないハワード・ホークス監督にリメイクを圧しつけたらしい、脚本のハリー・トゥジェンド(ノンクレジット)さんも陽気で軽い物語が専門ですから音楽シーン以外は猿芝居、あまりのリアリティの無さに唖然。演奏が良いだけにドラマの軽さが際立ってしまいました。