バーディのレビュー・感想・評価
全14件を表示
【following様の鑑賞リストから選んで観てみた】 良かったけ...
【following様の鑑賞リストから選んで観てみた】
良かったけど、のめりこめる決定打を見つけられず。
現実逃避モノの作品を観すぎたせいもあります。
「鳥になりたい」より「貝になりたい」ほうが逼迫してる感じする。青年バーディ、そんなに現世が苦しそうには見えなかったし。
バディ物として、助け合う動機が「やっぱり一緒にいたいから」という帰着は安易かな。
野球ボールが、現実への引き戻しアイテムとして弱いよなぁ。
(アレそんなに思い入れあったの?中古車のキーのほうが良いのでは?)。
どん底で生きてゆくしかないと絶望したアルが、ふっと刺した一すじの希望にすがって狂うサマは生々しい。
オチの軽妙な着地も味わいよろし。あそこ好き(^^)/
すみません、私「フィッシャーキング」が好きすぎて、
客観的に判断できなひ(T_T)
これぞA Parker Film!
大好きです、この監督さん。
感性がみずみずしくて、生き生きとした若者の描写にいつも惹きこまれてしまいます。
ベトナム戦争とそのPTSDといった重苦しーい社会問題と、
二人の青年が繰り出す純粋で滑稽でほろ苦い青春が見事に織りなされています。
観る者を魅了しつつもしっかりと問題意識を投げかける。
映画ってこうあってほしいものです。
余談ですが、先日、今年のNFLの決勝戦スーパーボウルをTV観戦したのですが、試合前にイーグルスの監督さんが、「うちの本拠地フィラデルフィアはブルーカラーの街だから泥臭く戦い抜くよ」みたいなことを言ってはりました。行ったことないのでどんなところかなと想像を膨らませていたら、今回観なおしたこの映画の舞台でした。なるほど、納得...
夢想と現実、どっちも使って生きろ!
現実離れした世界に心を遊ばせることで精神のバランスを保ち、現実と折り合いをつけながら生きている人間は、決して珍しくない。 というか、いつでも逃げ込める自分の世界を持つことは、誰にとっても必要だし自然なことだ。 それが行き過ぎて変人や病人のレッテルを貼られるかどうかは、実際問題、微妙な程度の差であろう。
冒頭のシーンは、鳥を偏愛する青年バーディが、戦争で受けた精神的ショックにより、病的なほど深く幻想の世界へ入り込んでしまった姿を映す。 独房のような薄暗い病室の中、弱った鳥のように身体を畳んでうずくまり、じっと窓を見つめるバーディ。 傍から見れば、精神が崩壊してしまった廃人だが、その若い肉体は確実に生きている。 そこには、現実から逃避し、幻想の世界の中ででも生きようとする、人間ならではの、人間だからこその、必死の生命力が息づいているのだ。
終盤にも、裸でベッドの端に鳥のようにとまり、窓を見上げるシーンがあるが、幻想と現実を均衡させて生きる人間の姿を見事に捉えた、非常に印象的な画である。 アラン・パーカー監督がこの作品に込めた真意は、すべてこのシーンの映像に凝縮されているのではないかとさえ思う。
作品として見事な点は、幻想と回想を交互に混じり合わせながら、どんでん返し的なクライマックスへと強力に惹き込んでいくプロセスの創り方だ。
バーディを正気に戻すために病院へ赴いたのは、やはり従軍で心と顔に深い傷を負った親友のアル。 自分の心の回復のためにも、必死で親友を現実へ呼び戻そうとする。 しかし、二人の楽しい思い出をいくら回想して聞かせても、バーディの心は閉じたまま。 ついに絶望しそうになったアルだったが、最後の最後に、夢想の世界から戻ったバーディが希望の光を見せる。
あっけらかんとしたあっけないラストは、衝撃的でもあり、ちょっと笑わされてしまった。 人生、出会いが大切だが、この作品の二人は、最高の相性、最高の出会いということではないだろうか。
この結末の続きには、まあまあ明るい未来を想像するのである。
鳥人間
2021年6月26日
映画 #バーディ (1984年米)鑑賞
ベトナム帰還兵の親友二人
一人は顔に大きな傷を、そしてもう一人は心に大きな傷を負い自分の好きな世界=鳥の世界に入り込んでしまう
心に傷を負った友を何とか引き戻そうとするが・・・
このシリアスなストーリーからの最後の展開が正直驚きました。
【PTSDに苛まれつつも、若き日の友情は続き、大空に羽ばたく。】
- 内容は有名であるので、割愛。-
・簡単にポイントだけ記せば、
アル(ニコラス・ケイジ)と”鳥になって空を飛びたい”という相当変わった青年バーディ(マシュー・モディーン)のハイスクール時代からの友情がベース。
”ベトナム戦争”で傷ついた2人:アルは顔を、バーディは神経を・・。
戦場を離れた二人。そしてアルにバーディを救って欲しいと連絡が入る。
バーディはアメリカ軍の収容所で治療を受けていたが、鳥が羽を閉じているような格好で動かない・・。懸命にハイスクール時代の話をするアル。
そして、漸く漸くアルにだけ昔と変わらない口調で話し始めるバーディ。だが、他の人には”話すことが無い・・”といって無反応。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーディだけがPTSD(鑑賞当時は、こんな言葉はなかったが・・)なのではない、アルもベトナム戦争の被害者なのだ・・。(それは、アルがバーディに話しかけ続けているうちに判明する)
<二人の稀有で強い友情と、強い反戦の想いを込めた映画。
若き日のマシュー・モディーンとニコラス・ケイジの演技も楽しみたい作品である。>
<1985年9月劇場にて鑑賞>
<その後、数度DVDにて鑑賞>
俺たちは、飛ぶ!
アラン・パーカー監督1984年の作品。
共にベトナム戦争で心身に傷を負った親友同士の若者二人のドラマ。
とあるいざこざがきっかけで親友になったバーディとアル。
性格などは真逆。
女の子をナンパしたり、“THE若者”なアルに対し、バーディは人付き合いが苦手。でも何故か、妙に気が合う。
そんなバーディが何より好きなものは、鳥。
それはそれはもう、異常なほど。
頭の中で考えている事は鳥の事だけ。女の子より鳥。鳥のように空を飛びたいと、自家製の羽根で飛んでみたり(勿論、失敗)。挙げ句の果てに、小鳥を飼って“恋人”として溺愛。
さすがの親友アルも、バーディの鳥LOVEに呆然…。
ベトナム戦争が深刻化し、アルは戦場へ。
バーディも。その出兵前、ある悲劇に見舞われ、心に傷を負う。
地獄のような戦場。
そこでバーディは、空を自由に飛ぶ鳥たちを見る。
バーディの心は、飛び立った…。
顔を負傷したアル。
とある精神病院に呼び出される。
そこで見たものは、精神を病み、病室でまるで鳥籠の鳥のようにうずくまるバーディの姿…。
担当医の提案でバーディの治療に協力する事になったアル。
立ち直らせようと必死にバーディに語りかけるアルだが…。
病院での現在と、戦争に行く前青春を謳歌する二人の過去が交錯。
とりわけ過去シーンはほろ苦さを滲ませつつ、所々ユーモアも交え、二人の青年の青春と友情物語になっている。
現在シーンは見てて辛く感じる時も。
虚ろな目で放心状態のバーディと、必死に呼び掛けながらも時折苛立ちを隠せないアル。
看護婦は協力的だが、担当医はシビア。
また、二人が体験したベトナム戦争シーンもなかなかに恐ろしさを感じさせる。
幻想の中で“鳥”となったバーディ目線のカメラワークはピーター・ガブリエルによる独創的な音楽と相まって不思議な浮遊感。
過去シーンは繊細、現在シーンは難演。マシュー・モディーンの演技が見事。
過去シーンはちょいチャラ気味、現在シーンは受け身の演技。ニコラス・ケイジも好演。
ベトナム戦争を題材にした作品はシリアスで重くなりがちで、後味悪いものも。
本作もその類いと思っていた。ラストまでは。
ラスト、思わぬ痛快さ、爽快さ。
ラストシーンなど、つい笑いが込み上げてしまったほど。
シリアスで辛いシーンもあるが、考えてみれば作品の大部分が親友二人のドラマが語られる。
戦争や不条理なこの世の中、過酷な現実にも屈しない、今を生きる若者たち。
大空を自由に飛ぶ鳥のように。
何だこれ!衝撃的でした。 女よりも鳥に興味がある、いや鳥にしか興味...
何だこれ!衝撃的でした。
女よりも鳥に興味がある、いや鳥にしか興味のない変人バーディ。こんな人いないようで結構身近に入るのかもしれない。引き込まれるように、食い入るように、いつしか画面に夢中になりました。
この物語、バーディとアルの友情物語ととるのか、はたまた戦争の悲劇ととるのか、見る人によって様々かと思います。それがこの映画の魅力か。
アルを演じるニコラス・ケイジもいいがバーディのマシュー・モディンが実に見事。失礼ながら知りませんでした。他作品にも注目してみよう。
エンディング、誰もがやられますよね。
明日は大切な仕事があり、途中中断するつもりが、できませんでした。いいようのない面白さを秘めた作品です。
明日がやばい、はよ寝よ(笑)
おやすみなさい。
鳥の視点
物語ラストで、若かりし頃のバーディが鳥の視点になり空を飛ぶ映像がとても印象に残った
昔はドローンもなかっただろうし
あの長距離低空をどうやって撮ったんだろうな~と
自分もインコを飼っていたから、鳥と友達!みたいな感覚はわかる気がしました…
終わり方がけっこう好きです
全14件を表示