バーディ
劇場公開日:1985年8月30日
解説
ウィリアム・ワートンの小説を元に、戦争で心に傷を負った青年とその親友との交流を描いた、名匠アラン・パーカー監督による傑作ヒューマン・ドラマ。ベトナム戦争から負傷して帰還したアルは、戦争のショックで精神病院に入院中の親友バーディに会いに行く。完全に心を閉ざしてしまったバーディは、病室にうずくまり、ただひたすら鳥になることを夢見ていた。アルは何とかバーディを立ち直らせようと、必死に語りかけるが……。
1984年製作/120分/アメリカ
原題:Birdy
スタッフ・キャスト
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2023年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
大好きです、この監督さん。
感性がみずみずしくて、生き生きとした若者の描写にいつも惹きこまれてしまいます。
ベトナム戦争とそのPTSDといった重苦しーい社会問題と、
二人の青年が繰り出す純粋で滑稽でほろ苦い青春が見事に織りなされています。
観る者を魅了しつつもしっかりと問題意識を投げかける。
映画ってこうあってほしいものです。
余談ですが、先日、今年のNFLの決勝戦スーパーボウルをTV観戦したのですが、試合前にイーグルスの監督さんが、「うちの本拠地フィラデルフィアはブルーカラーの街だから泥臭く戦い抜くよ」みたいなことを言ってはりました。行ったことないのでどんなところかなと想像を膨らませていたら、今回観なおしたこの映画の舞台でした。なるほど、納得...
2022年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
現実離れした世界に心を遊ばせることで精神のバランスを保ち、現実と折り合いをつけながら生きている人間は、決して珍しくない。 というか、いつでも逃げ込める自分の世界を持つことは、誰にとっても必要だし自然なことだ。 それが行き過ぎて変人や病人のレッテルを貼られるかどうかは、微妙な程度の差であろう。
冒頭のシーンは、鳥を偏愛する青年バーディが、戦争で受けた精神的ショックにより、病的なほど深く幻想の世界へ入り込んでしまった姿を映す。 独房のような薄暗い病室の中、弱った鳥のように身体を畳んでうずくまり、じっと窓を見つめるバーディ。 傍から見れば、精神障害者であり廃人だが、その若い肉体は確実に生きている。 現実から逃避し、幻想の世界の中ででも生きようとする、人間の必死の生命力が息づいているのだ。
終盤にも、裸でベッドの端に鳥のようにとまり、窓を見上げるシーンがあるが、幻想と現実を均衡させて生きる人間の姿を見事に捉えた、非常に印象的な画である。 アラン・パーカー監督がこの作品に込めた真意は、すべてこのシーンの映像に凝縮されているのではないかとさえ思う。
作品として見事な点は、幻想と回想を交互に混じり合わせながら、どんでん返し的なクライマックスへと強力に惹き込んでいくプロセスの創り方だ。
バーディを正気に戻すために病院へ赴いたのは、やはり従軍で心と顔に深い傷を負った親友のアル。 自分の心の回復のためにも、必死で親友を現実へ呼び戻そうとする。 しかし、二人の楽しい思い出をいくら回想して聞かせても、バーディの心は閉じたまま。 ついに絶望しそうになったアルだったが、最後の最後に、夢想の世界から戻ったバーディが希望の光を見せる。
あっけらかんとしたあっけないラストは、衝撃的でもあり、ちょっと笑わされてしまった。 人生、出会いが大切だが、この作品の二人は、最高の相性、最高の出会いということではないだろうか。
この結末の続きには、まあまあ明るい未来を想像するのである。
2021年6月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
2021年6月26日
映画 #バーディ (1984年米)鑑賞
ベトナム帰還兵の親友二人
一人は顔に大きな傷を、そしてもう一人は心に大きな傷を負い自分の好きな世界=鳥の世界に入り込んでしまう
心に傷を負った友を何とか引き戻そうとするが・・・
このシリアスなストーリーからの最後の展開が正直驚きました。
ジョンウェインに騙された!
という名言があります。
ラストがとっても印象的
これも一種のカタルシス?