ハリーとトント

劇場公開日:1975年12月20日

解説・あらすじ

 72歳になるハリーは愛猫のトントと一緒にニューヨークの古いアパートに暮らしていた。しかし建物の取り壊しが決まり、ハリーは退去せざるをえなくなる。近くに住む長男の家は居心地が悪かったため、ハリーはトントをつれてシカゴに暮らす娘を訪ねることに。車で旅するハリーは様々な人々と出会う……。孤独な老人のアメリカ横断行を明るくドライに綴る。アート・カーニーがバイタリティあふれる主人公を好演。

1974年製作/116分/アメリカ
原題または英題:Harry and Tonto
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1975年12月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第32回 ゴールデングローブ賞(1975年)

受賞

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) アート・カーニー

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
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映画レビュー

3.5なんでこの『ハリーとトント』を「観たい映画リスト」に入れていたか忘...

2025年7月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なんでこの『ハリーとトント』を「観たい映画リスト」に入れていたか忘れていたが、鑑賞中に思い出した。
最近観た『バウンティフルへの旅』、『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』の時に「似た作品」として気になっていたからチェックしてたからだ。おそらく80年代にテレビで吹き替え版を見て以来だろう。テレビでは沢山カットされていたハズであろう。内容はほとんど覚えていなかった良い作品。
『2度目のはなればなれ』や『東京物語』にも似ているヒューマンドラマ。主人公ハリーが全くブレていなく弱音を吐かずに、バイタリティあふれて、いつも前向きで猫(トント)思いの人格者でただただ応援したくなる。子供三人の誰かに頼るしかないのか?
第47回アカデミー賞において、アート・カーニーが主演男優賞を受賞し、ポール・マザースキーとジョシュ・グリーンフェルドが脚本賞にノミネートされた。

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ナイン・わんわん

4.0じんわりとくるロードムービーの傑作

2023年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

旅をする老人と猫。

それだけの映画ですが、なぜこれほど人の胸を打つのか。
普遍的な人間の悩みや問題を上手に見せていき、孤独な老人も猫に語り掛けるという手法で、身の上や心理を語ることができる。

猫は重要なアイコンで、近年でいえば、「ロスト・バケーション」でブレイク・ライブリーがほぼ一人芝居に挑戦しましたが、途中、遭難して飛べなくなったカモメが話し相手になるシーンがあり、主人公の心理が巧みに語られたのです。

当時、一人暮らしで、言い知れぬ孤独を抱えていた私は、この作品にえらく感動したものです。いまとずいぶん感受性が変わってしまったな。

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うそつきカモメ

3.5自然体の明朗お爺さんのロードムービーにみる男の晩年

2021年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

落ち込むことを知らない明朗お爺さんと一匹の猫の異色のロードムービーの佳作。ポール・マザースキー監督の丁寧で落ち着いた演出タッチが、主人公のユーモアとペーソスを上品に引き出している。そのお蔭で主演のアート・カーニーはアカデミー賞を受賞する。ハリーが旅先で出会う地方色豊かな人物たち、家出娘ジェシーや老カウボーイのカールトン、ネイティブアメリカンの酋長ツー・フェザーとのふれ合いが淡々と描かれている。特に劇的で刺激のあるストーリーではないし、そんなシーンも無い。敢えて挙げれば、若い女性とのランデブーくらいだが、ここは微笑ましいユーモアが上回る。社会から爪弾きにされても独り自然体で人生を送るお爺さんハリーから見たアメリカの姿。変化する社会にあって、男の晩年は普遍的に明るくはない。そんな不名誉な常識にカツを入れるような好感度高いお爺さんの数少ない模範例。

  1976年 10月16日  高田馬場パール座

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Gustav

2.0諸行無常

2019年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza