アポカリプトのレビュー・感想・評価
全42件中、41~42件目を表示
すごい映画観ちゃった
メル・ギブソンって監督として、本当に力量あるお方です。ほんとすごいとしか言いようがありません。この人は、人間の野生的かつ残酷な部分、そして根源的な愛を描かせたら右にでる者がいないのでは、と思うくらい。
前作「パッション」で、もうついてけないかもと思い、観るのを伸ばし伸ばしにしていた本作。ついに観ちゃいました。題材は末期のマヤ文明の人々。しかも全編マヤ語です。
中盤、「パッション」ほどではないけど凄惨、残酷なシーンが続きますが、リタイヤせずになんとか後半へ。ここからがすごいんですね。走る、走る、とにかく走る、愛する人のもとへ。息つく間もないくらい、というか息してるのを忘れるくらい、すごい展開が続きます。
内容はほぼゼロ。でも、これは内容に文句をつけるのは野暮。だって題材になってるのは狩猟系の原住民族で、視点もすべて原住民族からのなんですから。政治もなければ経済もない。あるのはただその日その日の暮らし。ドラマってのは現代の副産物なんでしょう。
メル・ギブソン監督は、(いずれにせよ)骨格のがっしりした映画をつくります。次回作はまた劇場で観たいと思いました。ちなみに本作、カップルや血の弱い人は絶対観ないでね。
全編マヤ語(死語)
全編マヤ語です。マヤ語ですよ!前回、メル・ギブソンはパッションという全編、ヘブライ語の映画を撮りましたが、その系統の映画です。そして、初監督作(だったと思う)のブレイブ・ハートの森での戦いを、ここでも見せています
前半はリアルな残酷シーンの嵐で、多分、彼は「生贄」という行為をリアルに表現したかったんだと思いますが、生贄の目線のカメラワークなんて・・・。薄れ行く意識の中で自分の首が飛んでいくのを想像させ、本当にぞっとさせられます。ホラー好きを自認する私でさえ、ちょっと引きました。後半はブレイブ・ハートばりの肉弾戦アクションが堪能できますので、これが救いかな?
全42件中、41~42件目を表示