トランスフォーマーのレビュー・感想・評価
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男子の夢
敵が狙う“オールスパーク”の在り処がばれて、「ここから35キロ(正確な数字は忘れたが)先にある街中でヘリに渡そう!」「それは名案だ!」と、何がどう名案なのかわからないが、それでわざわざ市街地のど真ん中に移動して、そこでドンパチが始まる。なんのことはない、要は街中でロボットたちを大暴れさせたいだけじゃないか(笑)。そんなツッコミどころが満載なのは、毎度おなじみ、いつものマイケル・ベイ映画でございます。
それでもなんでも、結局はロボットの完全変形をワンカットで再現したVFXと、スピード感と重量感にあふれたアクションの迫力で、細かい突っ込みは吹っ飛んでしまう、まさに力技。こんな映画も、夏だからいいじゃないかという気にさせてしまうパワーはあると思うし、なにより子どものころ、想像の中やアニメで見ることでしか叶わなかった男子の夢が実写で描かれている! それだけで楽しくてしょうがない。
ようやった!よう作った!!
『製作決定!』のニュースを聞いて以来、待ち遠しかった本作を遂に観ることが出来ました。期待、不安…とにかく胸ワクワクで、試写会場に向かいましたよ。
<ストーリー>
~カタールのアメリカ軍前線基地が、正体不明の敵によって襲撃される。その敵は、所属不明のヘリコプターの姿から、突然巨大な人型ロボットに変形し、基地を壊滅させる。アメリカ本国では錯綜する情報から正確な状況を把握せんと、国防長官・ケラー(ジョン・ヴォイド)の下に優秀なコンピューター技術者たちを集め、その解析に乗り出す。同じ頃、大統領専用機“エアフォース・ワン”に何者かが侵入し、コンピューターから様々な情報を盗み出した。その情報の中には、アメリカ人青年・サム(シャイア・ラブーフ)がネット・オークションに出展した“祖先の探検家が愛用していた眼鏡”の情報が。謎の侵入者は、この情報からサムの居場所を探り出し、近付いていく。その頃、サムが手に入れた初めての愛車が、奇妙な動きを見せ始めていた。果たして、謎の敵の正体は?そして、サムとの関係は…?~
“スピルバーグ製作”って聞いて、『「宇宙戦争」の二の舞になってないかな…?』と思い、更に『マイケル・ベイも、ココンとこ一時ほどの勢いないからな~』と、漠然とした不安を抱きながら開映を待ちましたが、始まってしまうとそんな不安はどこかへ吹っ飛んでしまいました。こりゃ凄いです!ある意味この夏最高の“トンデモ映画”ですよ。ホント、よくぞまあこんなの作ったもんだ!!「トランスフォーマー」シリーズといえば、“ムチャな変形”が売り物ですが、それも完全に再現しちゃってます。もお感動しました!!
アニメを実写でやるってのは、結構よく企画されててこれまでにも何作か実現していますが、ここまでリアルにやってくれてるのは、いまだかつてなかったんじゃないでしょうか?『アニメを実写でやるというのは、正にこういうことだな!』とスクリーンを観て感激すらいたしました。ただ、あまりにもメカがリアルになりすぎたので、スクリーン上で、どっちがどっちなのかたまにわからなくなりました。特にロボットに変形後の戦闘シーンなどは、どちらもメカ剥き出しで、弾撃ち合ったり、ドツき合ったりするモンですから敵味方の識別が…。アニメならもっとお互い色鮮やかで、見分けがつき易いんですけどね。でもこれも、リアルさを追求した結果だとすれば仕方ないですね。
ストーリーも決して子供騙しではなく、かなりよく練りこまれていて逆に『子供には、チョット難しいんじゃあ?』とさえ感じました。でも、吾輩のようなアニメを観ていた世代が親となり、子供連れでこの夏休みに観に行くには、最高の映画だと思います。特にお父さんと男の子!そう、これは正に“男の子の映画”ですから(ウチは女の子…泣)。
吾輩は、“完成披露試写会”で観たのでモチロン“字幕版”だったのですが、“日本語吹替え版”ではオートボットのリーダー、“オプティマス・プライム”(日本版で言うと、サイバトロンのリーダー“コンボイ”)の声を、何とあの玄田 哲章さんが演じるって言うじゃないですか!“初代コンボイ”ですやん!!これはとっても嬉しいですね。字幕版では特に何も言わずに変形していたトランスフォーマー達ですが、吹替え版ではどうなんでしょう?あの『サイバトロン戦士、トランスフォ~ム!』って決め台詞は出てくるんでしょうか?それを確認しに、もう1回観に行こうかな…。
全米では、驚異的な大ヒットで既にシリーズ化が決定したそうですが、これは絶対そうなるでしょうね。皮肉なことに、この夏唯一の“ハリウッド発、非・シリーズ実写映画大作”だったんですけどね(^^;。
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