プレステージのレビュー・感想・評価
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マジックのタネ、手品師同士の戦い。
手品師の持っているタネ、テクニック。普段は客として、鑑賞者として表面しか見られないマジックだが、その舞台裏、水面下での駆け引きと戦いが新鮮。
マジックへの探究心、ライバル心、嫉妬。興行という難しさの中で相手を研究しつつ、そこに復讐・報復という終わりなき負の連鎖。何処で断ち切れるかは"勝ち負け"の確定時。
ヒュー・ジャックマンにクリスチャン・ベール、マイケル・ケインにスカーレット・ヨハンソン。
とにかく豪華なキャスト、これだけでも必見。相変わらず説明は最小限でストーリーは進み、気付けばノーラン監督お得意の時間軸に感嘆させられる。
何故お互いがお互いの日記を読んでいるのか、
何故その日記に対して把握が出来ているのか、
伏線に次ぐ伏線。
後半に一気に繋が、、、あれ?どうなってる???笑
と、上手く繋がらず理解に苦しむのもノーラン監督ならでは。それでもグイグイ惹き込まれていくストーリーは流石。
わかってしまえば『単純』と言うのは簡単、それを考え生み出して『マジック』という形にして、エンターテインメントにして成功させるのが何より難しい。
まさに[映画のストーリー]と[マジックのタネ]、
同じ様にも感じた。
マジックという魅力に取り憑かれてしまった、2人の手品師に翻弄される周りの人達。どんでん返しから、予想を上回る衝撃のラストシーン。オススメ。
ボーデンの方は分かるけど…
マジックとは、物を消した後、再び取り出す所に価値がある
初見のときは、ついていけなかった。
時系列混ざる時あるし、主人公の言ってること変わるし、俳優の顔似てて誰が誰だか分からん。
でも、オチの衝撃は鮮明に覚えていた。
だからいつかまた見ようと思ってたのを、ようやく叶えました。
大体のストーリーを知った状態、かつ大人になって俳優の区別もできるようになった今見ると、よく理解ができた。
オチはもちろん分かってたけど、それでも2人のマジックに対する執念に唸らされる。
改めていい映画だよ。
ノーランに信者が多いのも頷けるし、実際おれ自身もファンの1人。
ただまぁやっぱりこれは初見だと難しいとも思う。なかなか人に勧めづらい。映画をよく見る人ならいいけど、あんまみない人に迂闊に勧めても多分満足度低い。
初見は10年前ぐらいだった気がする。
映画と奇術の類似性について
ノーランが見出しているのは、映画と奇術との類似性だ。
観客はありのままを見つめるのだが、ありのままのことは起こっておらず、複雑な事実があり、何を見せ何を見せないかを操作する仕掛人がいる。
仕掛人は「ありのまま」に隠された真実を知っているが、真実を知らない観客には「ありのまま」がもっともらしく思える。(観客は夢を見に来ているから、無知に留まる。無知=観察、探求、情報の不足。掘り下げの不足。)
観客は複雑な事実を知らずに、"ありのまま"を見ようとする。
映画とは現実世界の被写体をカメラで撮影したものであるが、撮影の行為を確認するのではなく、スクリーンを見るに留まる。提供されたものを見る。
コインは瞬間移動していないし、重力の方向が変わったのではなくカメラの固定された筒が回転するのに合わせてスタントしている。
瞬間移動していないのに瞬間移動していたいと願う心とそれを信じさせる技術、重力の方向は変化していないのに重力の方向が変化すると思える文脈へと誘導する演出。
→『インセプション』
仮面(装い)と、誘導と、真実。
→『ダークナイト』
【映画はどうして嘘じゃないの?】
映画はどうして「嘘」だと断罪されないの?
・人は見た目重視だから
・不都合な嘘ではないから(不利益をもたらさないから)
・事実(史実)と異なることを吹聴しているわけではないから
実際に起こり得ないことなのに、もてはやされる"嘘"はどうして?
→視覚優位?
・要望/想像力/期待と結びつくから
(書きかけです)
流れは最高!でも最も肝心な部分が…
前情報なしで観たところ…
ノーランもう一回見る祭
難解映画と言われてるけど
運命さえトリック
Mr.マリックと松尾幻燈斎と栗間太澄は同一人物だ!
超魔術は超魔術であって、超能力ではない。彼の人気が沸騰した当時はマジで超能力を信じ始めた人が多かったし、カルト教団に入信する者が増えたのも一つの要因となっているのかもしれません。彼の芸に対して「あれは手品だよ」などと言うと、「テレビ見てみろよ。本物だぜ」などと切り替えされたものです。「だって、名前がマジックとトリックを混ぜたものだよ」などというと、真剣に「彼はアメリカ人だよ」という人までいました。しかし、マリックは好きだ。週刊誌にタネを暴露されたり、あちこちでバッシングを受けながら、しっかりとカムバックする根性は普通の人間にはできません。
映画では数々のシンプルなマジックのタネを公開していましたが、ビックリしたのは小鳥を殺していたこと!あの少年の気持ちがわかります。個人的にも子供の頃観た胴体切断では泣きましたもん(豚さん可哀想って・・・)。まぁ、映画ですから何でもできちゃうのですけど、驚いたのはクリスチャン・ベイルが指でコインをくるくると回していたこと。これもトリック?まさかボディダブルとかCGとか?なんだか細かいところに目が行ってしまう自分の人間の器の小ささを思い知らされました。
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベイルの復讐が復讐を呼ぶ醜い争いも凄まじかったですけど、2人が命を賭してまで芸に励み、そして捨て身技を使ってライバルを陥れるところが最も強烈。しかし、「結末を教えないで」とまでネタバレを警戒しているほどプロットは意外ではなかった。ある人物の存在が気になったら、もう結末は読めてしまいます。栗間太澄がマリックであると見抜いた人なら簡単にわかってしまうのです・・・
「俺の手に持っているものは?」と質問されたとき、「指輪!」と答えた人はさすがです。ゴラムを演じたアンディ・サーキスが素顔で登場。SFファンタジーのような展開にもなったことも意外な展開だったのですけど、『LOTR』『X-MEN』『バットマン・ビギンズ』に出演している人たちですもんね・・・ちなみにベイルの役名はアルフレッドでしたが、『バットマン・ビギンズ』ではマイケル・ケインがアルフレッドでした。
【2007年6月映画館にて】
あまりいい後味ではないな
おそ松くんが協力して瞬間移動のマジックしているようなもんでした、いっそ、クローンにすれば良いのに
ウルヴァリンvsバットマン
先ず、ウルヴァリンが死にます。
え!、と思うよね。自分も思いました、だから、
ノーデータで観てください。そしたら絶対面白い。
バラシていいのは、その死から時間を遡って話が進みます。
時系列把握が難しいですが、ちゃんと観てれば分かります。
とか言っといて、ちゃんと観てなかったから、ラストの種明かしも分からなかったんだな自分。
アメリカ行った時の事よく覚えていれば、ああそうかということだけど、
これがラストか、と思うと、え!まだ続くの!?というのがあり、ホントのラストもちゃんと落ちてなくないか?とも思うけど、これで良い気もする。喧嘩両成敗みたいな(あ、ちょっとネタバラシ・・・)。
何はともあれ、またノーランにやられた、という気分でスッキリしました。
この映画自体がマジックでした。
ウルヴァリンとブルースウウェインの共演は贅沢この上なし。
デヴィッドボウイがらしさが消えてて良いのと、
久しぶりに「素の」アンディサーキスも観られます。
いい後味の悪さ。
俳優陣が豪華で、マジックがテーマということで気になって鑑賞。
想像していた内容とは違いましたが、そのおかげで意表を突かれる形で楽しめました。
何度か時間軸が交差するのでわかりづらく感じるところもあるかも。
美術面がいいですね。舞台が19世紀末のイギリスということで、衣装がとてもオシャレ。
豪奢でありながら仄暗さも感じさせる雰囲気が今作の内容ともマッチしていて良かったです。
内容としては、マジックがテーマというのは確かなのですが、ヒュージャックマンとクリスチャンベール演じる2人のマジシャンの軋轢とマジックへの執念が話の核になります。
途中でヒュージャックマンが1人2役を演じるのですが、別人に見える上に、その性格まで感じ取れるのが凄い。演技力を感じました。更に衣装が似合うこと似合うこと。
クリスチャンベールはクールなイメージですが、ふとした瞬間の表情がいいですね。
マイケルケインの渋さも良かったです。脇役ではありますがさすがの存在感。
デヴィッドボウイ、世代ではないのであまり存じ上げないのですがテスラ役素敵でした。普通に俳優さんかと思っていて鑑賞後に調べてびっくり。
スカヨハ綺麗…。衣装もよく似合ってます。
敵対する主役2人。マジックへの執念。その行き着く先は…。終盤はやるせなくなります。特にサラさん…。
一番好きなのはラストのアンジャーのセリフ。彼の元々の地位を考えると、より深みのある言葉に感じます。2人に共通する思いですね。
同じ思いを持っていながらも対立してしまうのがなんとも悲しい。こじれる前にきちんと話し合えばわかりあえる未来もあったのでは…と思ってしまいます。
うまく伏線がちりばめられているので、見返すと新しい発見がある、1粒で2度美味しい映画です。
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