救命士

劇場公開日:

解説

麻薬と暴力に支配された90年代前半のニューヨーク。フランクは腕のいい救急救命士だが、あまりにも多くの悲劇を目撃してきた彼の精神は次第にすり減り、燃え尽きる寸前だった。人を救えば、自分も救われる。だがこの何か月もの間、彼は患者の命を救うことができずにいた。きっと助かる、次の仕事はうまく行くはず……そう自分に言い聞かせ眠りにつこうとしても、彼が救えなかった患者たちは亡霊となってフランクにとり憑き、彼を眠らせないのだった。

1999年製作/121分/アメリカ
原題:Bringing Out the Dead
配給:ブエナ・ビスタ
劇場公開日:2000年3月25日

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映画レビュー

3.0タクシードライバーほどではない

2023年3月30日
PCから投稿

NYの闇でスコシ選手なら、どうしてもTDと比べちゃいます。
確かにこの人らしい鋭利で突き放した映像感覚が満載ですが、主題の焦点が不明確なので浅井印象です。

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越後屋

4.0重圧を毎日受け孤独に働く現代人へのエールだ それでも夜明けは必ずくるものなのだ

2021年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人間の生死の現場に常に駆けつける男の物語
しかも常に夜のシフトのみ
相棒と二人だけの孤独な仕事
逃げ道のない強烈な重圧だろう

救命士の仕事の物語のようです、じつは大都会NY が見せる素顔の真実の姿をカメラは撮り続けている

大都会は実は病んでいる
死に行く病なのかもしれない

一個人の力でそれを食い止めることなんてできるわけもない

その無力感に打ちのめされて、自己の精神まで衰弱していく男
自分に出来る限界を知り、その中でみんなが楽になるように生きていくしかないのだ
過剰に責任感を感じていては押し潰されてしまう

原題の意味は、死から呼び戻す
つまり蘇生させることを指すのだろう
沢山の蘇生シーンはあるが、題名が指しているのは主人公の心の蘇生を意味しているのだろう

深夜のシフトではなくとも、朝早くまだ暗い内に出社して、家に帰るのも深夜
休日でも出社したりする
それが何年も続く
そんな風に仕事をして心身を主人公のようにすり減らしている人もいることだろう
かといって仕事を投げ出せない
自分も主人公に昔の自分を思い出して身につまされた

辞めたくても辞めさせてくれない、辞められない職場の人もいるだろう

コンビニの深夜のワンオペで働いている人は、本作の主人公に共感するかも知れない

本作は救命士の映画だ
しかし救命士だけの話ではなく、激務で衰弱した精神に負けそうな現代人が蘇生するための映画だったのだ

重圧を毎日受け、孤独に働く現代人へのエールだ
それでも夜明けは必ずくるものなのだ

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あき240

2.5人が疲弊しおかしくなっていく様 イかれたニコラスケイジが好きなので...

2021年3月9日
iPhoneアプリから投稿

人が疲弊しおかしくなっていく様
イかれたニコラスケイジが好きなので悪くない
けど別に見せ場があるわけじゃない
登場人物みんな忙しさや疲れで感覚が鈍っている
その雰囲気が不気味か異常にポップに描かれてる映画はあれどこれは現実味がある

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こな

3.0マーベル批判への一貫性

2021年1月5日
iPhoneアプリから投稿

タクシードライバー 以上にそういう話し。

スコセッシが本当に撮りたいのはこの手だとフィルムに焼き付く。

それがまた外道でも巨匠の所以。

救命という正義に病的に取り憑かれたダーティなヒーロー像にマーベル批判への一貫性を見る。

推す。

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きねまっきい
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