0(ゼロ)からの風

劇場公開日:2007年5月12日

解説・あらすじ

一般市民による初の法改正となる「危険運転致死傷罪」の新設に貢献した女性の実話を基にした社会派ドラマ。最愛のひとり息子を悪質な飲酒運転事故で亡くした茂木圭子。何の罪もない若者の命を奪ったにもかかわらず、わずか数年の刑にしか問えないという現状に納得できない圭子は、刑法の厳罰化に向けて行動を開始する。2011年4月に死去した元「キャンディーズ」田中好子の最後の主演作。「ビートキッズ」の塩屋俊監督がメガホンをとる。

2007年製作/日本
配給:ウィル・ドゥ
劇場公開日:2007年5月12日

スタッフ・キャスト

監督
塩屋俊
脚本
江良至
企画
塩屋俊
プロデューサー
土屋哲男
Co.プロデューサー
矢幡とし江
曽我満寿美
撮影監督
岡田賢三
照明
鈴木賢一
録音
林基継
整音
林基継
美術
平田俊昭
編集
坂東直哉
音楽
寺田志保
ラインプロデューサー
赤井勝久
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映画レビュー

4.0 重い題材

2025年12月21日
PCから投稿

同様の事故を米国で起こした場合の刑罰をAIに質問したところ、
『アメリカの飲酒運転による死亡事故の罰則は、州や状況によって大きく異なりますが、
州によっては殺人罪が適用される場合があり、悪質な場合は懲役45年などの重い判決が下されることもあります。一般的には「過失運転致死傷罪(vehicular manslaughter)」に問われ、これは州法によって規定され、重罪とみなされることが一般的です。』とされるそうだ。

日本では交通死亡事故の加害者が、過失という軽い罪にしか科せられないのが不可解。
過失という言葉のニュアンスからは、不可抗力というイメージを受けるのだが、実際には交通事故加害者の安全への配慮を大きく欠いた 結果であることが少なくない。
危険な速度での走行、注意義務の不履行・手抜き、果ては飲酒運転。
そういった悪質な運転による事故が、はたして「認識ある過失」以下だろうか。
それが危険運転致死傷罪が「刑法に新設」された理由だが、適用に裁判所が消極的なのが新たな問題と言える。

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ビン棒

3.0 “危険運転致死傷罪”の法制化に尽力した女性の実話を基にしたフィクション

2023年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 2011年4月に他界した田中好子主演。’92年からの闘病生活の中で芸能活動を続けていたことを知った今は、命との闘いの最中に撮られた彼女のすべてを訴えてくるようだ。

 命の重さを訴える映画ではあるものの、市民による刑法改正の盛り上がりに関してはほんのわずかしか描かれていない。被害者家族の加害者(袴田吉彦)への復讐心がいっぱいで、「被害者家族になってみなければわからない」といった台詞にも表れているように、どうしても共感できない部分がある。キリスト教国家ならば、このような締めくくりにはならず、“赦し”も描かれるはず。 “命のメッセージ展”の活動にももう少し力を入れてもらいたかったし、零くんの19年分をともに生きることだけでは物足りなかった。

 田中好子の最後の主演映画という価値や営利目的で創られた映画ではないことは評価できる。それに彼女の演技は素晴らしいものがある・・・出所後の加害者と対面したときはモンスターペアレントまで感じた。

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kossy

5.0 飲酒運転根絶につながると思いました。

2012年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

亡くなった田中好子さんの最後の主演映画と聞いて驚きました。
親子の愛の深さを感じました。
車を運転するみなさんに必ず見てもらいたいです。
学生にも見て欲しいです。

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天女