上海の伯爵夫人

劇場公開日:

解説

「眺めのいい部屋」、「ハワーズ・エンド」、「日の名残り」など、長きにわたって名作を生み出してきたマーチャント・アイボリープロダクション最後の作品は、1936年日中戦争開戦前夜の上海を舞台に元外交官の米国人と、ロシアからの亡命未亡人との恋愛を描く歴史ドラマ。オリジナル脚本はブッカー賞受賞作家で、93年の「日の名残り」以来のアイボリー作品参加となるカズオ・イシグロ。

2005年製作/136分/イギリス・アメリカ・ドイツ・中国合作
原題または英題:The White Countess
配給:ワイズポリシー、東宝東和
劇場公開日:2006年10月28日

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(C)Merchant Ivory Productions/WISEPOLICY and TOHO-TOWA

映画レビュー

4.0真田広之が謎の日本人役を好演

2021年7月30日
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ジョニーデブ

3.5「上海」のシナリオとジャクソンの恋

2018年11月1日
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jarinkochie

3.5予想に反して惹きこまれた

2018年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

貴族的で、日中戦争間際という時代背景、外国が描く日本兵、上海租界、有名日本人俳優の名前が際立って見えてしまう、なんだか恋愛ものっぽい等々、個人的に苦手な要素ばかり詰め込まれているような作品で、積極的に見ることを躊躇ってしまう作品…という偏見を持っての観賞。
設定や舞台、ストーリーなど、やはり自分にはまるっきり合わないものだったけれど、意外と作品の中に惹きこまれてしまった。
絵が時代情緒をつくりだしていたことと、音楽などをうまく絡めたカット割り、そして時代背景とともに緊張感が高まっていくような巧みな展開に、予想外に見入ってしまった。
脚本も好感を持てたし、大日本帝国の人間を悪者という視点で描いていないことにも好感を持てた。人と人との描き方は非常に情熱的だったけれど、時代背景においては冷静に描ききっているような印象だった。カズオ・イシグロ作品の一端を垣間見た思い…その名著は一作も読んだことはないけれど…

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SH