少林サッカーのレビュー・感想・評価
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ワケワカランからこそ面白い
久しぶりに観てみた。チャウ・シンチーがすごく若くてビックリしたけど、もう20年も前の作品なんだな。
初めて観たときは、そのぶっ飛びかげんに驚いたし、とにかく面白かった。改めて観てみてもやっぱり面白かった。
何が一番すごいかって、観る人に全く知性や知識を求めないことだ。
少林寺とは何なのか?知っている必要はない。サッカーのルールは?知っている必要はない。なんならサッカーが何か知っている必要すらない。
なぜならサッカーなどほとんどしていないに等しいからだ。
漫画の「アカギ」や「咲」で麻雀を知らなくても楽しめるらしいことや、「ヒカルの碁」で囲碁を知らなくても楽しめるらしいこと、その他、将棋漫画なども同様に楽しめるらしいこと、それらと同じで、サッカーを知らなくても面白いだろう事がすごい。
むしろサッカーのルールをちゃんと理解しているとドン引きするかもしれない。
なんせ、得点することよりも相手をぶちのめすことに重点が置かれているからね。
そんなわけで、ただただハチャメチャでバカらしく、そして面白い。
一応ストーリーはそれなりにちゃんとしているけれど、それ以外に「まとも」を求めてはいけない。まさにぶっ飛びエンターテイメント。
ファンタジーサッカー
主人公(チャウ・シンチー)は少林拳の使い手だが、サッカーコーチに見出され、仲間を集めてサッカーチームを作る。
悪役のサッカーチームは強力なドーピングで肉体改造してくる。
よくぞこんなことが思いつくなぁ、とため息しきり。
あっけにとられながら楽しませてもらった。
このスタッフと技術で『アストロ球団』を実写化してほしかったなぁ。
肝心な導入部から、お話が無理なくは始まっていると思いました。
オープニングの15分。ここのツカミってホント大事。観続けるか止めようかは、ここで決めています。
メラビアンの法則みたいな。
私に合わない映画は、だいたいここで決まってしまいます。
面白いと思う映画は「早く本編入って!お話進めて!」と、待ち遠しくなります。
不要なまくらばかりを連ねて無駄なレビュー書いている私が見倣わなきゃなんですが。
というわけで、今回のまくらは、ここまで。
200文字でも、まくら書かなきゃ本題に入れないのが誰かさんの悪い癖です。
ちゃちゃっと本題に入りますね。
開始から、どんどん物語に引き込まれていきます。滑稽なまでに誇張されるアクションが最高です!
そしてこれ、私の大好きな「情けないオッサンの逆転活劇系」の映画じゃないですか!
でもね、ギャグシーンは思いっきりスベってるんですよね。これがもう少し洗練されていたらなぁ。
そうすると、香港映画の泥臭い魅力も半減しちゃうか。
観ている間ね、ずーーーーっと思っていたこと。それは、やしきたかじんさんがご出演だったってこと。←ウソ!ウソだよ!テキトーなこと言ってんじゃねーよ!…だって…あのサングラスの人…似てるんだもん。
もといです!このスタッフと技術で『アストロ球団』作ってほしかったなぁ。ってこと。
アストロの迫力と外連味の効かせ方って、まさに香港映画が一番得意とするところって思ったの。
「ジャコビニ流星打法!!」だとか「スカイラブ投法!!」だとか「殺人L字投法!!」だとか「超人守備!!」だとか、絶対に上手く再現できると思うの。宇野球一は、チャウ・シンチーそのまんまでいいと思うし。
初戦の反則チームとの闘いなんて、まんまvsビクトリー戦だったもの。「本当のサッカーは戦争なんだよ!」って台詞もまんまだもん。ビクトリー球団の「殺人野球」そのものだったもん。
でもね…香港映画の何が苦手って、お下劣さと衛生観念が非常に劣悪なところなんだなぁ。
いともたやすく土下座して足で頭を踏ませるとか…薄汚れたブリーフ一丁姿で命乞いして敵の薄汚れた白ブリーフを頭に被っちゃうとか…顔の周りにハエをたからせるとか…見てらんないよ…
ムイちゃんも可愛いのに、顔中にあばたなんて描いちゃって、かわいそうだよ…
饅頭入れる鍋に直にコイン入れて渡すとかなぁ。まな板の上に雑巾みたいな靴を叩きつけるとかなぁ。
鷲掴みにしてムシャムシャ食べてるスナックを顔中にベタベタこびり付かせるとかなぁ。ボロ靴の甲に落ちた生卵をズルズル貪るとかなぁ。かわいこちゃんの物だと言え、饅頭の生地に涙混ぜるとかなぁ。落ちてた饅頭を躊躇なく食べちゃうとかなぁ。(°ଳ°)オエーってなりますもん。ちょっと勘弁してほしい。
でもね、お話自体はやっぱりめーっちゃ面白いの。
敵役含めて、それぞれの個性あふれるキャラの見せ場たっぷりだから。ありえねー特撮と共に、外連味たっぷりに描かれていたから。
あの特撮って絶対にアストロ向きなの。もっと言えば、アストロを作るために生まれたような技術だって思ったの。
惜しむらくは、その機会をとっくの昔に逸してるってこと。原作漫画の連載終了からすでに50年近くも経っているし。TVドラマ版の方ですら20年経ってるんだもんなぁ。
シンとファンの出会いのシーンが伏線となっていて、ラストのハッピーエンドに活かされていたことが、爽やかな締めだったです。
いかにもカンフー映画らしい、力強くてチャイナテイスト満点の音楽も大変よかったです。
このバタ臭ささも含めて
チャウ・シンチー作品の味なんだよね。
チャウ・シンチーの名を世に広めた、サッカーと少林拳という、リアルワールドでは某国のケンカサッカーを揶揄するときに使われる表現の元となったコメディタッチのスポーツ映画。
黄金の右脚と呼ばれたかつての名選手ファンが、ある試合中の事故をきっかけにその右脚を負傷し引退、今では強豪サッカークラブの雑用担当として雇われていたが、自らのサッカーチームを持つため街で見かけた少林拳の達人シンをサッカーにスカウトする。
一方のシンも少林拳を世に普及する夢があり、シンとファンは共闘、シンのかつての兄弟弟子を誘うものの、今の生活で精一杯の兄弟弟子たちは興味を示さない。しかし、今の生活に忸怩たる思いのある兄弟弟子たちはシンの誘いに応えてサッカーの練習を始める。
全編通して軽いノリ、過剰な演出、今風に考えると若干のコンプラ違反もチラホラな感じの、ちょっとオールドスタイルな香港映画のフォーマットをうまく今風にアレンジしている感じ。ジャッキー・チェンの蛇拳とか酔拳に近いノリかと思う。
だから、それが鼻についちゃうとちょっと観てられない、でもそれをオモローってなれる人はめちゃエンジョイできるかも。私はモロに蛇拳・酔拳世代なので無問題。逆にティーンエイジャーの子供達には、やや胸焼け演出だったみたい。悪役ハンのチャチャチャあたりで、うげーってなってた。分からんでもない…
でも、めちゃ面白いよ!
兄弟弟子たちのそれぞれの持ち味が今の姿とのギャップもあってブッ飛んでいる。軽業のはずがめちゃ重量級だったり、鋼鉄の体やのにボールまで吸い付けたり、どーなっとんの?と思う技の数々。
彼らの最初の試合は、札付きのワル集団チームと。
途中までラフプレーでボッコボコにされるも、そこからの覚醒シーンがなかなかの胸熱シーン。
全編ほぼ悪ふざけ、だけどいらん事考えずにシンプルに楽しめる古き良き香港映画様式をエンジョイできる映画だった。ハマる人にはハマるはず。
少林足球‼️
チャウ・シンチーは考えた。憧れのブルース・リーみたいに少林拳の使い手を主人公にした映画を撮りたい‼️同時にこうも考えた。大好きな日本の漫画「ドラゴンボール」や「キャプテン翼」を映画化したい‼️それならそれらを合体させて一本の映画を撮ろう‼️このひらめき、映画史に残ります‼️かくして出来上がった映画は、少林拳の使い手たちがその超人技を利用してサッカーをやる、奇想天外で、荒唐無稽で、お馬鹿で、切なくて、胸アツな「がんばれ!ベアーズ」型スポ根映画の大傑作だった‼️脚の怪我が原因で引退した元サッカー選手が、偶然見かけた少林拳の達人シンとその兄弟弟子たちによるサッカーチームを結成し、共に全国制覇を目指す・・・。まず登場するキャラ達の強烈すぎるキャラ‼️ "鋼鉄の脚" ことシンを筆頭に、"鉄の頭"、"旋風脚"、"鎧の肌"、"軽功"、"魔の手" といった兄弟弟子たち‼️加えて、シンに想いを寄せる太極拳の達人で、顔中に吹き出物がある女性ムイ‼️彼らが繰り広げるCGを駆使したサッカー・シーンが出色で、シンが蹴ったボールが壁やゴールポストを破壊し、竜巻を起こし、風圧で相手の髪をなびかせ、燃えた虎になってゴールに突き刺さる‼️まさしく「キャプテン翼」の世界‼️ "鉄の頭" のヘディングシーン‼️ "旋風脚" によるボールさばき‼️殴っても蹴ってもビクともしない "鎧の肌" の筋肉‼️デブなのに宙を舞う "軽功" ‼️そしてどんなシュートも防ぐ "魔の手"‼️その "魔の手" の衣装が「死亡遊戯」のブルース・リーのトラックスーツそのまんまなのも笑える‼️あまりにも馬鹿馬鹿しくて、とんでもなくスペクタクルで、とてつもなく感動させてくれる少林チームに拍手喝采‼️ところが決勝の相手は、全員がアメリカの薬物で化け物と化したデビルチーム‼️デビルチームのキーパーが、シンの燃える虎シュートを一歩も動かず、片手でキャッチ、ボールをシンに渡し、"再度打ってこい" と挑発するシーンなんか、これまた「キャプテン翼」の世界‼️一人また一人と少林チームが彼らの餌食となり、万事休すと思われたその瞬間、助っ人に現れたのは丸坊主にして男装したムイ‼️デビルチームの殺人シュートを太極拳で鮮やかにキャッチし、見つめ合うムイとシン‼️愛にあふれた名場面ですね‼️愛の力を得たシンの必殺シュートは嵐を巻き起こし、デビルチームをゴールポストごと吹っ飛ばし、見事勝利をモノにする‼️これはチャウ・シンチー流の "新喜劇"‼️拳法×サッカー×CGの爆笑コラボを、アイデア負けせず、こんなにもエモーショナルに、胸を熱くさせてくれる作品に仕上げてくれたチャウ・シンチーに拍手‼️続編の「少林ボーリング」も是非観たかった‼️
単純明快・抱腹絶倒
某映画評論サイトに、「この映画は"見せ場"しかない」「今世紀最大の映画」と絶賛されていたがこれに異論なく全くその通りであると言える。
勧善懲悪かつ単純明快なストーリーに酔いしれ、様々な自然の摂理・法則を完全に無視したぶっ飛んだ演出に、老若男女見る者を選ばず抱腹絶倒間違いなしである。かくいう私も、「感じる。兄さんたちが帰ってきた・・」のシーンで口から飲み物をぶちまけてしまった。小さなお子様から大人まで楽しめる、心温まる作品です。
チャンピオン鷹とは雲泥の差
実はこの映画が好きだった。
でも、今日二度目の鑑賞で、CGと分かる映像で、何一つ内容も無い映画と知った。
ワイヤーアクションとクロマキだと思っていてら、ただのCGだった。
それまで、MACを使いまわしていた私が、Windows2000に浮気した頃。やっと、MACに追いついただけのWindowsに魅了してしまった。だから、見る目が無かったのかもしれない。この頃は個人的にろくな時期ではなかった。
チャンピオン鷹とは雲泥の差
ある意味で、香港映画を駄目にした映画の元凶かもしれない。
香港映画と言うが、中国へ返還されている訳だから、中国当局の検閲はあったのだろう。
素晴らしきエンタメ中国映画!
製作陣の方々はサッカーのルールを知っているのか?と思うほどのとんでもサッカー試合が繰り広げられるんだけどめちゃくちゃ笑ったし、面白かった!
トーナメントの先に進むほど人外の身体能力者が増えていき決勝戦はほぼ殺し合いになるという…。
一人一人の登場人物のキャラがちゃんと立っていて良かったし、友だち以上ロマンス未満のシンとムイの関係性も良かった。ムイが可愛い(坊主姿でも可愛い)。
笑いって文化が違うと笑いのツボも違うんだなーと思うことが多いけど、本作の練習の中で、食欲が止まらない師弟の卵が別のメンバーの口に放りこまれる→襲われるのくだりが繰り返されるあたりは「天丼かよ!」と思わず笑ってしまう。
アクションも派手だし、少林寺拳法チームがサッカーチームとして成長?していくシーンも良いし、悪徳監督にリベンジを果たす監督も良かったし、謎のミュージカル要素(物語序盤で踊り出す謎のモブ)もあり、盛りだくさんの楽しいエンタメ映画だった。
ラスト、シンの悲願であった少林寺拳法の普及啓発が成功する(これはこれでやばい世界)のも、ストーリーとして痛快で良かったよね。
いやー、深く考えずに楽しめる良い映画だった!
中華式蹴球是世界共通
昔は金曜ロードショーでもやってましたよね。今は、地上波では見かけなくなった類いのコンプラ無視の映画です。エネルギッシュでデリカシーのない空気が閉じ込められてて、普通におすすめです。
個人的ハイライトは、万年金欠の監督ファンが宿敵ハンに八百長を持ちかけられたときですね。ヘラヘラへりくだってたファンが真顔になり「金はいらない。今は優勝杯がほしい」と突き放します。並の映画なら怒りに任せてつっ返すところを静かに強かに描くのは、監督の色?それとも中華の様式なんでしょうか。
これ以後、ラフプレーを少林サッカーと揶揄するのが世界共通になったことも含めて面白い映画です。
爆発的アイデア、盤石なフォーマット
チャウ・シンチーの無限大の想像力、というか想像を実際の身体・物理運動として具現させる能力には思わず舌を巻く。しかもまるきり荒唐無稽なようでいて、意外にも実際のスポーツに近い成長過程を踏襲している。
主人公のシンは冒頭から「蹴る」という技能に関して才覚があった。私も中学時代まではサッカーをやっていたからわかるのだが、蹴りが強いとか視野が広いとか走りだけ速いとか、何かしら強みのあるプレイヤーというのははじめからそれらの技能に長けていることが多い。逆に言えば、練習を積んだからといって、はじめ以上に蹴りが強くなるとか視野が広くなるとか足が速くなるとかそういったことはあまりない。現にはじめから何の強みもなかった私は中学卒業とともにサッカーをやめた。ではなぜ練習なんかが必要なのかといえば、それは「精度」と「チームワーク」を高めるためだ。この二つが必要不可欠であることは、チームスポーツ経験者であれば誰もが認めるところだろう。いくらパワーがあっても「精度」がなければ、いくら突出した個人がいても「チームワーク」がなければ、勝利には結びつかない。
ゆえにスポーツ映画というものは、プレイヤーたちが「精度」と「チームワーク」を獲得していく過程さえ丁寧に描くことができれば、表象がどれだけ誇張的であっても成立する。本作はそのどちらをも満たしていたように思う。「精度」に関して言えば、シンが壁当ての練習をするシーン。壁に描かれた赤い丸をめがけて拙い動作でボールを蹴っていた彼が次第に感覚を掴んでいき、だんだん体とボールの距離が遠ざかっていく。最後には50メートルほども離れた位置から精確に赤い丸めがけてボールを蹴られるまでに成長していた。これによってシンの「蹴る」という能力は「シュートする」という技能に高められた。「チームワーク」に関して言えば、中盤の不良チームとの練習試合を通じて再覚醒するシーン。少林チームは不良チームの非道な暴力の応酬を受ける中で、ふと少林寺拳法の極意に再覚醒する。この再覚醒は同時にチームワークの獲得でもある。なぜならシンたちはみなかつて同じ少林寺で拳法を学んだ元同級生だったから。少林寺拳法への再覚醒はそのまま同級生としての友情への再覚醒をも意味している。彼らが交わしたあの一連のパスはまさに友情の確認作業、ないしチームワークの結実だった。
アクションシーンの切り抜きだけ見ていると本作は荒唐無稽なギャグ映画にしか見えないが、全体を通して見るとスポーツ映画の要件はしっかり満たしている。それゆえ人智を超越した技能を操るプレイヤーたちを、我々は最後まで観戦客のマインドで応援することができる。物語の傍流としてシンとムイの恋愛模様も挿入されるが、まるで孫悟空とチチのような関係というか、シン側に一切の恋愛感情がないのが面白すぎる。一度は去っていったムイが最終的にチームの窮地を救ってくれるというのははじめからわかりきった展開だったが、まさか丸坊主で現れるとは。あとムイが饅頭屋をクビになった理由が「作る饅頭がしょっぱくなったから」で、その「しょっぱくなった」理由が「饅頭に失恋の涙が滴り落ちたから」というのは私が何度生まれ変わっても絶対に思いつけない発想だ。アクション面のみならずこういう日常の細やかな部分にまで細工が凝らされているので見ていて本当に楽しかった。
数々の爆発的アイデアが盤石なスポーツ映画のフォーマットの中にうまくまとまった快作だ。
久しぶりに
鑑賞
昔はよくロードショーでやってましたよね
子供の頃を思い出しました。
難しく無く、時間も短いのでサクッと見れて疲れない笑
少林寺拳法覚醒してくシーンがかっこいいんだよなぁ…
今でもたまに見てしまうそんな映画です。
テーマ曲に導かれた勝利
チャウ・シンチー監督主演。
自由奔放なカンフー&サッカー・コメディ。
【ストーリー】
主人公シンは、少林拳を広めるために都会に出るも、中国ではすでに武術は衰退しており、誰も彼に学ぼうという者はいなかった。
ある時チンピラどもを華麗な蹴り技で文字通り蹴散らすと、20年前にサッカーのスター選手だったが、今は落ちぶれたファンの目に留まる。
兄弟子を集め、いざ試合に臨む彼ら。
だが敵は出会った時にタコタコにビビらせた、あのチンピラたち。
ラフプレーを受けまくる兄弟子たちだったが、一斉に厳しい修行で身につけた少林拳に覚醒、取り戻した武技を駆使し、卑劣なる敵チームを叩きのめす。
高い賞金がかけられたトーナメント制の大会を、その恐るべき蹴り技で勝ち上がる彼らだが、決勝の相手はかつてファンを罠にはめたハンだった。
ハン率いるチームは、近代トレーニング理論とドーピングにより超人的な肉体を獲得、金で買収された審判たちは、どんなラフプレーにもファールを取らない。
試合続行の最低人数を割り、もはやこれまでかというその時、かつてシンにフラれた太極拳の美少女ムイがゴールキーパーとして駆けつける。
いかなる勢いもいなしてかわす鉄壁の化勁でムイがゴールを守ると、ついにシンの怒りのスーパーシュートが敵に炸裂する!
誰もが一度はあの、血湧き肉躍るテーマ曲を聞いたことがあるでしょう。
名古屋で小学生の子供たちに混じって笑いながら見たのはいい思い出。
変な顔の少林拳メンバーが覚醒して大活躍、敵を蹴散らしながら快進撃し、あの勇壮なテーマが流れ出すと、男の子はみんな歓声をあげていました。ええもちろん自分も。
明快で奔放で爆笑しながら見られる、チャウ・シンチーの最高傑作です。
そうはならんやろ、とツッコむ隙すら与えない畳み掛けるギャグでお馴...
そうはならんやろ、とツッコむ隙すら与えない畳み掛けるギャグでお馴染みの本作。全力でやりきったらサブくない、ということを教えてくれる映画です。
数年ぶりに鑑賞しましたがやっぱり笑える。屈指の名シーンが指の数より多いと思います。
まずムイちゃんが太極拳を駆使して万頭をつくるシーンですね。流れる手さばきで生地をこねていきます。生地の中央には陰陽太極図が描かれる場面も。同じくチャウ・シンチー監督の『カンフーハッスル』でも太極拳のシーンで登場したと思います。どうやら太極拳を極めるとああいう紋様が浮かび上がるようですね。
お菓子作りみたいな普通のことを超人の技術でやるというようなギャグは、剣士が空中で魚を捌いて落下すると寿司になっている、とかと同種でしょうか。もちろん超人サッカーも同じ原理の笑いだと思いますが。
何かの技術がこちらの予想を遥かに上回る域に達していると人は笑いますよね。友達とカラオケ行ったらやたら上手いとか、キャベツのみじん切りがめちゃくちゃ速いとか。こういうのは、裏側に膨大な時間を想像させる深さに肝があるんですよね。めっちゃ上手いということはそれだけ練習を積み重ねたということで、そこまで想像して人は笑うんです。何に時間かけてんだよ!最高か!って。とはいえこの映画、別にサッカーが超上手いわけではないので全然当てはまりませんね。
そしてクライマックスの決勝シーン。この映画笑いの爆発ポイントを序盤から出し惜しみせず入れてきてるのに、ちゃんとそれ以上の傑作シーンを終盤に用意してるのがすごい。情熱が尽きたり体力が切れたりで失速しないんですね。特にこんなギャグ映画で。ムイちゃんのパスからシンがゴールを決めるシーン。竜巻を巻き起こして選手もゴールも吹き飛ばしていくシーンは、BGMもなく独特の静けさのなか風の轟音だけが響いていて、今回も呼吸困難になるほど笑いました。
このチャウ・シンチー監督、映画の構想は前々から持っていて、それを表現できるCGの発達を待っていたとコメントしたそうな。CGで遊ぶのがめちゃくちゃ楽しかったんでしょう、伝わってきますね。
本当に名作です。
B級感が癖になってくる
コメディ作品が観たくて、なんとなく選んでみた作品です。
単純な脚本なので何も考えずに観れるのはいいですね〜
ただ、
ヒロインはかわいいんですが、イケメンは出てこないしなんだか酸っぱい汗の匂いがしてきそうな作品なので苦手な人はいると思います笑
監督は小指の爪伸ばしてる系おじさんだし、
ヒーローは髪の毛後ろで括ってる浮浪者だし、
他のメンバーも大体おじさんです。
そんな一見冴えない面々が悪い奴らを倒す!じっとり熱い物語りでした。過度な下ネタなどは無いので、お子さんと観るのもありかもしれません、、まああの知りませんけど。
「俺たちフィギュアスケーター」みたいな映画が好きな人はこの作品も好きかもしれません、
知らない方はこっちの作品もおすすめですよ!
現実離れしたバカな話が観たい方はどうぞ!!
汚いし、可哀そう
笑える名作と聞いて、笑いどころどこ?
登場人物が不潔極まりないし、絵面がずっと汚いし、ヒロインが可哀そうで見てられない
不器用とかじゃないよ最早人の心が無いでしょ主人公
まさかあそこが笑いどころじゃないよねっ!?
初めての香港映画のノリに正直どん引きしつつ
いやしかし少林拳がなにかも知らずに見た私にも責任はある(ムイに倣ってちょっと男気を見せたい)
サッカーのルールを全く知らなくてもみれるコメディ全振りサッカー映画としては一見の価値はありかも
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