千と千尋の神隠しのレビュー・感想・評価
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大人になって見たら……ド名作じゃないですか!
ナウシカ、トトロ、ぽんぽこと比べるとそこまで好きでもなかった作品。
なんであんなに人気なの?と思ってた。
大人になって見たら……ド名作じゃないですか!
特に帰りのトンネルで千尋が母親にしがみつく描写。
あれで映画の意味がグルっと変わる。すごい。
いつも成長した千尋を見て終わるから、見るたびに序盤の千尋で”こんなに幼かったっけか?”と驚きます。見事な書き分け方。
と同時にただの成長物語じゃないんだなぁと。
非日常を必死に生きる少女の物語。
複雑かつわかりやすく”人間のあり方”を説いているエンターテイメント。
いままでと違う環境に入って、弱音を吐く暇もなく必死になって。
経験したから芯から変わるとは限らない。
でもその時間は決して無駄にはならない。
大学生、社会人……自分の経験に当てはめても”あ、わかる”って部分がいっぱいある。
やー、すごい作品です。
ナウシカがチコの実で、もののけ姫がコダマがラストカットなのに対して、今作はトンネルから遠ざかってくだけのカットで終わる意味。
世界観と絵のパワーは神がかってますね。どのカットもそのまま名場面になって鳥肌。
特にカオナシはどう転んでも良い絵になる。色んな意味を持つ。
SNSがまったくない時代に、寂しがり屋で他人の言葉で誇示する”カオナシ”を描いてるのはすごいとしか言いようがないです。
各々のキャラがそれぞれの優しさを見せてるのも素敵。
ほんと良い映画。
本作が日本の歴代興行収入一位なのは誇らしいことです。
客(神々)の騒ぎっぷりや後半のネズミとハエドリのコメディタッチはディズニーみたいだなぁと。
一点だけ気になるとすれば千がオクサレ様の件から一気に成長しすぎてるとこかなぁ。ちょい違和感を感じました。
wikiを読んだら制作側もその点は議論されてて、その上で「○○○○の物語でもある。一本で二本分の映画」と書かれていて……ふむ、納得。
懐かしの世界にどっぷりと
当時、この作品を観たのは中学生か高校生の時だったと思いますが、覚えてない部分も多く、この機会にもう一度観てみようと映画館に行きました。
正直言って、とても良い作品でした。それと同時に、当時と同じく不思議な感覚になりました。映画は面白い、感動した、怖かったなど色んな感情があり、映画館を一歩外に出た瞬間に薄れていくのですが、この作品は心に残る感じなんです。さらに、とても言葉では表してにくいものとして残ります。
千尋が迷う世界については、説明は少なく、また起こる出来事についても多くの情報を得ることができません。それは皆さんでお考えくださいという丸投げのものではなく、ちゃんと説明できるものがありながら、千尋のためにわざわざ説明なんてしませんよ、自分で見つけに行きなさいという、ものなんです。だから、あのシーンはどういうことなのか、なんて後で考えてしまいます。
大人向けだとか、子ども向けだとか、そんな年齢で括れない、素敵な映画です。
ただ、電車に乗って銭婆に会いに行ったシーンは移動時間に比べて、銭婆との掛け合いが少なく、抱き合うほど仲良くなるには時間が足りないなと感じました。
昔に観に行った方も、一度も観たことがない方も、この機会に是非劇場で千尋が迷う世界にハマってみてください。
宮崎アニメに共通する普遍的な優しさを再確認!!
みんなのトンネルの向こうは?
私は今年で20歳になる。
1歳の時に公開された千と千尋は幼い時から何回も何回も見た。それが今年スクリーンで見ることが出来たのは一生の思い出になると思う。
誰かに連れられて、恐る恐る入ったトンネル。
連れられた先でその誰かはいなくなってしまう。
不思議な世界に不思議な生き物。向けられる冷たい視線
何ひとつも 自分では決められない。
でも大切な仲間や応援してくれる人に支えられ、自分のやりたいこと、本当に大切なものに気づき自分の意思で動く千尋。
トンネルを出る千尋の顔は入る時の千尋とはまるで別人。
命の大切さだけじゃない、仲間の大切さ、思うことの大切さ、親の大切さ、信じることの大切さ、他にもたくさんの大切なものを教えてくれる。
大切な思い出は忘れることは無い。ただ、思い出せなくなっているだけで、心の中には必ずある。
みんなのトンネルの向こうには何があるだろう、辛いかな、楽しいかな、不安があるけどきっと素晴らしい。
思い切って飛びこんでみようと思える作品
ジブリアニメ最高傑作だと思います。
神の国に迷い込んだ少女が、両親と命の恩人である少年を助ける為に奮闘する物語。
宮崎駿の秀作で、ジブリでは、私の一番のお気に入りの作品です。
両親をブタにされた普通の少女。彼女の嘆き悲しみ、そして周囲の助けを受けながらも前向きに行動し成長する様子が、とても良く描かれていると感じます。
名シーンの連続です。
釜爺の床で眠りこける千尋。悲しみと疲れが、その丸まった背中からにじみ出ていて切なくなります。そして、それに寄りそう釜爺とススワタリ達の優しさに温かい気持ちになります。
腐れ神のシーンも秀逸です。腐臭に耐えながら必死にサービスをする千尋。千尋を助けるリン。そして普段千尋を嫌う従業員たちの歓声。
雨の後の海を眺めるシーン、「金を受け取れない」とはっきりと断るシーン、銭婆へ向かう電車のシーン、そして白と一緒に空を飛ぶシーン。何れも心に残る名シーンでした。
登場人物も魅力的です。特に、リン。異端で毛嫌いされる千尋を受け入れる心の大きさと温かさ。粗雑な言動の中に、そんな物が見え隠れして、思わず惚れそうになります。
最高の賛辞を伝えたい作品ですが、それでも、幾つか残念と思うところもあります。
神の国での滞在期間はもう少し長くて描いて欲しかった。そうすれば千尋の成長譚としてもより説得力が出て来たように思います。
また、ラスト。余韻をまったく残さない状態で終わってしまいました。魔女の宅急便のように、後日談をエンディングロールで描くとか出来なかったのでしょうか?例えば今の琥珀川を訪ねる千尋、新しい友人と遊ぶ千尋、髪留めを眺める千尋、等々。もう少し余韻を楽しませてもらえれば、もっと良かった思います。
最後に声優。脇を固めた役者さん達は素晴らしい演技を見せてくれました。特に個人的にお気に入りは、千尋の母親役を演じた沢口靖子。千尋を粗雑に扱う母親の口調がツボにはまりました。
でも、主役二人は力不足を感じました。二人とも子役からの抜擢。非難してはいけないのでしょうが、棒読みのシーンが散見されて残念に感じます。
残念なところを列挙してしまいましたが、それでも最高評価5は当然と思える、そんな映画でした。
実はみんないい人ばかり。
やはりよい。 金曜ロードショーでいつもあるけど、改めてフルで見ると...
映像美と音楽が素晴らしい
2001 年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画で、監督は宮崎駿、興行収入は 308 億円で、日本歴代興行収入第1位の作品である。この記録は現在も破られていない。第 52 回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞した。宮崎の友人である映画監督ジョン・ラセターの尽力によって北米で公開され、第 75 回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した。2016 年のイギリス BBC 主催の投票では、世界の 177 人の批評家が「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に選出した。
公開直後にすぐさま爆発的なヒットになり、週末映画ランキングでは公開以来 26 週連続トップ 10 にランクインした。さらに、公開 32 週目には前週の 18 位から一気に4位に浮上した。11月11日までの4か月間で、興行収入262億円、観客動員数2023万人を記録。1年以上のロングラン興行になり、最終的には 308 億円の興行収入を叩き出した。実にのべ 2350 万人もの日本人の足を劇場に運ぶに至ったのである。この300 億円という金額は、1年間の邦画の総売上に匹敵するものである。
英語吹替版はピクサー社で「トイ・ストーリー」や「カーズ」等を手掛けたジョン・ラセターがエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)を担当した。ディズニーが北米での配給権を取得し、英題は Spirited Away に決まった。吹替版は原作に忠実に制作され、日本公開から1年以上遅れた 2002 年の9月20日、北米 10 都市で公開された。以後約1年間に渡って小規模ながら全米で興行が続き、次々とアメリカの映画賞を受賞した。
日本の神々を翻訳するのには非常に苦労したらしく、大根の姿をした「春日さま」は “the radish spirit”、ハクの本名である「ニギハヤミコハクヌシ」は “the spirit of the Kohaku River” という説明の方が訳語として充てられている。さらに、「えんがちょ」には “Hurry, before it rubs off on you! Put your thumbs and fingers together.” と、この動作を行なう理由ばかりか具体的なしぐさまで補われている。
「千と千尋」は、海外市場全体で 900 万人を動員(丁国 200 万人、フランスとアメリカ各 150 万人)、日本公開から約 2 年の間におよそ 50 カ国で公開された。ただし、アメリカの 150 万人は、日本の 2,333 万人の 7.5 % に過ぎず、アニメーション大国のアメリカとしては、驚くほど少ないとも言える。この作品には、アメリカの一般大衆に伝わりきらない足かせがあったことも否定できない。この作品にアカデミー賞を与えたアカデミー会員は慧眼であったと言えるだろう。
私は日本公開時に子供たちを連れて映画館で数回観に行って、翌年アメリカに家族で移動したら、映画が追いかけて来た形になった。アメリカ公開のニュースを聞いたときは、僅か 10 都市でのみという話だったので、私のいた田舎の映画館まではまず来ないだろうと思っていたが、じわじわと評判になって公開都市が増え、遂に私の住んでいた市の映画館にもやって来たので、また子どもたちを連れて観に行った。化け物と化したカオナシが、泥を吐きながら千を追いかけるシーンで、一瞬観客席の方を振り返り、“Excuse me.” という日本語版にないシーンが追加されていたのには欧米人への心遣いが感じられた。
音楽の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。映画のサントラ CD は一般に寿命が短く、すぐに廃盤になってしまうものだが、この映画のは現在も発売されている。特に千尋が、銭婆に会いに行くために、釜爺からもらった電車のチケットを利用して、電車に乗るシーンの音楽は、とんでもない名曲である。帰りの電車がないというのは、時間の流れを意味していると思われるのだが、夕景の暖かな光の中で繰り広げられる台詞のないシーンは、この映画の白眉である。
2020 年、47 ウィルスのせいで映画の封切りが激減したため、ジブリ作品がいくつか映画館で上映されており、先日娘と観に行った。アメリカで観て以来 18 年ぶりであった。何故最後の問題の結末がああだったのかとか、ハクはあの後どうなったのかなど、18 年前にはできなかった会話をしたが、娘によると、ハクはあの後湯婆婆に約束通り八つ裂きにされたに違いないということであった。マジだろうか?:-D
大人に観てほしい(映画館で)
柔らかい爽快感
改めてのいい作品ですな
一生に一度は映画館でジブリを、の声に誘われて、見てみました。いやまぁ、リアルタイムで見たんだけどね、、当時はおそらく高校生とかで記憶は曖昧。。
さて、改めて見ましたが、いい作品ですね。
アニメーションとして綺麗だし、ストーリーも見てて飽きない、訳わからない世界のはずなのにわかりやすくて、キャラもみんなたっていてだいたい素敵(ちひろの父さん母さんだけなんかバカなわりに厳しいから好きになれない、笑)
働かないものは豚にされ
大きな世界の中で名前を奪われ自分を見失い
金に目が眩んだものたちは痛い目に遭い
自分の大切なものが変わったことに気づかない
そんな不安な世界で懸命に頑張り成長する千
なんかそれぞれのシーンを様々な解釈で見てる人が考えながらも、ファンタジーの世界にも引き込んでくれる、そんな素敵な作品。
もののけとナウシカも見ようかな(ゲド戦記はやめとく、、)
流れがわかってるのに泣く
千と千尋の神隠しは不朽の名作
三本とも観ちゃうことに。迷っている方は、是非お運びください!
三本とも二回ずつ観てしまうとは、、、。
やっぱり、いい映画ですね。
この三本を超える映画って、ホントないてかもしれないな。
2回目が始まったとき、ラストの千尋の成長を思うと、おお頑張れって感じで、観ることができました。
数年後、また上映されることがあったら、是非観に行くぞ。
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ナウシカは、通算20回以上観たと思うんです。
しかし、もののけ姫、千と千尋の神隠しは劇場で1回観たきりだったんです。
ナウシカは、覚えてないシーンがないくらい鮮明に覚えたんです。しかし、後の二本は、内容を全く覚えませんでしたので、初めて観る感覚で観ました。
なぜか、刺さらなかったんですかね。
しかし、20年を経て、歳とってから観ると、感じ方が違うのか、また観たいという気持ちにさせてくれます。
今回、コロナの影響でリバイバルとなったかもしれないですが、たまには上映して欲しいです!
この三本を観て、自分の好きな映画がわかりました。
悪役でも真の悪人ではない。誰かにとっては善人かもしれない。みんな、生きてて良かったと思える映画が好きなんだなあと思いました。
好きなセリフは、
良き哉。
好きなシーンは、
ハクの名前
鎌爺がそっと布団掛けるところ
この歳になって、
りんさんの素敵だったことに気づいた。
観て良かった
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