ミリオンダラー・ベイビーのレビュー・感想・評価
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ハッピーエンドだけが映画じゃないと言わしめる最たる映画。
ハッピーエンドだけが映画じゃないと言わしめる最たる映画。
終盤の負のスパイラルが止まらない感じが他にないです。
驚きの展開に・・
イーストウッド監督・主演の作品。題名から女性版ロッキーのような映画かと勝手に思っていたが、後半に驚きの展開からとても重いテーマのヒューマンドラマとなり、人の死について深く考えさせられた。人間はこの世に生を受け、悩みながら人生を歩み、必ず死を迎える。自分の思い通りの生き方が出来る人はまずいない。彼女も家族の愛には恵まれないが、ボクシングのトレーナーとの出合いがその後の生き方を大きく変えた。うまくは言えないが、この作品のテーマは命とか生き方についてで、我々に重い問題を提起している・・2004年のアメリカ映画。週刊文春「シネマチャート」洋画部門の第1位。
●モ・クシュラ。
こういう作品なのね。ぜんぜん想像と違ったわ。ボクシング通じて家族愛深まる、みたいな想像を勝手にしてた。このタイトルはないな。後半が主題なんだけど重すぎるので、タイトルと前半で惹きつけるブラフか。
遅咲きの女性ボクサーと頑固者トレーナー。
ふたりとも家族の愛には恵まれない。
貧乏だけど、ボクシングにかけるマギー。
そのひた向きさに心が洗われる。
頂点に駆け上がるその過程。観客は感情移入したまま、後半に突入する。前後半の切り替わりシーンには思わず目を背けた。
ふたりでレモンパイ食べるシーンが好きだ。「このまま死んでもいい」イーストウッドとフリーマンの掛け合いも微笑ましい。ジェイ・バルチェルのバカっぽさも救いだ。こうしたアクセントがありながらも、全体イメージは黒とグレーの背景からか、重く暗い。
「モ・クシュラ」あなたは私のすべて。最後の最後に、彼女に語りかけるイーストウッドは愛の告白をしているようでステキだ。
やるせない
宗教や文化によってこの映画は賛否が大きく別れると思う。とても考えさせられる映画だった。
あまり多く書くと映画の内容に大きく触れてしまうため詳しくは言えないが、やるせなくもどかしい気持ちになる映画だった。しかし、自分が同じ立場なら、同じことしてほしいし同じことをしていたと思う。
フェミニズム
後半が意外な展開!これまで"男のプライド"を描き続けてきたイーストウッド監督が、それを女性に置き換えたことに驚きを隠せませんでした。彼の劇中での役は、『パーフェクト・ワールド』の時と同じく、主人公の姿に圧倒され、葛藤する人物。女性が軽蔑視されるボクシング界を舞台にしたのは、フェミニズム的な思考だと思います(しかしこの表現は、必ずしも正しいとは言えない)。
"プライド"を捨てきることができないヒラリー・スワンク演じる女性ボクサーの姿をみて、彼は生命と生き様について考え始めます。そして下した決断は…
ポエムのような展開です。それはつまり、本作の主題に繋がることなのですが、これはネタバレになるので伏せておきます。
イーストウッド映画は、いつも渋くて深いです。
映画通向け?
超名作なので、少し期待しすぎていたかもしれない。そして実際にボクシングをやっている人間からすると指導のシーンでちょくちょく細かいことが気になった。Eastwoodの作品という感じであまり明るいシーンはないので、あまり普段映画を観ない人には向いてないかも。ただこれは低予算・短期間の作品なのであくまでそれも考慮して評価すべき。キリスト教の思想やアイルランドという歴史的な点に通じている人なら、より楽しめると思う。
ボクシング映画ではなかった
女性ボクサーのサクセスストーリーだと長い間思っていたが、いざみると違った。これはボクシング映画ではなく、ボクシングというものを通してみる血を超えた愛の話なのだと思う。
ヒラリー演じるマギーが成功し、タイトルマッチに挑むところまでは正直そんなにひきこまれなかった。そこからの展開がこの映画の本当に言いたかったことのような気がする。
見事に筋肉質のボクサーになりきったヒラリースワンクは見事だった。試合中の獣のような表情は鬼気迫るものがあり、圧巻。クリントイーストウッド演じるトレーナーも、頑固親父のような印象から少しずつマギーに対して心を開く感じが見ていて微笑ましかった。
後半は気づけばぼろぼろと涙がこぼれてしまうほど、現実にこれでもかというほど叩き落されるマギーが見ていてつらかった。
ひたむきに頑張ってきたものに待っていた現実と何も頑張って来なかった家族への現実。腹立たしさとやるせなさが募った。
あれだけの反則を繰り返したチャンピオン、そして最低家族。このへんの描写がちょっとやり過ぎ感があった。「いかにも悪役」という感じで、わかりやすいととらえることもできるかも知れないけれど。そしてラストが唐突に訪れたので、もう少し余韻があったもよかったかなと思う。
思っていたのとは違う
クリント・イーストウッドの不器用な優しさと
モーガン・フリーマンの包み込むような優しさ…
どちらもよかったです。
予告などを観た影響で
先入観が入ってしまったのかもしれませんが
うーん…という感じです。
楽しめる部分もあるのですが
最終的にはちょっと自分の好みと違いました。
とりわけ好きではないけど
嫌いでもない感じです。
まぁまぁ
貧困層で育った31の女性が、ボクシングジムに、コーチをつけてくれと頼みに来る。
過去の苦い経験などから女は受け入れないとボスはいいながらも、
熱心さに負け、
マネージャーをすることに。
徐々に頭角を表し、ついには、プロに。
貧困に苦しむ母や兄弟のために、家を買いったが、家より金がいいと思いの外裏切られてしまった。
ボスがいるから、私にはボスしかいないから、とボクシングにあけくれ、勝ち続ける。
そして、ついには
イギリスの世界タイトル戦にまで到達。
しかし、相手の汚いやり方で、負けてしまう。
しかも、その戦いで、脊椎損傷。半身不随になってしまう。
ボスは、その事実を受け入れられず、必死に看病するが、医者も匙を投げる。
家族は、見舞いに来たかと思えば、お金のことだった。
希望を見出せないまま、時間が過ぎ、
ここまでしてくれたボスに人口呼吸器を外してもらうよう頼む。
考えた末、それを決行。
2度と二人はジムに戻ることはなかった
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