劇場公開日 2005年5月28日

「フェミニズム」ミリオンダラー・ベイビー ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5フェミニズム

2015年6月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

後半が意外な展開!これまで"男のプライド"を描き続けてきたイーストウッド監督が、それを女性に置き換えたことに驚きを隠せませんでした。彼の劇中での役は、『パーフェクト・ワールド』の時と同じく、主人公の姿に圧倒され、葛藤する人物。女性が軽蔑視されるボクシング界を舞台にしたのは、フェミニズム的な思考だと思います(しかしこの表現は、必ずしも正しいとは言えない)。
"プライド"を捨てきることができないヒラリー・スワンク演じる女性ボクサーの姿をみて、彼は生命と生き様について考え始めます。そして下した決断は…
ポエムのような展開です。それはつまり、本作の主題に繋がることなのですが、これはネタバレになるので伏せておきます。
イーストウッド映画は、いつも渋くて深いです。

ハットコック