ラスト サムライのレビュー・感想・評価
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大画面で見たかった!
需要
日本らしくはないけども。
●武士道ここにあり。
渡辺謙ハリウッド・デビュー作
トム・クルーズ演じるネイサン大尉が、実在の人物だと錯覚するほどストーリーが良く出来た作品。ただ日本人として不自然さを感じないよう吹き替え版でこの映画を観た。日本人に人気のトム・クルーズを採用したのはビジュアル的には成功だったし、渡辺謙、真田広之のハリウッド映画デビュー作としても世界的には成功して良かったと思う。日本国の描き方はイマイチだが、武士道精神を理解しようとする努力は感じられた。現代の日本人でも武士道はもう解らないのでは・・(笑)明治初期の国内は、攘夷か開国かで旧幕府軍と新政府軍が争っていたので、サムライと鉄砲隊の戦争はフィクションで創作となると色んな面で少し難しいかな・・まぁ、とにかくハリウッド映画の派手さは映像からは充分感じられた・・2003年のアメリカ映画。
日本と欧米の対比が活きている作品
10年前に見たけれど...
真田広之かっこいいしか印象になくて、なんでトム クルーズが日本に来ることになったのかすら覚えてなかった。
でも歳をとったからか、それに日本人であるということを意識することが多くなったからか、以前とは感じるものが全く違った。
侍の誇り、国を発展させるために西洋寄りに成らざるを得ない天皇の葛藤。
心の琴線に触れる。そんな作品だと思う。
真田広之がいい味を出している
トムクルーズを除きほとんど日本人なので日本映画と錯覚する程、日本的な映画に仕上がっている。外国映画としてはよくできたほうではないでしょうか。ただ、日本人の精神(特に武士道)を正しく捉えているかはわかりませんが、幕末当時の外国人が当時の武士をこのように感じていたということではないでしょうか。たとえ敵であっても、ある種畏怖の念を抱いていたり、夫を殺した相手であっても命令されれば客としてもてなしたりと、今の日本人の感覚と違うのも事実ですが、なぜか割と違和感なく受け止められました。特に最後に敵であってもその勇敢かつ尊厳ある最後に対しては敬意を表するあたり、客観的に見れば滑稽とも感じてしまうところではありますが、違和感なく見られたのはうまくできた映画ということでしょう。渡辺謙はもちろん、いつもなら主役級の真田広之が脇役に徹して、いい味を出していました。あと、天皇役の俳優が、台詞は少ない中、時代に流され、苦悩と揺れ動く心をうまく演技していてすごくよかった。顔も天皇に似ている感じがします。
感動! 何回見ても鳥肌! 日本が誇る侍の格好良さ、日本の美しさなど...
日本と侍を真面目に理解しようと努めたハリウッド作品
総合:75点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 60
かつてハリウッドが描く日本と言えば、日本人から見るとわけのわからない神秘主義だったり日本人も知らない変な習慣をもっていたりとへんてこなものばかりか、或いは少し西洋と違う日本を見下したようなものが多い。本作もそうかと思って最初は少し身構えていた。多少変な部分や侍を美化しすぎるという部分はあったが、全体としてけっこう真面目に日本や侍を理解しようとしている姿勢が見られて好感が持てた。
特にいいのは殺陣。最初はスターウォーズのみたいな子供のチャンバラのようなものだったら嫌だなと思っていた。勿論ある程度は映画用の演出らしい派手な見せるための場面もあったが、だが疾走感もあるし剣道の技がそれなりに使われていて安っぽくなかった。そこらへんの日本の時代劇よりもよほど真に迫っている。
渡辺謙も良かった。洋画に出てくる日本人といえば、日本人役だから出ている日本人というのが多い。しかし松田優作以降、久しぶりにハリウッドで通用する力のある俳優がやっと出てきたというのを嬉しく思った。
物語は史実とは違うので日本人からするとこれは何が原因で戦っているのかと思う。しかしフィクションとして見れば、時代遅れになり滅び行く侍たちの魂の話としていいのではないか。公開当時アメリカにいた私は、度々これは本当の話かとか聞かれて歴史的背景を説明するのが面倒だった。だが一方で外国人から日本の歴史と侍が注目を浴びて興味を持ってもらえているという意味で悪い気はしなかった。電気製品や車じゃなくても日本が注目されつつあるのだと感じた。
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