ラスト サムライ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説・あらすじ

トム・クルーズが製作・主演を務め、明治維新直後の日本を舞台に“最後のサムライ”となった男たちの姿を描いたハリウッド製時代劇。

南北戦争の英雄であるネイサン・オールグレン大尉は、除隊後は自分を見失い酒に溺れる日々を過ごしていた。そんな中、彼は近代化を推し進める日本政府に依頼され、渡日して政府軍に西洋式の戦術を教えることに。しかしオールグレンは政府軍に敵対する侍たちとの戦いに敗れ、彼らの捕虜となってしまう。侍たちの集落で過ごす中で、一族の長である勝元盛次らの武士道精神に感銘を受けたオールグレンは、彼らとともに戦うことを決意する。

渡辺謙が誇り高き侍・勝元を存在感たっぷりに熱演し、アカデミー助演男優賞にノミネート。勝元の臣下・氏尾を真田広之、勝元の妹・たかを小雪が演じた。監督は「グローリー」「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック。

2003年製作/154分/G/アメリカ
原題または英題:The Last Samurai
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2003年12月6日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 アカデミー賞(2004年)

ノミネート

助演男優賞 渡辺謙
衣装デザイン賞 ナイラ・ディクソン
美術賞  
音響録音賞  

第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) トム・クルーズ
最優秀助演男優賞 渡辺謙
最優秀作曲賞 ハンス・ジマー
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映画レビュー

4.5トムの新たな一面をみた気がする

2025年5月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

トム・クルーズの
ネイサン.オールグレン大尉をみてきて
主役ではあるけど
渡辺謙の演じる勝元の存在感が大きくて
トムがどういった感じになるのだろう
と思ってみてました
これが…見事に調和し
新たなトムの立ち振舞いに感動します
侍としての心得を習得していく様は
本当のサムライの様でした

渡辺謙は英語も堪能でトムと
同等の演技で本当に素晴らしい
それを支える息子役の小山田真さん
そして力強い家臣の真田さん
池松壮亮さんも子役でしっかりと
爪痕を残してました
常に大尉の近くで静かに
見守る福本さんも光ってました

これまでのトムの大アクションは
どちらかというと動で
今回は静の抑えた演技に
新たな一面を垣間見る
ことができて嬉しい

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しろくろぱんだ

4.0戦争もこれくらい潔ければと思う

2025年3月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

どれくらいの真実が描かれているのかはとても曖昧な気はするがなんとなく好きではある

戦の意味がこれくらい明確であり、一般庶民に迷惑のかからない場所でやるなら、潔いし許せる

国家の戦争ともなると規模は違い過ぎるがこれくらいの精神を持ってやって欲しいものだ

ベッドシーンなどなくたってこの妖艶さよ!

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Sheeta

3.0西南戦争がモデル!?トムさん<謙さん

2025年3月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

悲しい

公開当時劇場で観て以来の鑑賞
ハリウッドも頑張って当時の日本を再現してた。
タイトルにサムライを付けただけに、侍の考え方も良く理解して作ってるなと感心した。
俳優陣も最高です。
トムさんに真田広之に小雪…そしてなんと言っても謙さん良かった!!
トムさんが違う役者だったら興行的には悪かっただろーけど、面白さは変わらんと思う。
でも謙さんが違う役者だったら軽い映画になって面白くなかったと思う。

個人的な評価としては商業的に仕方ないのは分かるけど、あの時代に忍者とか色々と、う〜んとなる所が多々あり冷めてしまう。

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共感した! 13件)
トラ吉

5.0明治政府は侍に対する敬意を欠いていた

2025年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 10年以上前に観て面白い映画という印象が残っていた今作。改めて観ると素晴らしい傑作だ。アメリカ政府によるインディアン弾圧と、明治政府による侍の弾圧を重ねて描いている。

 侍の猛反発を招いた最大の原因は、明治政府が侍の文化と伝統に対する敬意を欠いていたことだろう。弓矢と刀しか使えない野蛮人と見下し、近代化を一方的に押し付けた。侍に対する敬意があれば、明治政府と侍の戦争に発展することも無かったのではないか。

 一見すると、名誉のために死を選ぶという侍のあり方は、現代人には理解しがたい。だが、侍の文化と伝統は、彼らの人生そのものだ。それを真っ向から否定するのは、彼らの人生を否定するに等しい。人としての尊厳を傷つけられてなお生きるくらいならば、戦いによる死を選ぶと考えたのならば、彼らの選択は理解できる。

 侍の徹底抗戦は、明治政府の人間にも、侍の底力という強烈な印象を残した。それは日本が外国と対等にやり合うために必要な力だと気付かされた。その意味で勝元ら侍の死は、無駄死にでは無かったと言える。

 ちなみに勝元が本拠にしていた寺のロケ地は、姫路にある書寫山圓教寺。境内は広く見応えがある。姫路へ観光に行かれた際は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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根岸 圭一