フラガール

ALLTIME BEST

劇場公開日:2006年9月26日

解説・あらすじ

福島県の常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)誕生にまつわる実話をもとに、町の復興のためフラダンスに挑む女性たちの姿をユーモアを交えながら描いたドラマ。

昭和40年、福島県いわき市。炭鉱の閉鎖により危機的な状況に追い込まれた町で、豊富な温泉を利用したレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画が持ちあがった。その目玉としてフラダンスショーが行われることになり、地元の女性たちの中からダンサーが募集される。東京から講師として招かれた元プロダンサーの平山まどかは、ダンス未経験の女性たちに嫌々ながらも指導を始めるが……。

松雪泰子がダンス講師役で主演を務め、蒼井優、豊川悦司、山崎静代らが共演。監督は「69 sixty nine」の李相日。音楽およびメインテーマを世界的ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロが担当。第30回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞(蒼井優)を受賞。

2006年製作/120分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2006年9月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第30回 日本アカデミー賞(2007年)

受賞

作品賞  
監督賞 李相日
脚本賞 李相日 羽原大介
助演女優賞 蒼井優

ノミネート

主演女優賞 松雪泰子
助演女優賞 富司純子
新人俳優賞 蒼井優
新人俳優賞 山崎静代
話題賞 作品部門/俳優部門  
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(C)2006 BLACK DIAMONDS

映画レビュー

4.0 全キャストの頑張りに喝采 蒼井優の瑞々しい美しさが際立つ逸品

2020年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

劇場公開時にスクリーンで見たのを皮切りに、テレビやDVDなどで何度となく見てきたが、とにかくキャスト陣の頑張りに敬意を表したくなる。蒼井優の瑞々しい美しさはもちろん特筆すべきだし、静ちゃん、徳永えりをはじめとする“フラガール”たちの奮闘ぶりは想像に難くない。
劇中では松雪泰子に、撮影現場では李相日監督に、こってりと絞られることで、日に日に精悍さと美しさを身に着けていったのだろう。
非常に普遍的な物語だが、現在にも繋がっているからこそ、何度となく鑑賞されるほどに愛される作品へと昇華していったといえる。

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大塚史貴

5.0 再見3度目(2025年10月5日:U-NEXT。★5、変わらず。

2025年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

癒される

もはや古典的名作と言って良い。改めて最新作の🎦国宝と比較しながら見てみたが、高揚感、至高感はなく和みや共鳴それは天井へ上り詰めるのではなく地上の楽園を作ろうとする強い意志がこの映画の根幹にあるからであろう。同じ監督が同じ舞台をテーマに描いた作品でこうも印象が違うのはなぜか。それはこの監督が描く作品の根底にはきっちりとした人間ドラマがある事である。まずをそれを描き切ることに重きを置く事でこうもテイストを違えながらも、必要に応じて極めて高度な技法を交えながらも、それぞれの作品が特殊な作品になることなく万民に響く作品となりえるのであろうと思った。

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mark108hello

4.0 「笑顔と絆が生んだ地域創生」

2025年9月18日
iPhoneアプリから投稿

『フラガール』は、閉鎖に追い込まれる炭鉱町で、未来を切り拓こうとする人々の物語です。炭鉱の衰退という厳しい現実を前に、町に新しい活路をもたらしたのが“フラダンス”という意外な文化。最初は戸惑いや反発があったものの、挑戦を続ける若者たちの情熱と努力が、やがて地域の誇りと希望へと変わっていきます。

この映画の魅力は、単に夢を叶えるサクセスストーリーではなく、人と人の絆、そして地域が一つになって未来を切り拓く姿にあります。まさに「地域創生」の物語。伝統を守るだけではなく、新しい文化を受け入れる柔軟さこそが、地域を再生へと導く力なのだと感じました。

観終わった後に心に残るのは、笑顔と温かい人間関係。そして「地域の力を信じたい」という前向きな気持ちです。『フラガール』は、今を生きる私たちにとっても、地域創生のヒントをくれる映画だと思います。

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林文臣

4.0 ラストのフラダンスショーは何度も見たくなる

2025年9月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

興奮

幸せ

 李相日監督の「国宝」が話題沸騰のため過去作品を観たくなり昔好きだった「フラガール」を再視聴。
 覚えている展開と結構忘れていた展開もあり新鮮に楽しめました。なんといっても松雪泰子さん演じるまどか先生か魅力的。炭鉱の町に到着始めは無気力で呑兵衛で大丈夫か?と思っていたが、次第にひたむきな生徒たちと打ち解けて遠征したり時間を一緒に過ごしたりするうちに打ち解けていく過程が良かった。生徒が殴らたとき、その父親を男湯にまで乗り込んでいく度胸と怒りには感動した。家族でもない人のために本気で怒れる人って本当に素晴らしいと思う。
 あと蒼井優さんも田舎っぺから美しいフラダンサーになる姿にも感動する。クライマックスのフラダンスショーは、何度見ても興奮するし踊るみんながみんな美しい。トヨエツが蒼井優さんのお兄さんなのはちょっと無理があったけど、松雪さんと喧嘩するシーンはバランス的には見栄えがよくて結果的にはよかったのかな。人が何かに魅了されて夢中になって、さらに見た人をまた感動に包む、この幸福の連鎖に観てるこちら側も笑顔になりました。

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