男たちの大和 YAMATOのレビュー・感想・評価
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世界最強の軍艦大和。
あまり戦争映画は観ないのですがこの映画は考えさせられた映画です。
当時、日本は戦争に負けることは想定してなくて空では零戦 海ではこの軍艦大和だった。
国の指令を受けながら戦っていくが一時、家に戻って家族に会える。そこで母親に必ず帰って来て欲しいと泣かれる。生きて帰りたくても口にすることもできずに。
海軍と家族の気持ちの描写に心打たれます。
永遠の0でも描かれていますが必ず生きて帰ること。命を大切にすること。
戦死した人は英雄。生き残った人は石を投げられる。当時の日本は自由もなく生きることもままならなかった。
世界最強の軍艦大和。終戦の4ヶ月前に沈没。
とても感動しました。
戦争映画は好きだ、だが。
昔の映画と違って配役がしょぼい。ので、なんとも見劣りする映画。
「連合艦隊」みたいな豪華さはみじんもない。なんで反町。うわぁよりによって獅童かよ…。という観る気が途中で失せる俳優陣。あらすじ以前の問題。
愛する人を守りたい男がいた。思いをよせる男に死んでほしくないとすがる女がいた。そして不沈艦の映画を観て泣き崩れるkossyがいた。
こんな不謹慎な記事を書くkossyに不信感を抱く読者も・・・
「北緯三十度四三分、東経一二八度四分へ行きたいのです」と船頭を探す内田真貴子。偶然彼女を乗せた漁師神尾は、彼女が内田二等兵の娘であると気づく。こうして映画『男たちの大和』は『タイタニック』のような構成で展開する。登場人物がかなり多いが、中心となるのは海軍特別年少兵・神尾(松山ケンイチ)の視点。海軍に憧れ、純粋に日本を守りたい一心で15歳の若さで志願するのだった・・・
この映画は不思議なことに右からも左からも色々とケチをつけられ、賛否両論になりそうな予感もする。また、アジア諸国からは「軍国主義復活」だとか「戦争美化」「日本人だけが被害者」「侵略の事実を隠蔽」などといった非難を浴びる可能性だってあるのです。だけど、この映画のとらえ方は人それぞれ。一貫して訴えているのは「戦争の悲惨さ」であることは疑いの余地もないのですが、「日本を守って死んでいった人たちを・・・」というエンドロール後のテロップに違和感が残ります。
佐藤純彌監督作品を劇場で初めて観たのは『人間の証明』。『新幹線大爆破』や『野性の証明』は大好きです。アドレナリンを大量放出させるような、ある種のハチャメチャぶりが非常に面白い。そのハチャメチャさが極度に現れ、大駄作になってしまったのが『北京原人 Who are you?』だ。北京原人で監督生命を絶たれたかと危惧されたが、旧友角川春樹に誘われて再起をかけたのだろうと想像できます。監督デビュー作が『陸軍残酷物語』で軍部批判の色が濃いものだったらしいし(未見)、『野性の証明』では自衛隊批判を暗に訴えてるし、『未完の対局』でも日本軍の恥部を描いていた。そうした作品群からすると、今作で戦争美化なんてするはずがない人なのです。ただ、日本の現代の風潮や東映の方針(特に宣伝)によって、色んな解釈ができる映画となったような気がします。
ストーリーは、大和の乗組員の悲運とその家族の切なる願いを対照的に描き、反戦メッセージのみならず、「生きることの尊さ」をも訴え、生き残った者が背負った「生きることの意味」という重い命題を真摯に描いています。そして、沈没に至る最後の決戦では、残虐なまでに血飛沫が舞い、重厚な効果音によって臨場感たっぷりに戦争の恐怖を味わうことができました。もちろん泣いてしまいました。白石加代子、余貴美子、蒼井優の3人にやられました。こうなったら、蒼井優のために生きてゆきます・・・
尚、今回の試写会は舞台挨拶付き!佐藤監督、山田純大、松山ケンイチ、渡辺大の4人。素敵なメッセージ、ありがとうございました。
〈2005年12月試写会にて〉
終戦60周年、2005年に製作された戦艦大和の最期
8/9、長崎に原爆が投下された日に観賞しました。
戦争物はどちらかといえば苦手なので、話題作ながらもずっと通り過ごしてきました。
思ったよりも地味な感じで、戦争を決して美化するものでもなく、わりと、ぐいぐいと物語が自分の中に入ってきました。
途中、ナレーションがあったり、時系列の説明が入ったり、実写のドキュメンタリーの映像が挿入されたりで、勉強にもなりました。見ておいて損のない映画だと思います。
※動画配信サービスで見たのですが、音声が小さく聞き取りにくかったのですが、字幕補助があり、途中から字幕入りで見ました。年少兵も多かったのですが、人物の区別もでき、かなり、わかりやすく見ることができました。
奥田英二が出撃前に言った言葉
我々は死に場所を与えられた。
捨て身の攻撃精神を発揮し、日本海軍最後の艦隊として
全国民の輿望(よぼう)に応えよ。
片道の燃料しかなく、もはや援軍もなし。
ただ、真っ直ぐ突き進むしかないという状況。
「生」と「死」について、深く考えされられました。
生きる覚悟、死ぬ覚悟、死二方用意。
平和な今の時代では、想像もできない、筆舌に尽くしがたい辛苦が兵士たちにはあり、戦争で生き残った人には、恥のような罪悪感があり、生きる勇気も要るのだと思いました。
最後の余貴美子と松ケンのやりとりが、一番、胸が熱くなりました。
「あんた一人、ぬけぬけとよう帰ってきたのう」
と罵倒されながらも、神尾が西の母親からお弁当をもらい
神尾が土下座して、
許してください。自分だけ生き残って帰ってきてしもうて。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……
むう、
後半に俺のキライな長嶋◯茂が出てるのが唯一イヤなとこ。
野球選手としても格闘家としてもタレントとしても、そして俳優としても中途半端な彼がなぜテレビで需要があるのかわからない。
この映画もしかり。
しかも彼がエラそうな上官らしき役なのも不可解。
散る桜、残る桜も、散る桜じゃ。
この言葉がずっしりとした。死なねばならない。みんな生きたい。それは当たり前だ。そんなことわかっていても生きることができない時代、こんな馬鹿馬鹿しい時代があるのかと思ってしまった。家族、親友、恋人、失いたくないもの、現代では失うわけのないもの、それを失うとわかっていて失う辛さはその時代を生きなければ到底理解できないと思う。そういう面でこの映画には感謝したい。母と息子のぼた餅のシーンなんかも心にきた。東映が力を入れて作った映画なだけある。
見てよかった。
忘れることはないだろう。忘れてはいけないだろう。
ダサいけど好きな映画
戦艦大和の沖縄特攻物語という素材は最で、海外受けもしそうだし、映画の脚本にもしやすい。特にアメリカには受けそう。
なのに日本人が撮ると何故こんなにもダサくなるのか。
演出が臭い。というかダサい。
偽物感が隠しきれてない。
まず、音がクソ。舐めすぎ。
事あるごとにいちいちゴミみたいなBGM流すんじゃねえ。緊張感なくなるやん。
音響も主砲三式弾の音以外は全て手抜き。
そーゆー手抜きが作品を台無しにしてんのがわかんねーのか。
画面もクソダサい。
カット割りや画面構成をドラマ風に撮るなよバカ。ドラマでやってろカス。
なんの工夫もない。製作者の絵に対する情熱が微塵も感じられない。ほんと観てないとこで手抜きするよねお前。大和に乗船するシーンは良いけどね。
あと、リアル感のない演出ほんとうにやめろ。
ケツバットで骨殴ったろ!うおおおお!とか、病院抜け出してきましたとか、そんな五流子供騙しアニメみてーな展開ねーだろwにこにこぷん観に来たんと違うぞ。
昔の人をバカにすんな。
うん。瑣末な部分を手抜きしてるせいで、すげーダサい映画になってる。勿体無い。
まぁ要するに、黒澤明にもっと学べ。
とは言え、瑣末な部分を抜きにした物語の本筋は結構好きで、
上官の優しい一面もちゃんと描いていて、というか、どこにでもいる面倒見の良い先輩。その辺は現実感あってよかった。負けて目覚めるとか、良いセリフだよね。
昔の人もバカじゃない。結構今の人と同じこと考えてるんだよ。
あと、ラストで
生きさせてもらってありがとうございました。
って言うシーンも良い。この辺のメッセージはちゃんと伝わった。
過去から現代が地続きなんですよ、っていう感じがちゃんと出ててうまく繋がってた。
特攻作戦はいろいろ批判されるけど、特攻で死んでいった人達がいたおかげで、アメリカ軍は本土上陸作戦を変更し、戦争終了まで本土に上陸できなかった。上陸されてたら、犠牲者はもっと出ていたし、アメリカ、ソ連、イギリスにより、日本が分割統治され、朝鮮半島のように東西に国が二分されていたかもしれない。特攻で死んでいった人達は守ってくれた。
特攻作戦がかなりの戦果を挙げたお陰で、皆さんは知らないかもしれないですけど、だからこそ、日本人は舐められないんですよ。
戦争で死んでいった人達が何一つ守れなかったなんてことはなく、ちゃんと守ってくれたじゃないですか。
本当にありがとうございます。
それとデカい大和を強調するシーンはやっぱりいいね。
甲板に人がたくさんいるシーンとか、上手いと思う。
劣化版タイタニック&プライベートライアン
劇場公開時リアルタイムで鑑賞。
一言、(タイタニック+プライベートライアン)/20 か・・・
呉に作ったセットは見たかったが、作品としては、ほぼ意味なしと思われ。
戦争邦画のだめな見本?
ありがちな、お涙頂戴で白ける。
大和じゃないと、人が集まらないのは分かるが・・・
片道分の燃料の件は、当事者の証言で、往復できるだけの燃料は積んでいたとなっている。悲劇性を強調するために、知られているはずの事実を歪曲するのはいかがなものか。
戦意高揚映画ではない。
が、やはり戦争物を見に来るのは圧倒的に高齢者。出兵時に島の陰から大和が出てきた時には「大和が島に見えるくらい大きかった」と話される年配のお客さまもいた。
当時は食い物も無く仕事も無く、農家の次男、三男となると分けてもらえる農地も無く兵隊になれば白い米が食べられる……とそれだけで徴兵に応じる人も少なくなかったらしい。
映画では人力で砲弾運んでるのを見たら、無理な戦闘で命を消費しながら根性だけで戦争しているのがよくわかる。
あの異様な空気を持つ社会を現在で見直すと異常であると思うがあの時代は逆らえば、親族にも影響があり選択の自由など無い。そうやって戦後生き残った人々は心に罪を持ち、亡くなった方たちを英霊と持ち上げて誤魔化しているように思ってしまった。死んでから褒めようが彼等は帰ってこない。
空の箱を渡された家族はどう思っただろうか?
私には自分達の身代わりに死んでくれたとしか思えない。
戦後70年経ち、守られた筈の遺族と遺族会への参加者が激減している。
命を盾に家族を守ろうとした英霊が守ったのは何だったのか?考えてしまった。
戦艦大和の最後の姿・・
終戦60年記念作品。東映史上最高の製作費をかけて原寸大のセットを組んだ映画。昭和20年4月6日の沖縄への菊水特攻作戦。戦艦大和の最後の姿を映している。反町隆史や中村獅童らの熱演が・・戦争映画は涙を誘う。
「男たちの大和」を観て・・
戦後60年記念作品で東映史上最大の製作費をかけた原寸大セット。その迫力の映像は壮絶な大和の最後を映している。昭和20年4月6日の沖縄への菊水特攻作戦は日本人として決して忘れてはいけない戦艦大和の最後の姿だ。これを映像化した東映に拍手を送りたい。反町隆史や中村獅童の乗組員の迫真の演技力に脱帽・・
55点
映画評価:55点
戦艦と呼ばれた船に乗っていた男たちの話。
闘うしかなかった
前に進むことしか出来なかった時代
そんな時代で男たちが見たものを、一瞬ですが垣間見た気がします
戦後70年という月日が経ちましたが、この作品を見て胸を熱くしている同志も多いのではないだろうか。
そんな私たち、現在の日本人にも大和魂は少なくとも備わっていると感じる事ができ嬉しく思う
強く、優しく、慎ましく
後世にこの男たちの想いを伝えていきたいと私は感じた。
【2015.10.4鑑賞】
大和(魂)
戦艦大和の乗組員の視点から、太平洋戦争を描いた作品。
切腹に代表されるような日本人的な死生観が描かれている。
この死生観について、死を厭わないのが日本人だとか
いやいやそれは戦争のために植え付けられた思想だとか
色々な意見があるけれども、いずれにせよ外国人よりも日本人のほうが
理解しやすい映画だとは思うので、独特のものはあるんだろう。
自己犠牲という手段はともかく、その裏側にある気持ちに
共感できれば、涙なしでは見られない。
超有名戦艦に搭乗した名もなき兵士たちの戦争
総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
大和という巨大戦艦が登場しながら、描かれる中心は艦内の下士官と兵士たちで、戦争における戦術が細かく取り上げられるわけではない。戦闘艦としての大和のこともそれほど描写されないしこれならば別に大和である必然性はないような気もするが、名もなき一般兵士と彼らに密接な一般市民という目線で戦争を描くのはありだと思う。当時の人々の市井での生活や戦争に対する心構えや軍隊での日常、そして実戦を経験して死に直面し終戦を迎えた辛苦は表現されていた。平和な時代を生きられて幸せだとつくづく思う。
しかし作品の冒頭、鹿児島から船を借りようとする場面、あまりに状況を説明しようとしすぎる科白や演出にはかなり白けた。これはもうちょっと何とかならないものか。だが過去の話から現代に再び帰ってきた最後のほうは、それまでの経過を踏まえて良いと思えた。
大和の実物大模型を尾道の造船所に製作した美術は大掛かりだが、作り込みは必ずしも最高とは言えないし、戦闘場面を中心にCGはまだまだ。努力は認めるが、作り物感が滲み出てしまう。でもこの映画は戦闘の迫力に重点を置いているのではないだろうから、こんなものだろうと割り切った。実は尾道までこの大和の模型を見学に行ったのだが、出来の質感はともかくとして大和の大きさを漠然と捉え実感するにはいい体験だった。
生き残ってくれてありがとう
この映画が公開された2005年は終戦60年に当たり、多くの戦争を意識した映画が作られたが、いずれも変化球で単なる娯楽作でしかなかった。「ローレライ」「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」…。
真っ正面から描き、最も心に残ったのは、この「男たちの大和」だけだった。
プロデューサーは角川春樹なので、戦艦大和を題材にしたどんなにクサい内容で戦争美化の映画になるのかと思ったら、そうではなく、なかなか胸に迫る感動作だった事に正直驚いた。
大抵日本で戦争大作映画を作るとなると、ビッグスターが軍の上層部を演じ、当時の背景や戦略などを描く少々取っ付きにくいものが多いが、本作は少年兵の目線で描かれ、分かり易くすんなり作品に入って行けた。
史実に沿った実録戦争映画の場合は前者でイイが、戦争の虚しさや哀しさを描く場合だったら、後者。勿論本作は後者に当たる。
少年兵たちは国の為ではなく、家族や愛する者をただ守る為に戦った。そして散って行った。
少年たちにそんな重荷を背負わせ、明日の日本の芽となる彼らの命を無駄に散らせた戦争は、やはり大きな罪だ。
生きて帰って来た者には容赦ない言葉が浴びせられた。
「何故お前だけ生きて帰って来た?」
「国の為に死んだ者たちに対して恥とは思わないのか?」
しかし、今は違う言葉がはっきりと言える。
生き残ってくれてありがとう、と…。
反町っすねぇ!!
歴史的に、子供たちに伝える意義のある映画と思えました。
でも、表情や戦場の雰囲気作りが浅い気がしました。戦時中はもっと大変だったんじゃないかな、って気がして、キレイに作っちゃった感あり。
そんな中でも気合いを表現する反町は群を抜いて、イイ味出てたし、未来を感じさせる若手もいましたね。
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