男たちの大和 YAMATOのレビュー・感想・評価
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アメリカの若い搭乗員や乗組員はどう思ったのだろう?
大和の作戦行動の察知のため、マジックによる暗号解読、潜水艦、索敵機の確認、追尾、航空攻撃か艦砲射撃による艦隊決戦かの選択、空母艦載機による航空攻撃、
大和に関わった日本人と同様にアメリカ人が対処関わっていた、戦死者も出ている、
アメリカ側も描かないと?
単なる独り善がり、ご都合主義の可哀想、お涙頂戴に、
これは、希望的観測、机上の空論に終始した日本の無能な戦争指導者に類似している。
実は秘密だらけの大戦艦大和
戦後60周年記念作品
【'05年12月17日より大ロードショー】
[音 楽]久石 譲
[主題歌]長渕 剛
大戦艦大和は、極秘建造は急ぎに急がれ、太平洋戦争開始8日後(昭和16年12月16日)に沈黙のベールに包まれて誕生した。
劇中では触れていないが、大蔵当局を欺いて(製造予定の駆逐艦と潜水艦の中に建造しない架空艦を混ぜて辻褄合わせをし)予算獲得し、当初は艦種名すら書類として明らかにすることは許されなかった。
ドキュメント小説(原作:辺見じゅん)の映画化。
原寸大で再現した大和は見応えがある。
戦闘とは無関係の日々を送る「大和ホテル」と言われた程の優雅さも、急いで建造したり改造され続けるハリボテ感も再現されていたと思う。
甲板上での体操、武道といった、艦を動かさなくてもできる訓練(重油節約のため)の描写も良かった。
大和の丸裸での長い行程の特攻作戦は、事実だとしたら、無駄死にで本当に残念である。
クライマックスはまさに壮絶
史上最大の大砲を装備した世界最大の戦闘艦“大和”。
当時の日本はもう敗北したも同然の戦況。
結果は見えている。行けば生きて帰れない。
それでもなぜ帝国は大和を戦地へ向かわせたのか。
「死ニ方用意」
最期を覚悟した3,333人の男たちの壮絶なドラマに胸が締め付けられる傑作。
戦艦 大和という名は日本人であればほとんどの人が知っている。
歴史の授業でも習っていると思う。
しかしそれがどんな艦で、どういう人達が、何の為に乗っていたのか。
己の命を懸けた男たちの生き様までは学校では教えてくれないはず。
戦争を知るには映画で学ぶのが一番頭に入ると私は思う。
戦艦大和の最後が描かれている。 戦闘シーンは迫力があった。 死の意...
戦艦大和の最後が描かれている。
戦闘シーンは迫力があった。
死の意味、覚悟、家族や愛する人、次世代に対する想い。想いのつながりが切ない。
キャストもけっこう良くて、良作だと思います。
仲代達矢が良かった。
キャストと台詞が残念
テーマやストーリーは理解できるが、鈴木京香の演技はいただけない。
反町の台詞も、無理してどこかの方言のようにしなくてよい。中途半端。
あの小型漁船で大和の沈没位置まで往復できるのか(燃料やトイレなど)、少年が無線資格を持っているのかなど、疑問を感じる。
よくできているが、雑さが垣間見えて不謹慎
戦闘シーンも人間ドラマもよくできていて、そこそこ感動もします。しかし、雑さの垣間見えるところが、ほころびのようにあちこちにあります。「もっと丁寧に作りたかったのは山々だが、時間がなくて、これで手を打った」という感じを受けます。
まず、脚本の練り方が足りないように思います。役者も熱演だし、演出もちゃんとしているのに、空々しいシーンが多いのは、脚本のせいだと考えられます。たとえば、内田真貴子(鈴木京香)の船酔いのシーン。漁船に乗ったことのない者は船釣りで内海に出るだけでも気分が悪くなりそうなのに、外海を長時間航行しているにもかかわらず、船酔いの薬を薦められて断り、船長と普通に会話する余裕が不自然です。脚本で言わなければならない台詞があり、決められた尺に収めるには、酔っている演技を見せる時間がなかったという事情が垣間見えます。終わり近くで、仲代達矢さんにあんな臭い台詞を言わせるのも、失礼です。
水兵が大和に乗艦する際は、背負い袋を軽々とかかえているので、「ああ、所定の大きさになるまでクッションを詰めたのだな」と感じてしまいます。万感の思いで荷物を詰めたであろう心の重みが感じられません。
戦闘シーンでは、航空機に対して主砲も撃っていて、「えっ、航空機に主砲を使うのか」と疑問を持ちましたが、私は兵器には詳しいわけではないし、ひょっとしたら使うのかも知れないので、よしとしましょう。しかし、主砲を撃つシーンで、砲手が砲弾を手で軽々と抱えていました。ドラマ「Uボート ザ・シリーズ 深海の狼」で魚雷をチェーンブロックで必死に持ち上げる重量感と比べ、大変な違いです。
広島で被爆した野崎妙子(蒼井優)に神尾克己(松山ケンイチ)が再開するシーンでは、瀕死の妙子の血色がまあよいこと。撮影スケジュールが押していて、死にゆく女性のメイクにまで手が回らなかったのだろうと感じてしまいます。
古い話で恐縮ですが、かつて映画「南総里見八犬伝」の撮影について、当時まだアイドル女優だった薬師丸ひろ子さんが「気力と体力の限界に挑戦するような撮影だった」という意味のことを述懐していました。こういうエンターテイメント映画はそれでかまいません。しかし、死者を鎮魂すべき映画において、「スケジュールが押していて、ここまでしかできませんでした。ご免なさい」というメッセージがむんむんする作品を作るのは、厳しいですが、不謹慎です。死者に相応の敬意を表することができないなら、作るべきではありません。
戦艦大和 きっと素晴らしい戦艦だっただろう 憧れの的だったかも知れ...
戦艦大和
きっと素晴らしい戦艦だっただろう
憧れの的だったかも知れない
戦争に用いられるものでなければ
今もきっとすごいかっこいい戦艦
戦争を終わらせるために戦う
終わらせるために死に場所を与えられる
終わらせるために
どれだけの犠牲を払ったのか
戦争は人の思考を狂わせる
物事を終わらせることに
形はいらない
やーめたと言えたら
助かった人や悲しまなくてよかった人が本当にたくさんいたと思う
やーめたと言える人であらねばと思う
総合コメディ映画です
久石譲のザ・ロックを盗作したような曲が終始流れてる時点でコメディですね
どんな迫真の演技であろうと上官が一茂の時点でコメディです
あの出来損ないのセット感まるだしの原寸大ハリボテもうん億円もしたと聞いた時は
耳を疑ったけども施工業者にぼったくらた行為がコメディだと考えると合点がいく
まともな評論がされてない映画
当サイトの評論(公式見解かどうかは知らないけど)においても「表面的に反戦を唱えながら、結果的にナショナリズムを強化する高度なプロパガンダ映画だといえよう」とまで言われてしまう。当時の価値観を現在の価値観で裁くことの意味を改めて考えさせられた。私としては映画的な面白さはさておき、戦場の実相を精緻に描いた意味を大いに評価している。
無駄な大和特攻進撃を美化してみても
海軍兵の恋人の蒼井優の笑顔が可愛くて許すとしても、お涙期待でか安易に母や妻子供を持ち出してくるウエットなストーリー展開に嫌悪感を覚えた。
一億総特攻のさきがけと言われて納得してしまう艦長は史実として仕方がないとして、護衛機ゼロのこの特攻出撃に映画で描かれていた様に多くの人間が納得していたとは到底思えない。闘いに勇敢に臨んだ彼らの死が、今の日本を支えてるというのはあまりに綺麗事。どう考えても、意味の無い闘いであり無駄な死であると思われる。
この戦略も意義もない特攻を多分保身のために決めた海軍上層部責任者は戦争犯罪人そのものに思える。せっかくこの戦いを映画にするのなら、細部まで史実に忠実なものにして欲しかった。そのことにより、何が悪かったのか、納得無しで死戦に向かう悲劇がより明確になったのではないかと思う。
戦艦大和そのものは子供の頃からカッコイイと思ってきた。その主砲等が動く図は興奮も覚える。ただ、綺麗すぎてまるで模型の様で、リアリティは今ひとつ。ただ、攻撃されてあっけなく兵士が体をもぎ取られ出血して次々と死んでいく映像は、それなりに迫力があった。所詮それだけの映画に思えてしまった。そもそも制作のあたって、史実から離れ、SF仕様とかで、戦艦大和を戦わせれば、良かったのでは無いかと思ってしまった。
渡哲也さんを偲んで 松
原作未読
2005年の大ヒット作品でその年の邦画興行収入1位
今年の8月に亡くなった渡哲也さんの遺作
角川映画
監督は『新幹線大爆破』『柳生一族の陰謀』『野性の証明』『君よ憤怒の河を渉れ』など数々の名作を世に残し昨年亡くなった佐藤純彌氏
音楽担当はジブリや北野映画でもお馴染みの映画音楽の巨匠久石譲
公開されて15年もたつが亡くなった渡哲也さんの遺作ということもあり今回初めて観た
当時の自分としてはテーマが重すぎて敬遠したのかもしれない
そのまま疎遠になってしまった
戦争映画が嫌いなわけでもないし船が沈む話が嫌いなわけでない
日本が負ける姿を見たくないというわけでもない
この作品を観もせずに抗議した愚かな人たちにげんなりとしてしまった影響も少しはあったかもしれない
今まで観なかった理由は自分でも本当のところよくわからない
軍国主義のノリが嫌いなのは事実だ
理不尽な暴力は嫌い
自分は反日かパヨクかといえばそうではない
愛国心があるかどうかは自信がないが他の国に住めるような人間ではないし日本に愛着があるのは間違いない
自分こそ愛国心があると自称し保守層に猛アピールする国会議員は信用できない
そもそもあの時代の日本の軍国主義は保守ではなく左翼だと思っている
大東亜共栄圏もアジア共同体思想もよく似ている
保守なら侵略戦争なんて始めない
ネトウヨだって韓国と断交しろと主張しているじゃないか
学生運動でも左翼は理不尽な暴力をしている
この二つの世代の多くは輝いていた青春時代を美化しているきらいがある
親子だということも珍しくはない
呪われた血筋である
兵隊さんたちに共感なんてできるわけがない
けれども今の時代の感覚で当時の人々を断罪しても全く意味がないし馬鹿げている
だがフランクリン・ルーズベルトだけは1000年経っても絶対に許すわけにはいかない
開戦派なわけがないが戦争の悲惨さとか戦争反対とかもはや陳腐な気がする
感覚としては戦国時代や戊辰戦争に近いものになってしまった
歴史学者の皆さんに任せとけばいい
デモ行進を見下し苦笑いする自分がいる
逆風の環境に人間はいかに生きて死んだのかというヒューマンドラマと受け止める
主人公は誰だろう
群像劇か
改めて仲代達矢さんの長生きぶりに驚かされる
一緒の撮影はなかったが『宮本から君へ』で共演した蒼井優と池松壮亮がこの作品にも出演している
15年前なので池松くんはまだ子供でかわいい
蒼井とは5歳も違うとは『宮本から君へ』では全く感じなかった
大和沈没まで戦闘シーンは流石の迫力が有り興奮した
歴史ものの創作物となると史実と違うというツッコミは毎度のことだが作品を評価するうえでそれは全く重要ではない
歴史検証番組じゃないんだから
それによって面白いかどうかである
朝日新聞の報道がそれではいけないがフィクションだということを忘れてはいけない
一茂が演じた臼淵磐の名言「敗れて目覚める」のあの全文ですら後の作家による創作だという
僕は映画の嘘は原則的に受け入れたい
反町獅童京香の芝居は全く気にならなかった
一茂さえ気にならなかった
CGも特に悪いとは感じなかった
久石譲のBGMにケチをつける感覚が理解できない
それら全て些細なことである
瑣末なことが気になると全体が見えなくなってしまうのは避けたいものだ
戦艦大和の美談
※原作小説未読
「戦争の悲惨さを知り、二度と同じ過ち繰り返さないようにしよう」とか「軍国主義の被害者である兵士一人一人にスポットを当てたい」とか、そういう意図なのかと思うが、その割には思いの外に戦争描写が綺麗だし兵士それぞれのストーリーが弱く感情移入するには至らなかった。
大和に込めた浪漫とか希望とか夢が、儚くも崩れ去っていったのは「美しい思い出」のような描かれ方と感じた。
日本の「生まれ変わり」を信じ己を犠牲にして散っていった若い兵士たちが、今の日本を見てどう思うだろう…。
小説の場合であれば読者の想像力で盛り上がる部分も、映画(映像)になるとその仕上がり次第で作品の印象を大きく左右することがあって、この作品ももしやその類ではなかろうかと思えてならないので原作読んでみようかな。
大和の水上特攻の悲惨さに 胸が締めつけられる!
死ぬことがわかっていて、
船に乗り、戦地に行く気持ちは、
いかほどのものか!
戦争へ赴く息子や夫との
別れのシーンなど、涙が止まらない。
この手の映画を見ると、
いつも思うのだが、
なぜ、こんなにも人の命を
軽視できたのだろう?
当時の日本軍に、嫌悪感を覚える。
世界最強の軍艦大和。
あまり戦争映画は観ないのですがこの映画は考えさせられた映画です。
当時、日本は戦争に負けることは想定してなくて空では零戦 海ではこの軍艦大和だった。
国の指令を受けながら戦っていくが一時、家に戻って家族に会える。そこで母親に必ず帰って来て欲しいと泣かれる。生きて帰りたくても口にすることもできずに。
海軍と家族の気持ちの描写に心打たれます。
永遠の0でも描かれていますが必ず生きて帰ること。命を大切にすること。
戦死した人は英雄。生き残った人は石を投げられる。当時の日本は自由もなく生きることもままならなかった。
世界最強の軍艦大和。終戦の4ヶ月前に沈没。
とても感動しました。
戦争映画は好きだ、だが。
昔の映画と違って配役がしょぼい。ので、なんとも見劣りする映画。
「連合艦隊」みたいな豪華さはみじんもない。なんで反町。うわぁよりによって獅童かよ…。という観る気が途中で失せる俳優陣。あらすじ以前の問題。
愛する人を守りたい男がいた。思いをよせる男に死んでほしくないとすがる女がいた。そして不沈艦の映画を観て泣き崩れるkossyがいた。
こんな不謹慎な記事を書くkossyに不信感を抱く読者も・・・
「北緯三十度四三分、東経一二八度四分へ行きたいのです」と船頭を探す内田真貴子。偶然彼女を乗せた漁師神尾は、彼女が内田二等兵の娘であると気づく。こうして映画『男たちの大和』は『タイタニック』のような構成で展開する。登場人物がかなり多いが、中心となるのは海軍特別年少兵・神尾(松山ケンイチ)の視点。海軍に憧れ、純粋に日本を守りたい一心で15歳の若さで志願するのだった・・・
この映画は不思議なことに右からも左からも色々とケチをつけられ、賛否両論になりそうな予感もする。また、アジア諸国からは「軍国主義復活」だとか「戦争美化」「日本人だけが被害者」「侵略の事実を隠蔽」などといった非難を浴びる可能性だってあるのです。だけど、この映画のとらえ方は人それぞれ。一貫して訴えているのは「戦争の悲惨さ」であることは疑いの余地もないのですが、「日本を守って死んでいった人たちを・・・」というエンドロール後のテロップに違和感が残ります。
佐藤純彌監督作品を劇場で初めて観たのは『人間の証明』。『新幹線大爆破』や『野性の証明』は大好きです。アドレナリンを大量放出させるような、ある種のハチャメチャぶりが非常に面白い。そのハチャメチャさが極度に現れ、大駄作になってしまったのが『北京原人 Who are you?』だ。北京原人で監督生命を絶たれたかと危惧されたが、旧友角川春樹に誘われて再起をかけたのだろうと想像できます。監督デビュー作が『陸軍残酷物語』で軍部批判の色が濃いものだったらしいし(未見)、『野性の証明』では自衛隊批判を暗に訴えてるし、『未完の対局』でも日本軍の恥部を描いていた。そうした作品群からすると、今作で戦争美化なんてするはずがない人なのです。ただ、日本の現代の風潮や東映の方針(特に宣伝)によって、色んな解釈ができる映画となったような気がします。
ストーリーは、大和の乗組員の悲運とその家族の切なる願いを対照的に描き、反戦メッセージのみならず、「生きることの尊さ」をも訴え、生き残った者が背負った「生きることの意味」という重い命題を真摯に描いています。そして、沈没に至る最後の決戦では、残虐なまでに血飛沫が舞い、重厚な効果音によって臨場感たっぷりに戦争の恐怖を味わうことができました。もちろん泣いてしまいました。白石加代子、余貴美子、蒼井優の3人にやられました。こうなったら、蒼井優のために生きてゆきます・・・
尚、今回の試写会は舞台挨拶付き!佐藤監督、山田純大、松山ケンイチ、渡辺大の4人。素敵なメッセージ、ありがとうございました。
〈2005年12月試写会にて〉
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