男たちの大和 YAMATOのレビュー・感想・評価
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散る桜、残る桜も、散る桜じゃ。
この言葉がずっしりとした。死なねばならない。みんな生きたい。それは当たり前だ。そんなことわかっていても生きることができない時代、こんな馬鹿馬鹿しい時代があるのかと思ってしまった。家族、親友、恋人、失いたくないもの、現代では失うわけのないもの、それを失うとわかっていて失う辛さはその時代を生きなければ到底理解できないと思う。そういう面でこの映画には感謝したい。母と息子のぼた餅のシーンなんかも心にきた。東映が力を入れて作った映画なだけある。
見てよかった。
忘れることはないだろう。忘れてはいけないだろう。
ダサいけど好きな映画
戦艦大和の沖縄特攻物語という素材は最で、海外受けもしそうだし、映画の脚本にもしやすい。特にアメリカには受けそう。
なのに日本人が撮ると何故こんなにもダサくなるのか。
演出が臭い。というかダサい。
偽物感が隠しきれてない。
まず、音がクソ。舐めすぎ。
事あるごとにいちいちゴミみたいなBGM流すんじゃねえ。緊張感なくなるやん。
音響も主砲三式弾の音以外は全て手抜き。
そーゆー手抜きが作品を台無しにしてんのがわかんねーのか。
画面もクソダサい。
カット割りや画面構成をドラマ風に撮るなよバカ。ドラマでやってろカス。
なんの工夫もない。製作者の絵に対する情熱が微塵も感じられない。ほんと観てないとこで手抜きするよねお前。大和に乗船するシーンは良いけどね。
あと、リアル感のない演出ほんとうにやめろ。
ケツバットで骨殴ったろ!うおおおお!とか、病院抜け出してきましたとか、そんな五流子供騙しアニメみてーな展開ねーだろwにこにこぷん観に来たんと違うぞ。
昔の人をバカにすんな。
うん。瑣末な部分を手抜きしてるせいで、すげーダサい映画になってる。勿体無い。
まぁ要するに、黒澤明にもっと学べ。
とは言え、瑣末な部分を抜きにした物語の本筋は結構好きで、
上官の優しい一面もちゃんと描いていて、というか、どこにでもいる面倒見の良い先輩。その辺は現実感あってよかった。負けて目覚めるとか、良いセリフだよね。
昔の人もバカじゃない。結構今の人と同じこと考えてるんだよ。
あと、ラストで
生きさせてもらってありがとうございました。
って言うシーンも良い。この辺のメッセージはちゃんと伝わった。
過去から現代が地続きなんですよ、っていう感じがちゃんと出ててうまく繋がってた。
特攻作戦はいろいろ批判されるけど、特攻で死んでいった人達がいたおかげで、アメリカ軍は本土上陸作戦を変更し、戦争終了まで本土に上陸できなかった。上陸されてたら、犠牲者はもっと出ていたし、アメリカ、ソ連、イギリスにより、日本が分割統治され、朝鮮半島のように東西に国が二分されていたかもしれない。特攻で死んでいった人達は守ってくれた。
特攻作戦がかなりの戦果を挙げたお陰で、皆さんは知らないかもしれないですけど、だからこそ、日本人は舐められないんですよ。
戦争で死んでいった人達が何一つ守れなかったなんてことはなく、ちゃんと守ってくれたじゃないですか。
本当にありがとうございます。
それとデカい大和を強調するシーンはやっぱりいいね。
甲板に人がたくさんいるシーンとか、上手いと思う。
劣化版タイタニック&プライベートライアン
劇場公開時リアルタイムで鑑賞。
一言、(タイタニック+プライベートライアン)/20 か・・・
呉に作ったセットは見たかったが、作品としては、ほぼ意味なしと思われ。
戦争邦画のだめな見本?
ありがちな、お涙頂戴で白ける。
大和じゃないと、人が集まらないのは分かるが・・・
片道分の燃料の件は、当事者の証言で、往復できるだけの燃料は積んでいたとなっている。悲劇性を強調するために、知られているはずの事実を歪曲するのはいかがなものか。
戦意高揚映画ではない。
が、やはり戦争物を見に来るのは圧倒的に高齢者。出兵時に島の陰から大和が出てきた時には「大和が島に見えるくらい大きかった」と話される年配のお客さまもいた。
当時は食い物も無く仕事も無く、農家の次男、三男となると分けてもらえる農地も無く兵隊になれば白い米が食べられる……とそれだけで徴兵に応じる人も少なくなかったらしい。
映画では人力で砲弾運んでるのを見たら、無理な戦闘で命を消費しながら根性だけで戦争しているのがよくわかる。
あの異様な空気を持つ社会を現在で見直すと異常であると思うがあの時代は逆らえば、親族にも影響があり選択の自由など無い。そうやって戦後生き残った人々は心に罪を持ち、亡くなった方たちを英霊と持ち上げて誤魔化しているように思ってしまった。死んでから褒めようが彼等は帰ってこない。
空の箱を渡された家族はどう思っただろうか?
私には自分達の身代わりに死んでくれたとしか思えない。
戦後70年経ち、守られた筈の遺族と遺族会への参加者が激減している。
命を盾に家族を守ろうとした英霊が守ったのは何だったのか?考えてしまった。
戦艦大和の最後の姿・・
終戦60年記念作品。東映史上最高の製作費をかけて原寸大のセットを組んだ映画。昭和20年4月6日の沖縄への菊水特攻作戦。戦艦大和の最後の姿を映している。反町隆史や中村獅童らの熱演が・・戦争映画は涙を誘う。
「男たちの大和」を観て・・
戦後60年記念作品で東映史上最大の製作費をかけた原寸大セット。その迫力の映像は壮絶な大和の最後を映している。昭和20年4月6日の沖縄への菊水特攻作戦は日本人として決して忘れてはいけない戦艦大和の最後の姿だ。これを映像化した東映に拍手を送りたい。反町隆史や中村獅童の乗組員の迫真の演技力に脱帽・・
55点
映画評価:55点
戦艦と呼ばれた船に乗っていた男たちの話。
闘うしかなかった
前に進むことしか出来なかった時代
そんな時代で男たちが見たものを、一瞬ですが垣間見た気がします
戦後70年という月日が経ちましたが、この作品を見て胸を熱くしている同志も多いのではないだろうか。
そんな私たち、現在の日本人にも大和魂は少なくとも備わっていると感じる事ができ嬉しく思う
強く、優しく、慎ましく
後世にこの男たちの想いを伝えていきたいと私は感じた。
【2015.10.4鑑賞】
大和(魂)
戦艦大和の乗組員の視点から、太平洋戦争を描いた作品。
切腹に代表されるような日本人的な死生観が描かれている。
この死生観について、死を厭わないのが日本人だとか
いやいやそれは戦争のために植え付けられた思想だとか
色々な意見があるけれども、いずれにせよ外国人よりも日本人のほうが
理解しやすい映画だとは思うので、独特のものはあるんだろう。
自己犠牲という手段はともかく、その裏側にある気持ちに
共感できれば、涙なしでは見られない。
超有名戦艦に搭乗した名もなき兵士たちの戦争
総合70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
大和という巨大戦艦が登場しながら、描かれる中心は艦内の下士官と兵士たちで、戦争における戦術が細かく取り上げられるわけではない。戦闘艦としての大和のこともそれほど描写されないしこれならば別に大和である必然性はないような気もするが、名もなき一般兵士と彼らに密接な一般市民という目線で戦争を描くのはありだと思う。当時の人々の市井での生活や戦争に対する心構えや軍隊での日常、そして実戦を経験して死に直面し終戦を迎えた辛苦は表現されていた。平和な時代を生きられて幸せだとつくづく思う。
しかし作品の冒頭、鹿児島から船を借りようとする場面、あまりに状況を説明しようとしすぎる科白や演出にはかなり白けた。これはもうちょっと何とかならないものか。だが過去の話から現代に再び帰ってきた最後のほうは、それまでの経過を踏まえて良いと思えた。
大和の実物大模型を尾道の造船所に製作した美術は大掛かりだが、作り込みは必ずしも最高とは言えないし、戦闘場面を中心にCGはまだまだ。努力は認めるが、作り物感が滲み出てしまう。でもこの映画は戦闘の迫力に重点を置いているのではないだろうから、こんなものだろうと割り切った。実は尾道までこの大和の模型を見学に行ったのだが、出来の質感はともかくとして大和の大きさを漠然と捉え実感するにはいい体験だった。
生き残ってくれてありがとう
この映画が公開された2005年は終戦60年に当たり、多くの戦争を意識した映画が作られたが、いずれも変化球で単なる娯楽作でしかなかった。「ローレライ」「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」…。
真っ正面から描き、最も心に残ったのは、この「男たちの大和」だけだった。
プロデューサーは角川春樹なので、戦艦大和を題材にしたどんなにクサい内容で戦争美化の映画になるのかと思ったら、そうではなく、なかなか胸に迫る感動作だった事に正直驚いた。
大抵日本で戦争大作映画を作るとなると、ビッグスターが軍の上層部を演じ、当時の背景や戦略などを描く少々取っ付きにくいものが多いが、本作は少年兵の目線で描かれ、分かり易くすんなり作品に入って行けた。
史実に沿った実録戦争映画の場合は前者でイイが、戦争の虚しさや哀しさを描く場合だったら、後者。勿論本作は後者に当たる。
少年兵たちは国の為ではなく、家族や愛する者をただ守る為に戦った。そして散って行った。
少年たちにそんな重荷を背負わせ、明日の日本の芽となる彼らの命を無駄に散らせた戦争は、やはり大きな罪だ。
生きて帰って来た者には容赦ない言葉が浴びせられた。
「何故お前だけ生きて帰って来た?」
「国の為に死んだ者たちに対して恥とは思わないのか?」
しかし、今は違う言葉がはっきりと言える。
生き残ってくれてありがとう、と…。
反町っすねぇ!!
歴史的に、子供たちに伝える意義のある映画と思えました。
でも、表情や戦場の雰囲気作りが浅い気がしました。戦時中はもっと大変だったんじゃないかな、って気がして、キレイに作っちゃった感あり。
そんな中でも気合いを表現する反町は群を抜いて、イイ味出てたし、未来を感じさせる若手もいましたね。
あそこまで大物を並べる必要はなかった気が
思ったより戦争美化しておらず、悲惨さ、哀しさがメインで描かれていたのでちょっと安心しました。でも、あのテーマなら戦艦大和じゃなくてもよかったような気もします。
大和そのものは、実物大のセットということでしたが、ちょっと作り物っぽく見えました。なぜでしょうね?
大物俳優がたくさん出てくるんですが、あまり個性を発揮していたようには思えません。あそこまで大物を並べる必要はなかった気がします。
戦後60年。たった60年…。
今年(2005年)は、戦後60年に当たります。戦争当時をリアルタイムで生きておられた世代で、存命されておられる方々も年を追うごとに少なくなってきています。そして、当然のことながら戦争を知らない我々の世代が、詳しく知りもしないで当時の戦争を『あれは日本が悪かった』などと、好き放題に論じています。国家がどうとか、体制がどうとかそんなことを度外視して、最前線で戦った人々の思いを観てください。
こういう映画が作られると、『戦争を美化している』とか『日本はまた、軍国主義へ戻ろうとしている』などという声が必ずどこかで聞かれます。でも、この映画の中で戦っている兵士たちは、『他国を侵略してやろう』などと考えていた訳ではなく、皆『この国を、愛する人々を護りたい』そう思い、戦って散って逝ったのです。もし、この映画を観て『日本も、もう一度軍備を増強して、戦争をすべきだ!』などと考える輩がいたら、そいつは頭の構造がオカシイただのアホだと思います。何をどうこねくり回そうと、我々が繁栄の上に胡坐をかいていられる、この現代は当時の日本人の多大な犠牲の上に成り立っているということを、決して忘れてはならない…、そういったことを改めて感じさせられる映画です。
冒頭にも書きましたが、今年は戦後60年です。そう、たった60年前の日本では、10代半ばの青少年たちが、『死ぬ覚悟はできている』と言って銃座に座り、敵戦闘機からの機銃掃射も恐れずに戦っていたのです。今の日本の若者に、そんなことができますか?簡単に他人を傷つけ、『生きている実感が感じられない』などとヌカす連中に…。俺も偉そうな事を言ってますが、実際には“死ぬ覚悟”などなかなか出来ないでしょう。弾が当たれば、誰だって痛いんです。彼等も本当は恐かった、恐ろしかったはずです。でも『愛する人を護りたい』という気持ちが、彼等を強くしたんだと思います。
決して戦争を肯定するつもりはありません。しかし、過去に起こった全ての戦いを過ちとして、それを起こした者たちを後世の者が一方的に断罪することなど、あってはならないことだと思います。少なくとも、この日本という国においては…。
この映画、観ていて幾つかの難が有ります(編集が荒かったり、脚本に“?”を感じる処が有ったり…)。しかし、現代の日本人が忘れかかっている“大和魂”(決して、戦うということのみに限定されるモノではない)を思い出させてくれる映画だと思います。試写が終った後、年齢層の高かった会場のどこかから拍手が沸き起こったのが印象的でした。
決して悪くはないが、あまりに古風すぎるのでは?
松山ケンイチやその恋人役の蒼井優など、若い世代の好演が光る1本。が、ところどころで挿入されるナレーションやテロップが、あまりに古めかしくて頭がクラクラした。あと、反町、中村、鈴木京香(この人は、何を演じても一緒)は、演技に力が入り過ぎで興ざめ。
決して悪い映画ではなく、気合いの入った戦闘シーンなど見所も多いが、現代のシークエンスは明らかに蛇足。時代という抗えない壁を前に、散らざるを得なかった少年兵たちの姿が物語の根幹なのだから、「余計なことをしちゃったなぁ」というのが正直な感想。
しかし、角川春樹というタイクーンは、現在の日本映画界に必要な存在だと痛感したのも事実。マーケティングばかりが先行し、意欲的な企画がなかなか生まれにくい状況の中、稀代の大ボラ吹きである彼の旗ふり、いや最後の狂い咲きに期待したい。 あ、順調に狂った感じで「蒼き狼」は大ゴケしましたが(笑)。
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