男たちの大和 YAMATOのレビュー・感想・評価
全45件中、1~20件目を表示
アメリカの若い搭乗員や乗組員はどう思ったのだろう?
大和の作戦行動の察知のため、マジックによる暗号解読、潜水艦、索敵機の確認、追尾、航空攻撃か艦砲射撃による艦隊決戦かの選択、空母艦載機による航空攻撃、
大和に関わった日本人と同様にアメリカ人が対処関わっていた、戦死者も出ている、
アメリカ側も描かないと?
単なる独り善がり、ご都合主義の可哀想、お涙頂戴に、
これは、希望的観測、机上の空論に終始した日本の無能な戦争指導者に類似している。
実は秘密だらけの大戦艦大和
戦後60周年記念作品
【'05年12月17日より大ロードショー】
[音 楽]久石 譲
[主題歌]長渕 剛
大戦艦大和は、極秘建造は急ぎに急がれ、太平洋戦争開始8日後(昭和16年12月16日)に沈黙のベールに包まれて誕生した。
劇中では触れていないが、大蔵当局を欺いて(製造予定の駆逐艦と潜水艦の中に建造しない架空艦を混ぜて辻褄合わせをし)予算獲得し、当初は艦種名すら書類として明らかにすることは許されなかった。
ドキュメント小説(原作:辺見じゅん)の映画化。
原寸大で再現した大和は見応えがある。
戦闘とは無関係の日々を送る「大和ホテル」と言われた程の優雅さも、急いで建造したり改造され続けるハリボテ感も再現されていたと思う。
甲板上での体操、武道といった、艦を動かさなくてもできる訓練(重油節約のため)の描写も良かった。
大和の丸裸での長い行程の特攻作戦は、事実だとしたら、無駄死にで本当に残念である。
今更ながら観ましたが、とても感動、胸をうたれた 戦死したものは英雄...
今更ながら観ましたが、とても感動、胸をうたれた
戦死したものは英雄、生きて帰ったものは「よくも生きて帰ってこられたな」と罵声を浴びせられる時代。今の時代では考えられないのではないでしょうか。
空からの援軍もなし、片道の燃料のみで出発
死ぬことを覚悟の上でお国のために戦う。僅か15歳の少年でさえも、そんな人生の選択があっても良かったのだろうか
命を懸けて戦い抜いた英雄は死んでも生きてても格好良い。だけど、戦争は絶対にあってはならない
誰一人死んでよかった人なんているわけがない。
反戦の思い、命の尊さを考えさせられました
映画としては大変迫力のある映像と少々グロテスクなシーンもあり、見応えがあります
エンドロールの長渕剛さんの曲は、映画を観てから聴くと尚、心に染みました。
クライマックスはまさに壮絶
史上最大の大砲を装備した世界最大の戦闘艦“大和”。
当時の日本はもう敗北したも同然の戦況。
結果は見えている。行けば生きて帰れない。
それでもなぜ帝国は大和を戦地へ向かわせたのか。
「死ニ方用意」
最期を覚悟した3,333人の男たちの壮絶なドラマに胸が締め付けられる傑作。
戦艦 大和という名は日本人であればほとんどの人が知っている。
歴史の授業でも習っていると思う。
しかしそれがどんな艦で、どういう人達が、何の為に乗っていたのか。
己の命を懸けた男たちの生き様までは学校では教えてくれないはず。
戦争を知るには映画で学ぶのが一番頭に入ると私は思う。
『ぬけぬけとよう帰ってきたのう』
恐らく、2005年の映画だから、敗戦50周年での記念作品なのだろう。
しかし、日本がアメリカから自由を奪われた理由の様な映像だ
さて『最後まで戦います』と宣言するのはいっこうにかまわない。でも、それでも、負けた訳である。だから『さっさと白旗をたてて私は逃げます』って言葉も必要だ。
さて、1945年から1947年位までに生まれた人達を『団塊の世代』と揶揄することがあると思う。それは少子高齢化の今言われ始めた理由では無い。僕が生を受けた頃(昭和32年)から言われていた。親父(昭和5年生まれ。戦争に行けなかった最初の世代)の言葉を引用する。
『お国の為に戦った本当の兵隊さんは、お国の為に死んだんだ。運良く生き残って帰って来た奴ら(ママ)がやる事無いから本能に任せたんだ』と言っていた。団塊の世代はそんな風に思われていたのだ。根性がひねくれた親父ではあったが、間違いではないと思う。しかし、理由は『平和になって死ぬ事が無くなったから』である。言うまでもなく、彼等団塊の世代は、日本の高度経済成長の下支えをしてきた世代である。こんなアドレナリンもコントロール出来ない戦前、戦中世代とは違う。ある意味戦後の冷静な日本人の元になった世代なのである。もっとも、脱亜入欧は色濃く残り絶滅危惧種大和民族になってしまったが。
こう言ったアナクロでエキセントリックな映像を冷静に鑑賞出来る『精神の自由』を磨こう。
『ぬけぬけとよう帰ってきたのう』
上野の山には片足が無い白装束の兵隊崩れ(ママ)が戦後15年以上経っても沢山いた。我が亡父は『国から金もらって、働きたく無いから障害者のふりしているだけだ。戦争に負けて恥かいて、根性までひねくれているんだ(ママ)』さて、親父はJAZZとアメリカ映画が好きな脱亜入欧野郎だったが、多分地獄にいると思う。
戦艦大和その壮絶な最期
2005年。佐藤純彌監督。原作・辺見じゅん。
製作費25億円。興業収入50億円の大ヒット作。
映画は、戦艦大和の乗組員となった10代の少年兵神尾の姿を通して描かれます。
少年期を松山ケンイチ、60年後の神尾を仲代達矢が演じています。
戦艦大和の沈没地点。鹿児島県坊ノ岬、北緯30度42分東経128度04分。
そこまで船を出して連れて行って欲しい・・・そう言う女性真貴子(鈴木京香)の
頼みを引き受ける神尾(仲代達矢)
神尾の回想で、エリートでも将校でもない名もなきイチ少年海兵隊員の目を通した、
「男たちの大和/YAMATO」の沈没までの壮絶な運命が描かれます。
先に観た「アルキメデスの大戦」では1兆円(今の金額で)を超える建造費の戦艦大和を
建造に反対する山本五十六と、対抗する軍部の攻防が数学者・櫂(菅田将暉)の計算力、
を利用して阻止を図る映画でした。
その理由は、今後の戦争は空母こそ建造すべき(つまり航空機を多数搭載出来る航空基地の役割)と言うことだったのです。
事実、戦艦大和は最終決戦地区・沖縄を目指すものの、鹿児島県の沖・坊ノ岬までしか行けず、米軍の航空機300機の集中砲火に合い砕け散ることになります。
素人目に考えても、動かない的(大和)が大き過ぎて、アメリカからみたら「楽勝」ですものね。
1945年4月7日。
乗組員3332名。そのうち生存者は276名。
神尾は生きて帰っても、母は空襲で爆死しており、恋人(蒼井優)は広島の原爆で死に、
天涯孤独の身になります。
同じく少年海兵隊員の友達の死を母親に告げると・・・よくも一人オメオメと帰って来れたものだ・・・と罵られる始末。
神尾たちにとり、戦艦大和に乗船するのは憧れ・夢・・・だったと思います。
(お米のご飯も最後まで食べれたみたい・・・)
結果、乗組員の大多数は死に、戦艦大和は巨大さ故に彼らを守ることは出来ず。
戦争の虚しさを強く感じる映画でした。
戦艦大和の最後が描かれている。 戦闘シーンは迫力があった。 死の意...
戦艦大和の最後が描かれている。
戦闘シーンは迫力があった。
死の意味、覚悟、家族や愛する人、次世代に対する想い。想いのつながりが切ない。
キャストもけっこう良くて、良作だと思います。
仲代達矢が良かった。
キャストと台詞が残念
テーマやストーリーは理解できるが、鈴木京香の演技はいただけない。
反町の台詞も、無理してどこかの方言のようにしなくてよい。中途半端。
あの小型漁船で大和の沈没位置まで往復できるのか(燃料やトイレなど)、少年が無線資格を持っているのかなど、疑問を感じる。
よくできているが、雑さが垣間見えて不謹慎
戦闘シーンも人間ドラマもよくできていて、そこそこ感動もします。しかし、雑さの垣間見えるところが、ほころびのようにあちこちにあります。「もっと丁寧に作りたかったのは山々だが、時間がなくて、これで手を打った」という感じを受けます。
まず、脚本の練り方が足りないように思います。役者も熱演だし、演出もちゃんとしているのに、空々しいシーンが多いのは、脚本のせいだと考えられます。たとえば、内田真貴子(鈴木京香)の船酔いのシーン。漁船に乗ったことのない者は船釣りで内海に出るだけでも気分が悪くなりそうなのに、外海を長時間航行しているにもかかわらず、船酔いの薬を薦められて断り、船長と普通に会話する余裕が不自然です。脚本で言わなければならない台詞があり、決められた尺に収めるには、酔っている演技を見せる時間がなかったという事情が垣間見えます。終わり近くで、仲代達矢さんにあんな臭い台詞を言わせるのも、失礼です。
水兵が大和に乗艦する際は、背負い袋を軽々とかかえているので、「ああ、所定の大きさになるまでクッションを詰めたのだな」と感じてしまいます。万感の思いで荷物を詰めたであろう心の重みが感じられません。
戦闘シーンでは、航空機に対して主砲も撃っていて、「えっ、航空機に主砲を使うのか」と疑問を持ちましたが、私は兵器には詳しいわけではないし、ひょっとしたら使うのかも知れないので、よしとしましょう。しかし、主砲を撃つシーンで、砲手が砲弾を手で軽々と抱えていました。ドラマ「Uボート ザ・シリーズ 深海の狼」で魚雷をチェーンブロックで必死に持ち上げる重量感と比べ、大変な違いです。
広島で被爆した野崎妙子(蒼井優)に神尾克己(松山ケンイチ)が再開するシーンでは、瀕死の妙子の血色がまあよいこと。撮影スケジュールが押していて、死にゆく女性のメイクにまで手が回らなかったのだろうと感じてしまいます。
古い話で恐縮ですが、かつて映画「南総里見八犬伝」の撮影について、当時まだアイドル女優だった薬師丸ひろ子さんが「気力と体力の限界に挑戦するような撮影だった」という意味のことを述懐していました。こういうエンターテイメント映画はそれでかまいません。しかし、死者を鎮魂すべき映画において、「スケジュールが押していて、ここまでしかできませんでした。ご免なさい」というメッセージがむんむんする作品を作るのは、厳しいですが、不謹慎です。死者に相応の敬意を表することができないなら、作るべきではありません。
戦艦大和 きっと素晴らしい戦艦だっただろう 憧れの的だったかも知れ...
戦艦大和
きっと素晴らしい戦艦だっただろう
憧れの的だったかも知れない
戦争に用いられるものでなければ
今もきっとすごいかっこいい戦艦
戦争を終わらせるために戦う
終わらせるために死に場所を与えられる
終わらせるために
どれだけの犠牲を払ったのか
戦争は人の思考を狂わせる
物事を終わらせることに
形はいらない
やーめたと言えたら
助かった人や悲しまなくてよかった人が本当にたくさんいたと思う
やーめたと言える人であらねばと思う
総合コメディ映画です
久石譲のザ・ロックを盗作したような曲が終始流れてる時点でコメディですね
どんな迫真の演技であろうと上官が一茂の時点でコメディです
あの出来損ないのセット感まるだしの原寸大ハリボテもうん億円もしたと聞いた時は
耳を疑ったけども施工業者にぼったくらた行為がコメディだと考えると合点がいく
まともな評論がされてない映画
当サイトの評論(公式見解かどうかは知らないけど)においても「表面的に反戦を唱えながら、結果的にナショナリズムを強化する高度なプロパガンダ映画だといえよう」とまで言われてしまう。当時の価値観を現在の価値観で裁くことの意味を改めて考えさせられた。私としては映画的な面白さはさておき、戦場の実相を精緻に描いた意味を大いに評価している。
無駄な大和特攻進撃を美化してみても
海軍兵の恋人の蒼井優の笑顔が可愛くて許すとしても、お涙期待でか安易に母や妻子供を持ち出してくるウエットなストーリー展開に嫌悪感を覚えた。
一億総特攻のさきがけと言われて納得してしまう艦長は史実として仕方がないとして、護衛機ゼロのこの特攻出撃に映画で描かれていた様に多くの人間が納得していたとは到底思えない。闘いに勇敢に臨んだ彼らの死が、今の日本を支えてるというのはあまりに綺麗事。どう考えても、意味の無い闘いであり無駄な死であると思われる。
この戦略も意義もない特攻を多分保身のために決めた海軍上層部責任者は戦争犯罪人そのものに思える。せっかくこの戦いを映画にするのなら、細部まで史実に忠実なものにして欲しかった。そのことにより、何が悪かったのか、納得無しで死戦に向かう悲劇がより明確になったのではないかと思う。
戦艦大和そのものは子供の頃からカッコイイと思ってきた。その主砲等が動く図は興奮も覚える。ただ、綺麗すぎてまるで模型の様で、リアリティは今ひとつ。ただ、攻撃されてあっけなく兵士が体をもぎ取られ出血して次々と死んでいく映像は、それなりに迫力があった。所詮それだけの映画に思えてしまった。そもそも制作のあたって、史実から離れ、SF仕様とかで、戦艦大和を戦わせれば、良かったのでは無いかと思ってしまった。
渡哲也さんを偲んで 松
原作未読
2005年の大ヒット作品でその年の邦画興行収入1位
今年の8月に亡くなった渡哲也さんの遺作
角川映画
監督は『新幹線大爆破』『柳生一族の陰謀』『野性の証明』『君よ憤怒の河を渉れ』など数々の名作を世に残し昨年亡くなった佐藤純彌氏
音楽担当はジブリや北野映画でもお馴染みの映画音楽の巨匠久石譲
公開されて15年もたつが亡くなった渡哲也さんの遺作ということもあり今回初めて観た
当時の自分としてはテーマが重すぎて敬遠したのかもしれない
そのまま疎遠になってしまった
戦争映画が嫌いなわけでもないし船が沈む話が嫌いなわけでない
日本が負ける姿を見たくないというわけでもない
この作品を観もせずに抗議した愚かな人たちにげんなりとしてしまった影響も少しはあったかもしれない
今まで観なかった理由は自分でも本当のところよくわからない
軍国主義のノリが嫌いなのは事実だ
理不尽な暴力は嫌い
自分は反日かパヨクかといえばそうではない
愛国心があるかどうかは自信がないが他の国に住めるような人間ではないし日本に愛着があるのは間違いない
自分こそ愛国心があると自称し保守層に猛アピールする国会議員は信用できない
そもそもあの時代の日本の軍国主義は保守ではなく左翼だと思っている
大東亜共栄圏もアジア共同体思想もよく似ている
保守なら侵略戦争なんて始めない
ネトウヨだって韓国と断交しろと主張しているじゃないか
学生運動でも左翼は理不尽な暴力をしている
この二つの世代の多くは輝いていた青春時代を美化しているきらいがある
親子だということも珍しくはない
呪われた血筋である
兵隊さんたちに共感なんてできるわけがない
けれども今の時代の感覚で当時の人々を断罪しても全く意味がないし馬鹿げている
だがフランクリン・ルーズベルトだけは1000年経っても絶対に許すわけにはいかない
開戦派なわけがないが戦争の悲惨さとか戦争反対とかもはや陳腐な気がする
感覚としては戦国時代や戊辰戦争に近いものになってしまった
歴史学者の皆さんに任せとけばいい
デモ行進を見下し苦笑いする自分がいる
逆風の環境に人間はいかに生きて死んだのかというヒューマンドラマと受け止める
主人公は誰だろう
群像劇か
改めて仲代達矢さんの長生きぶりに驚かされる
一緒の撮影はなかったが『宮本から君へ』で共演した蒼井優と池松壮亮がこの作品にも出演している
15年前なので池松くんはまだ子供でかわいい
蒼井とは5歳も違うとは『宮本から君へ』では全く感じなかった
大和沈没まで戦闘シーンは流石の迫力が有り興奮した
歴史ものの創作物となると史実と違うというツッコミは毎度のことだが作品を評価するうえでそれは全く重要ではない
歴史検証番組じゃないんだから
それによって面白いかどうかである
朝日新聞の報道がそれではいけないがフィクションだということを忘れてはいけない
一茂が演じた臼淵磐の名言「敗れて目覚める」のあの全文ですら後の作家による創作だという
僕は映画の嘘は原則的に受け入れたい
反町獅童京香の芝居は全く気にならなかった
一茂さえ気にならなかった
CGも特に悪いとは感じなかった
久石譲のBGMにケチをつける感覚が理解できない
それら全て些細なことである
瑣末なことが気になると全体が見えなくなってしまうのは避けたいものだ
戦艦大和の美談
※原作小説未読
「戦争の悲惨さを知り、二度と同じ過ち繰り返さないようにしよう」とか「軍国主義の被害者である兵士一人一人にスポットを当てたい」とか、そういう意図なのかと思うが、その割には思いの外に戦争描写が綺麗だし兵士それぞれのストーリーが弱く感情移入するには至らなかった。
大和に込めた浪漫とか希望とか夢が、儚くも崩れ去っていったのは「美しい思い出」のような描かれ方と感じた。
日本の「生まれ変わり」を信じ己を犠牲にして散っていった若い兵士たちが、今の日本を見てどう思うだろう…。
小説の場合であれば読者の想像力で盛り上がる部分も、映画(映像)になるとその仕上がり次第で作品の印象を大きく左右することがあって、この作品ももしやその類ではなかろうかと思えてならないので原作読んでみようかな。
大和の水上特攻の悲惨さに 胸が締めつけられる!
死ぬことがわかっていて、
船に乗り、戦地に行く気持ちは、
いかほどのものか!
戦争へ赴く息子や夫との
別れのシーンなど、涙が止まらない。
この手の映画を見ると、
いつも思うのだが、
なぜ、こんなにも人の命を
軽視できたのだろう?
当時の日本軍に、嫌悪感を覚える。
全45件中、1~20件目を表示