シド・アンド・ナンシーのレビュー・感想・評価
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ゲイリー・オールドマンの伝説はここから始まった
ゲイリー・オールドマンによる初主演作。この徹底した役づくりを目の当たりにすると、さぞやゲイリー、かねてよりセックス・ピストルズやシド・ヴィシャスに熱い思い入れがあったのだろうと錯覚してしまうが、実は彼自身はパンクムーブメントやピストルズには疎い方で、このオファーも半ば断ろうかと考えていたそうだ。が、若き彼は自身の舞台出演とは比べものにならない高額ギャラに惹かれた。そして、一旦引き受けるとなると、栄養失調で病院に搬送されるほど徹底した食事制限で役づくりを続け、またシドの母親からも話を聞き、内面と外面とでシドの人となりを体得していったという。だからこそ、映像に彼が現れた瞬間から、似ている、似てないを超えた人間的迫力が、観る者を釘付けにしてやまない。もちろん、ナンシー役のクロエ・ウェッブもまた、ある種の凄みと生々しさで観る者を圧倒する。これほどゲイリーとタメを張った俳優は他にいないかもしれない。
よかった
シド・ヴィシャスはろくでもないのだけど、ナンシーも相当ろくでもない。嘘つきのヤク中で顔がでかい。ロッド・スチュワートにヤクを買いに行かされて車でおいて行かれるのがかわいそう。ナンシーの実家にシドが行った時に、二人が塩対応されていたたまれない気持ちになる。
見ているとシド・ヴィシャスがだんだん本当はどんなだったか分からなくなる。ゲイリー・オールドマンは頑張って寄せていて、生え際のソリが青々しい。それなりのかっこよさがあるのだけど、映画の後で本人の画像を見るとやっぱりとんでもなくかっこよかった。ただ本当に迷惑な人物であるだろうから距離をおきたい。演奏は当てぶりでコードは抑えていない。ジョニー・ロットンはけっこう本物みたいだった。音楽はたっぷり掛かる。
後半はラリってばかりで展開が停滞気味だ。
本物と見紛うシド・ヴィシャス
中学生のとき部屋にシド・ヴィシャスのポスターを貼ってました。破滅型の激ヤバとんでも野郎だけど、最高にカッコいい…。
そんなシドをゲイリー・オールドマンが完璧に演じてます。
ちなみにシド・ヴィシャスを知ったきっかけは椎名林檎の「シドと白昼夢」
セックス・ピストルズ
イギリスのパンクバンド、セックス・ピストルズで人気のあったベーシストのシド(ゲイリー・オールドマン)は、アメリカからやって来たナンシーと恋に落ちる。
二人はドラッグ漬けで、まともではなかった。
中毒の人達を見続けるのは辛い。
セカチューを見たいと思ってたのに、ヤクチューを見てしまった。
『(500)日のサマー』にも使われていたシド・アンド・ナンシーネタ。
「私たちシド・アンド・ナンシーみたいね」
「僕はナイフで刺したりしないよ」
「私がシドよ」
と、つい映画の内容を知りたくなってしまいました。
パンクは当初から好きではなかったため全く触れずに過ごしてきましたが、多分反体制的な歌詞を聞き取れなかったからです。その点ではラップやヒップホップも同じだし、ボブ・ディランにしても何言ってるのかさっぱりわからないから避けてきました。この映画を観ても、歌の歌詞はほとんど字幕になっていなくて、唯一「マイ・ウェイ」だけが字幕化されていました。
セックス・ピストルズのベーシストであるシド・ビシャス。ナンシーという恋人が出来てから、いつも一緒にいて、バンド活動にも支障をきたすことになっていく。ヘロインを中心にヤク漬け、ジャンキーとなってしまい、ステージでも破壊的な演奏を繰り返す。この役柄を若きゲイリー・オールドマンが乗り移ったのではないかと思うくらいに迫真の演技で魅せてくれる。ピョンピョン飛び跳ねる様子は結構面白いぞ!
アメリカに渡ってからは堕ちるとこまで堕ちた感じになったシドとナンシー。しかし、ナンシーは仕事を取ってきてくれるし、ある程度心の支えにもなってくれる。他のバンドメンバーは先に帰国してしまうし(解散とははっきり言ってなかった)、ソロとしてステージに立つのですが、ヨロヨロだし、歌詞も覚えられないからカンペを持って歌う有様。廃人一歩手前の状況だ。
実際にシドがナンシーを刺したのかどうかは不明だし、事件のあった場所がファンの聖地にもなっているらしい。そして釈放されてからの光景がとてもいい。堕落したシドにぴったり合ってたし、瓦礫の中にポツンと立つピザ店と、KC&サンシャインバンドの「ゲット・ダウン・トゥナイト」で踊るスラム街の子どもたち。そして、違和感のあるイエローキャブなど、ジャンキーの妄想も取り入れ余韻を残してくれた。
破滅の愛
セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスとその恋人ナンシーが出会い、薬物に溺れ、破滅に向かっていく話。
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セックス・ピストルズは名前ぐらいしか聞いたことなかったけど、シド・ヴィシャスが亡くなったのが21歳、活動期間が僅か3年だけど、後にロックやファッションに影響を与えるすごいバンドなんだね。
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でもそんなセックス・ピストルズの栄光はこの映画にほとんど出てこない。大半がドラッグやりすぎてデロデロになってる男と女の話。
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2人がどんどん堕ちていくにつれ、画面上でも色んなものが落ちてきて、特に2人が道端でキスしてるシーンはゴミが落ちてきてるのにすごい綺麗なシーンだった。
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私はこの映画を見て、シド・ヴィシャスは、ナンシーと出会ってしまったことによってナンシーに操られてる可哀想な男に感じた。バンドの話し合いでシドはまともに返事をせず、ナンシーが代わりに答えてたりして、ずっと手網を握ってるんだよね。
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私にはあのナンシーから貰った鍵のついたネックレスが、首輪に見えてしょうがなかった。ナンシーに囚われた飼い犬のシドというところか。
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ゲイリー・オールドマンの映画デビュー作、とにかく演技力がすごかった。
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だって、デビュー作ですよー
ナンシー役にはイライラする
中学の時に何度もVHSで今まさか映画館で観れるとは嬉しいような微妙な感じ!?
今回、観て思ったのはナンシー役の女優はJ・ジョプリンの伝記映画でジャニス役だったら見事にハマっていた筈でナンシーではヤッパり無い。
声もハスキーで顔もかなり似ているしナンシー役はC・ラブに譲っとけば。
J・ロットンはお世辞にも似ていないしP・クックにS・ジョーンズと雑な配役に扱いも気になってしまう。
ピストルズとしてのライブシーンは一切無くても良かったしハッキリと失敗だったって位の完成度。
過剰な演出に事実はあるが好き勝手に書いた感じの脚本でピストルズにシドを知る為にはチョイ危険!?
当時はホボ無名だった?G・オールドマンの存在感に演技の旨さが印象的。
A・コックスが撮った事に意味がある。
弱さなのか
最高の愛
真似出来ないパンクな人生。
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