劇場公開日 1954年4月26日

七人の侍のレビュー・感想・評価

全106件中、1~20件目を表示

5.0黒澤時代劇の傑作

2024年3月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

泣ける

笑える

興奮

感想

神も仏もない、戦乱が続く世界。
秩序は乱れ、その日を生きることさえ、
かなわない世の中。

野伏の襲撃が横行し、苦渋し、疲弊しきった
農民が、野伏退治を託す侍を傭おうと町に
出てくる。生きる事も死ぬ事も紙一重の世界
で、農民達は島田勘兵衛という義と理を
兼ね備える侍に巡り会う事になる。

勘兵衛は農民の苦渋の想いを人の理として
受け止め、農民の意に賛同する侍を集める
事になる。勘兵衛が剣の腕が立ち、心根の
良さを認める者、勘兵衛を慕う若き侍との
出会い、戦場の古女房と呼ぶ古参の武士との
再会、さらに十戦無敗の強者武士、喧嘩巧者
で荒くれ者の自称侍を名乗る男など、勘兵衛
とその選ばれし者が、様々な人間的な魅力に
溢れる人々を集める事になる。

さらに里山での野伏軍団とのダイナミック
かつ痛快、壮絶な戦いが描かれていく。
その激動の状況下に生きる武士、農民、
それぞれの立場の人間としての生き様を
生々しく克明に描き出す事により、人とは、
生きるとは、どういうことかを、
観るものに考えさせ、強烈な印象を残す。

とにかくよく考えられた完成された脚本。
細かい人物描写の上の大胆な物語の展開。
世界的にも評価の高い黒澤明監督の傑作の
ひとつである。

映画冒頭部分、
角を横切る侍に若き日の無名時代の
仲代達矢氏が観れる。それだけでも興奮する。

志村、三船、稲葉、加藤大、宮口、千秋、
木村、各氏の名演は知っての通り。
農民達の想いを代弁する人足役の多々良純氏
の熱演が印象的で感動する大好きな場面の
一つである。

視覚効果的にも数多くの仕掛けを創造した、
黒澤作品だが、その中でも人が斬られた時の
高速度撮影は、画期的な描写であったと
あらためて感じる。

劇画とはまさに是なり。
息が止まる感覚に緊張感は増すばかりである。

死の描写に殺しの美学があると言わしめた、
鬼才サム・ペキンパーはこの映画に感銘し、
黒澤を師と仰ぎ、自身の作品に絶対的
オマージュとして、映像スタイルを確立し、
その後の映像クリエイター達に
大きな影響を与えたのは有名な話だ。

⭐️5

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Moi

5.0視点を変えなければ、ものの本質には迫れず、取捨選択はできない。

侍を雇いに宿場町に、顔に傷がある侍が強そうだ、と百姓が、侍には、その傷を傷つけた侍を探すんだ、と。野盗を撃退後、百姓が田植えしているのを見ながら、勝ったのは、我々では無く百姓だ、と。個性的な侍と百姓、侍と百姓を繋ぐ△、脚本の素晴らしさ、雨の中の死闘、侍も百姓も△も野盗も戦国の世を必死に生きていた、と思わせる、歴史に残らない、それでも生きて行く、庶民の生活の力強さ、歴史上の英雄やスーパーヒーローは出て来ない、人間ドラマ。奈良のYHIで出会ったフランス人はSEVENSAMURAIを観たから日本に来た、と。接客したフランス人老夫婦は、ヤスジロウオズ、ショウヘイイマムラ、アキラクロサワ、SEVENSAMURAIと、言っていた。世界のクロサワ。
オーストラリアでもDVD売っていた。
1991年東京国際映画祭、初リバイバル上映で鑑賞、上映が開始されると拍手と歓声で盛り上がり、日本の映画館でもこんなことがあるんだと、びっくりした、休憩が入りお茶をしていると、プレスの外国人がいたので話しかけるとBBCの記者で初リバイバル上映といことで取材に来たと。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

4.0さすがの脚本。ハリウッドが真似をしたのはわかる

2024年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

集落を守るために侍を七人集めて、数に勝る野武士を知力でやっつける、という全体の構成が素晴らしい。侍の中心になる勘兵衛(志村喬)、狂言回しであり道化役でもある菊千代(三船)、優れた剣技の久蔵ら、魅力的なキャラクター設定もよく練られている。話の展開がハリウッドにリメイク版を作らせるほどなわけで「さすが」と思った。

農民をただおろおろするだけの弱い存在ではなく、したたかさを描いているところが作品の深みを感じさせる。人の価値は強さだけで測るものではないし、ずる賢くても命をつないでいくことなど、人間はいろいろな側面があるということだろうか。

ラストシーンで晴れやかに田植えをしている姿は、壮絶な戦いで勝利したことを「過去のこと」と振り返らず、今の目の前の仕事に集中するしたたかさを示しているのだろう。窮地を救ってくれた侍を「ただの強いやつ」と忘れてしまっているかのよう。
また、この集落の人々が過去に落ち武者狩りも行っていたことがわかり、それを菊千代が大演説をして「ただの弱いやつらではない」と説明するシーンも印象的。

1点減点は、上映時間が長いこと。特に勝四郎と志乃のラブシーンはなくても良いと思った。

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p.f.naga

5.0大地

2024年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こんなに長い映画とは、知らなかった。でもおもしろかった。農民と武士の違いの描き方が、なんというか、率直というか、やはり最終的に両者は相容れないんだな、と思った。農民は土地が第一で、危機を脱したらもう通常運転。協力しあったのに、武士たちに村に残れば、とも誘わない。農民が頑固なのは、職業病なのかもしれない。

三船敏郎がいい体だからなのか、すぐ脱がされる(笑)。はだか甲冑じゃ身を守れないじゃない。さすがサド黒澤。

志村喬って、あらためてすごい役者なんだと思った。今なら役所広司が相当するんじゃないだろうか。

BSプレミアムの放送にて。

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ぷにゃぷにゃ

5.0黒澤明監督の傑作のひとつ

2024年2月11日
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鑑賞方法:映画館

初見はテアトル東京での1975年リバイバル上映。(チラシとパンフレットは大切に保管)
その後は、日比谷映画、ACTミニシアターなどでも観ている。
1970~80年代の映画館をはじめとして、VHS、DVD、Blu-ray、「4K上映の映画館」(TOHO錦糸町)などで、何十回も観ている。

黒澤明監督の傑作のひとつ。
七人の雇われ侍の個性豊かな描写、農民の挙動も並行して描きながら、野武士との戦いを繰り広げる活劇として、世界に誇る作品となった。

物語は、野武士に収穫期の米などを奪われそうになった農民が困るところから始まる。
農民の重鎮(高堂国典が熱演!)が「侍、雇うだ!腹の減った侍、雇うだ!」なる名セリフ。
農民は町で雇う侍を探す。(後年有名になるが、この通行人の侍の一人に仲代達矢が居る。但し、名前のクレジット無し)
そして七人の個性的な侍を見つける、…というか三船敏郎演じる菊千代は勝手に付いてくる。このあたり、笑いを誘う。
この七人の侍が個性的であり、人間性を信頼される侍=勘兵衛(志村喬)、研ぎ澄まされた剣豪=久蔵(宮口精二)、まだ少年の様な侍=勝四郎(木村功)など、出会いの場面から仲間になるまでの流れが楽しい。

農村に戻ると、村人は侍を怖がって出てこないが、板木を鳴らしたら農民たちは「おさむれー様、おさむれー様…」と出てくる。菊千代が笑わせてくれる。

農民の戦い方練習では、農民の一人(左卜全)がイイ味を出して、楽しい。

野武士がやって来るシーンは、ど迫力!
そして、様々なシチュエーションで戦いが始まる……といった流れで、大雨の中での決戦に至るまで、クライマックス的な場面ばかり。
実に見事な作品であり、こんな凄くて楽しい映画は、なかなか無い。

2018年7月7日にはTOHOシネマズ錦糸町で『七人の侍~4K版』も鑑賞した。
画質も音声もクリアにデジタルリマスターされた207分の大傑作!
4Kスクリーン上映では、特に、怒鳴り声も聞き取れるように改善されていた‼️
何度となく観ている映画だが、全編にわたって「眼を皿」のようにして観た😳w
何度観ても、新鮮に感じるシーンあり、やはり素晴らしい作品である✨

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たいちぃ

4.0三船敏郎の暴れ具合がアクセント

2024年2月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

野武士の横行に頭を悩ませていた村人らは腹が減った侍を雇って防衛することを考え、志村喬扮する浪人島田勘兵衛、木村功扮する勘兵衛を慕う岡本勝四郎、三船敏郎扮する菊千代ら七人が集まった。

改めて名作を観てみた。やはり落ち着きある志村喬の勘兵衛を中心とした浪人七人だが、戸籍を盗んだ13歳と言う菊千代を演じた三船敏郎の暴れ具合がアクセントとなっているね。尺の長さはやむを得まいが、やっぱり見ごたえは十分あったね。

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重

5.0映画館で観てよかった映画No.1

2024年1月4日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

映画館で 鑑賞3回目!
月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとして

1回目に観た時は歴史的名作の迫力に圧倒されて
感想を文字に残す余裕がありませんでした。

2回目にやっと世界が認める娯楽作品の
楽しさ面白さを私の言葉で文字に残せるところまで来ました。

そして3回目
リマスター版で格段に観やすくなった「七人の侍」
一人一人の魅力的な人物描写に魅了され
観終わった後、涙が出ました〜〜

私もあの貧しい村の一人になって
現在ならさしずめ「理想の上司No.1」の
志村喬演じる勘兵衛さんや稲葉義男演じる五郎兵衛さんに
もっと色々教えてもらいたかった!
三船敏郎演じる破天荒な菊千代や、
スッとぼけていながら優しさの滲み出る千秋実の平八さんや
加東大介演じる戦慣れした七郎次さんと一緒にお酒が飲みたかった!
宮口精二が演じたクールな久蔵さんの見事な剣の腕前に
木村功演じる若侍、勝四郎と一緒にもっと魅了されたかった!

あの世界に行きたい!
あの七人と会いたい!
これが本当に惚れると言うことやね〜〜
しっかりキャラの立った七人の侍たち
だからこそ、現在でもこんなに心に響くのでしょうね〜

以下は
2回目の2018年7月9日 鑑賞時の感想です。

この映画を「別に普通」と言う人もいるが、そりゃそうだ!
この映画があったから、その後の殆どの娯楽アクションものが
この映画をいわば真似してる訳で〜
「普通」を最初にを創り出したのがこの映画と言う事。

台詞が解らないと言う人もいる。そりゃそうだ!
そもそも50年前の映画なのだから50年も過ぎれば言葉も変わっちゃうし
日本語スキルが劣化した私らに合わせた台詞は一言も無い。
それなのに地球上で1億強しか話さない原語の映画が
世界で同時多発的に色んな国の映画人から賞賛されている訳で、
要するに少々セリフが解らなくとも
真面目に観れば、ちゃんと解るように作られてるんだよ!

名作名作と構えずに気楽に観たら良い!
面白い娯楽作品なんだから〜!

福田里香氏の「フード理論」の最高峰は「七人の侍」である!

と言う評論を耳にして、改めてこの作品を観ると
食べる事=生きる事の重さが胸に迫って来る。
作ってる自分たちでさえ一粒も口に出来ない一番大事な米を
差し出すしかない農民と、そんな農民の困窮を見兼ねて
出世にも俸禄にもならない仕事を引き受けた侍達の矜持と、
意義ある死に場所を求める気持が合致して話が進んで行く。

侍の話だけでなく、農民たちの困窮しながらも
実はしたたかに生き抜く狡猾さも描かれている。
死にかけの落ち武者を竹槍で追い回して奪った槍や兜〜
決戦前夜、いつのまにやら始まった酒盛りや
若い性の暴走などは誰にも止められない〜
生きるとは、綺麗事では無く、時には人を欺いたり
文字通り命がけなのだと、観るものに伝わってくる。

実は農民の出である三角じるしの菊千代が目指すものは
「本当の侍」になること。
だから勘兵衛に「本当の侍」の理想を見てついて来たのであり
久蔵の振る舞いを褒め称える勝四郎の「本当の侍」の言葉に
触発されて、逆に「本当の侍」にあるまじき行為を行なってしまう。
その反省が、最後は彼を「本当の侍」にしたのだと思う。

今回改めてやっぱ三船敏郎って凄いな〜〜
圧倒的な存在感と、大きな動き、豊かな表情!
そして画面全体を照らし出す、溢れる様な愛嬌!!
彼の愛嬌があればこそこの映画が単に重い話で終らず、
メリハリのある活劇になってるんでしょうね。
こんな役者は今のハリウッドを含めてもちょっと居ない気がする。

1回目が2016.10.19日でした。
今回2度目だけど、2度目だからこそ
前回見落としていた部分を再確認しました。
本当に中身が詰まってます。

@もう一度観るなら?
「定期的に映画館で!(笑)」

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星のナターシャnova

5.0人が生きている。暮らしている。

2023年11月28日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館、VOD

エキストラなんて出でいない。
役名のない人たちも映画の中で生きている。
その時代、その時、その宿場町に生き暮らしている人のように演出している。

それを思い知ったのは、たとえば久蔵の真剣での決闘シーン。
見守る勘兵衛と勝四郎の大写し。彼ら二人の目の動き。
その二人の後ろで決闘を見守るたくさんの人たちの表情と動き。

さらに決闘後。木賃宿に戻る勘兵衛が五郎兵衛に
「今、人一人を斬るのを見てきた」と告げた時に
その現場に向かう人たちと少しでも離れようとする人たち。

スクリーンで、DVDで、サブスクで、何度見ただろうか。
見るたびに発見があり、この映画の凄みを実感する。

まだまだ黒澤明監督の凄みがわかる場面があるはずだ。

あと、何度この映画を見るだろうか。

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リュウジ

4.0実際、戦闘だけじゃない

2023年10月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

黒澤明作品の中で初めて観ました
みんな言ってることだけど、とても面白かった。
戦闘シーンの迫力感はただならないものがある。みんな言ってることだが、迫力感では現在でも他の追随を許していないと思う。少なくとも僕は、これを超える戦争シーンを観たことない。雨の中、泥まみれになりながら戦うシーンは凄まじかった。
でも、実はすごいのはアクションだけじゃないことに気づいた。
例えば、ユーモアがある。この作品はクスッと笑えるネタが随所に散りばめられている。
この作品は古い上に、白黒で、しかもストーリーも結構ドロドロしている。その上、長いので軽く観れる作品ではない。
でも、実際には観ている間はあんまり気にならない。ユーモアやアクション、映像美が緩衝材になって、重苦しい雰囲気を和らげてくれる。要は、器用貧乏ではないのに、バランスがとても良い。
観て、大したことのない、という感想を持つ人はあんまりいないだろうと思うほど、優れた作品なので、気になるなら観てほしいです。

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HAL2005

5.0映画館でまた観たい

2023年10月16日
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泣ける

興奮

萌える

何度観ても良いです。
画面、音、俳優陣、違和感無い、これぞ映画です!
月一で映画館上映してくれて良いですよ

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まるせ

5.0欠点から見れば…

2023年5月21日
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鑑賞方法:映画館

もはや、言うまでもない名作だが、新たな評価をする為に、あえて
この作品の欠点を上げよう。
一つ目、侍が7人集まるまでに時間がかかり、7人が村に到達した
時点で、まだ中盤という長い展開に、飽きる人がいる。
二つ目、痛快娯楽エンタテイメントとして見るには、映画のラストが
後味が悪く描かれる。
…だが、それ以外は俳優、映像、演出、音楽、全てにおいて、世界の
映画史に残る名作の金字塔である為、映画好きなら一見の価値はある。
ただし、自分が20歳で初めて見た黒澤明監督映画が、いきなり
「七人の侍」は、ハードルが高過ぎ、よく理解できなかったので、
黒澤明監督作品を見る初心者は、娯楽エンタテイメント的なのは
「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」、文芸的なのは「羅生門」から見る事を
お勧めするよ。

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777

5.0世界で一番好きな映画‼️

2023年4月7日
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泣ける

楽しい

興奮

思い起こせば32年前、1991年に最後の劇場公開を観てからズーッとNo.1の映画です。高校1年生だった私はあまりの面白さにソフト化されていない事も知らず、街中のレンタルビデオ屋巡りをしたものです。毎年野武士の襲撃に悩まされている百姓たちが侍を雇って戦う。ただこれだけのストーリーの中に、人間性や人間社会の全てが込められています。侍と百姓という決して相容れない階級が存在し、そこに百姓生まれの侍・菊千代を配する事で非常に深い物語に
なっております。そういう意味で、やはり三船さん。世間では久蔵役の宮口精二さんの評価が高そうですが、やはりキモは三船さん!!侍たちに百姓の愚劣さを訴えるシーンや、燃え盛る風車小屋の前で赤子を抱えるシーンなどは忘れられません。流れてくるだけで胸がワクワクする侍のテーマ、土砂降りのクライマックスに代表されるアクションシーンの素晴らしさ、刀が刺されている墓に旗がなびくシーンなどの印象深い構図などなど、語り出したらキリがありません。とにかくこの作品は最高の時代劇のみならず、映画史上最高のアクション映画‼️こんな素晴らしい名作がわが日本で生まれた事に感謝‼️世界のクロサワ、世界のミフネに超感謝‼️

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活動写真愛好家

1.5何を言ってるのか分からないときがある

2023年2月20日
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あまり刺さらなかった

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aaaaaaaa

5.0呼吸している映像遺産にあんぐり傍観

2022年11月29日
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笑える

幸せ

全てが良い意味で遠慮や計らいが無くシンプルに大胆で大衆が沸き吹き起こす風を捉えて爆進し、その時の熱い侍の息が今も世界を拡げている。

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ケセラッセーラ

4.5とうとう観た 「七人の侍」、たしかに面白かったです!

2022年11月28日
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鑑賞方法:映画館

TVでも観たことがなく、これが自分史上ホントに初めての鑑賞だ。それもLIVE ZOUNDの迫力ある音響で。ありがとう、チネチッタ。百周年、おめでとうございます。200年まで頑張ってください!

スタッフ、キャストの手書きテロップに続き、「ひづめの音が、庶民(百姓)の恐怖だった頃・・」 という手書きのテロップで始まるオープニング。
さっそく描かれる、野武士たちに毎年収穫を蹂躙される農民たちの嘆き。しかし聞き取れない、何言ってるのか雰囲気だけで聞く。リアリティを出すために、当時の百姓はこんなしゃべり方だったことを忠実にトレースした結果だそうだが、できれば字幕がほしいぞ、というレベル。心して観てください。
あらすじは書くまでもないかもしれないが、そんな百姓が「侍を雇って野武士をやっつけてもらおう。白い飯をたらふく食える、という返礼しかないが、きっと何人かやってくれる侍もいるだろう」 という一縷の望みをかけて街に出る。前半は、集まるまで。ゆうに100分をそこに費やす。それだけ途方もない望みだということが観ているこちらにも痛感。後半は、集まった侍が百姓をしたがえて野武士たちと戦う、ひたすら戦う。

冒頭に書いた手書きテロップのとおり、後半は最初から最後まで、ずっと、大音量の蹄(ひづめ)の音を聞き続ける。それが今回チネチッタがLIVE ZOUND劇場で本作を上映してくれた狙いだろうし、100%満喫した。ありがとう、チネチッタ。

三船さん(敏郎)演じる菊千代。百姓なのに侍になりたくて侍の真似をしている男。彼がこの映画の狂言回し。ある時は百姓の苦悩を当事者側から伝えるともなく伝え、またある時は圧倒的強者に見える侍と圧倒的弱者に見える百姓をそういう風に切り分けない視点を提供してくる。そこらへんがこの映画の脚本のうまいところなんだろうなあ。菊千代、正直うるさいんだけど。
金でなく、かつ(落ち武者狩りの戦果を見せられるので)100%百姓に同情するわけでもなく、それでも彼らのために戦う男たち。う~む。ハードボイルド。そこに、なにも残らず、勝ったのはただ百姓たちばかりだったとしてもいいじゃないか、と思えてしまう俺でした。とうとう観た 「七人の侍」、たしか面白かったです!

おまけ1
うわ。本レビューはいつのまにか1,000レビューめだ。いい映画が1,000レビューめで、なんかよかった。

おまけ2
アンディ・ロビンソンさんのレビューが面白かった。この映画、もちろん名作と思うが、その歴史にはいろいろな経緯があったんだなあ。離散していたフィルムをつなぎあわせて作ったのが 207分の本編だとしたら、すばらしい本編にも 「編集の妙」 という点はないのかもしれないなと感じた。同時にいまは観られないらしい 「160分の 海外版、凱旋公開バージョン」 も観てみたいなあ。

おまけ3
とあるホームページで知ったが、なんと、「マルチカメラ方式を初めて採用した映画」 なんだね。それまではカメラ1台だったのか。お金って大切なんだな。そのホームページには 「その効果や迫力は想像を超えるものがあり」 とあるが、そうだろうね。自分たちも比較して観ることができたら、明らかにわかるだろうね。遠景とアップが切り替わるという今では当たり前のことも、シングルカメラじゃ2回撮らない限り実現できないんだものね。1954年ってそういう時代なんだね。(自分も、80年代のMTVを見て、いまとの違いに唖然とした経験からわかる気がする。80年代のMTVではカメラが動く(近づく)はごく少ないんだよね。これは今みたいにジングルが進化していないので、カメラを動かすにはレールが必要だったんだろうな、と想像してます)
そして同じホームページでみた 「みなが走る」 という点のすごさ。そうか、言われてみてわかったが、オートフォーカスじゃないんだ。走って動いたら、カメラは焦点をあわせ続けなければいけないんだね。
ちなみに上記で自分が参照したホームページは、「『七人の侍』 を100倍楽しもう」 です。

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CB

4.5川崎チネチッタ100周年記念の期間限定上映で鑑賞。大スクリーンで見...

2022年11月27日
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鑑賞方法:映画館

川崎チネチッタ100周年記念の期間限定上映で鑑賞。大スクリーンで見れて満足。

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kenchandayo

5.0さすが名作

Mさん
2022年10月2日
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と言われるだけのことはある。おもしろい。でも長い。
志村喬かっこいい。

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M

5.0日本映画を代表する名作

2022年7月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

日本を代表する黒澤明監督の名作中の名作。

海外にも轟き、多くの映画そして監督に影響を与えたと聞きます。
ある意味で「七人の侍」は三船敏朗のコメディアン振りに見惚れる映画でもありました。
三船敏朗って本当に、米と味噌汁と塩ジャケをを食べて育ったんでしょうか?
演技がエネルギッシュでバタ臭い・・・ステーキとオムレツ食べてたと思うけど・・・どうでしょうね。
「七人の侍」でも一人ではしゃいで走り回り、褌一丁で川に潜って素手で魚を取ってました。
生でむしゃぶりつくのか?と見てると焚き火で焼いてて一安心(笑)
駄馬を乗り回すかと思えば、振り落とされて馬を必死で追って走って行く。
(落馬シーンは、端折ってました。至宝三船を怪我させては大変、笑)
ともかく人間臭い。
農民や仲間が死ぬと落ち込んで、寝食を忘れて嘆きます。
大騒ぎして、はしゃいで、大酒喰らって、ボコっと殴られたり、ぜんぜん三枚目です。
素敵さも美貌も封印ですよ、この映画では。
でも並の身体能力ではないです。
演技の驚くほどの多様性・・・菊千代(三船)と名乗る農民上がりの侍は、
馬小屋だろうと気にも留めずに爆睡します。
菊千代の名前だって借り物!

野武士との戦いは二日二晩続き、敵も味方もヘトヘトになり、野武士たちはほぼ兵糧攻め。
野武士たちにとっても、こんなに手こずった経験はない筈。
そしてラストの雨の中の最終決着へと雪崩れ込んで行きます。
馬の疾走、いななき、雪崩れ落ち落馬する野武士たち。
迫力の映像でした・・・スペクタル時代劇です。
結論的には、農民は底力がある。
農民は虐げられることに慣れている。
だから彼らは打たれ強いのです。

長い歴史の中で、戦時にヘコタレないのは土を耕す農民。
米を作り野菜を栽培する農民。
土と共に生きること・・・侍には敵わないのです。
志村喬の言葉『今度も負け戦だったなあ、勝ったのは農民さ!!」
それが正解でいい。

過去鑑賞

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琥珀糖

5.0ある意味

2022年5月30日
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ドラゴンボールよな

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ミスター

5.0やっぱり凄い

2022年4月15日
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やっぱり凄かった…
リマスター版は3回目だが、とにかく「セリフがわかる」。
「以前」は8割何を言ってたかわからなかった三船のがなり声の内容が9割わかるようになった。(いや正味の話、)
そうすると何が変わるかって言うと、今まで主に後半の合戦シーンに圧倒されて高評価してたのが、実は前半の密度の濃さ、面白さ、ドラマティックさがもの凄い破壊力であることがわかってくる。
(馬喰が百姓の肩を持つシーンなどは映画史上に残る名場面だと思っている。)
勘兵衛他どのキャラクターも魅力的だが、特に菊千代。
百姓と侍のハイブリットである彼の存在はこのストーリーにおいて不可欠なものだった。
まあ理屈はともあれ3時間を遥かに超える尺があっという間。こんなの見るとホントに「面白さ」に「古い新しい」は直接関係ないと痛感する。
新文芸坐さん、ありがとうございました!

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百万両