劇場公開日 1954年4月26日

「黒澤明監督の傑作のひとつ」七人の侍 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0黒澤明監督の傑作のひとつ

2024年2月11日
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鑑賞方法:映画館

初見はテアトル東京での1975年リバイバル上映。(チラシとパンフレットは大切に保管)
その後は、日比谷映画、ACTミニシアターなどでも観ている。
1970~80年代の映画館をはじめとして、VHS、DVD、Blu-ray、「4K上映の映画館」(TOHO錦糸町)などで、何十回も観ている。

黒澤明監督の傑作のひとつ。
七人の雇われ侍の個性豊かな描写、農民の挙動も並行して描きながら、野武士との戦いを繰り広げる活劇として、世界に誇る作品となった。

物語は、野武士に収穫期の米などを奪われそうになった農民が困るところから始まる。
農民の重鎮(高堂国典が熱演!)が「侍、雇うだ!腹の減った侍、雇うだ!」なる名セリフ。
農民は町で雇う侍を探す。(後年有名になるが、この通行人の侍の一人に仲代達矢が居る。但し、名前のクレジット無し)
そして七人の個性的な侍を見つける、…というか三船敏郎演じる菊千代は勝手に付いてくる。このあたり、笑いを誘う。
この七人の侍が個性的であり、人間性を信頼される侍=勘兵衛(志村喬)、研ぎ澄まされた剣豪=久蔵(宮口精二)、まだ少年の様な侍=勝四郎(木村功)など、出会いの場面から仲間になるまでの流れが楽しい。

農村に戻ると、村人は侍を怖がって出てこないが、板木を鳴らしたら農民たちは「おさむれー様、おさむれー様…」と出てくる。菊千代が笑わせてくれる。

農民の戦い方練習では、農民の一人(左卜全)がイイ味を出して、楽しい。

野武士がやって来るシーンは、ど迫力!
そして、様々なシチュエーションで戦いが始まる……といった流れで、大雨の中での決戦に至るまで、クライマックス的な場面ばかり。
実に見事な作品であり、こんな凄くて楽しい映画は、なかなか無い。

2018年7月7日にはTOHOシネマズ錦糸町で『七人の侍~4K版』も鑑賞した。
画質も音声もクリアにデジタルリマスターされた207分の大傑作!
4Kスクリーン上映では、特に、怒鳴り声も聞き取れるように改善されていた‼️
何度となく観ている映画だが、全編にわたって「眼を皿」のようにして観た😳w
何度観ても、新鮮に感じるシーンあり、やはり素晴らしい作品である✨

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たいちぃ