不都合な真実 劇場公開日 2007年1月20日
解説 民主党クリントン政権下で米合衆国副大統領を務めたアル・ゴアによる地球温暖化問題についてのスライド講演を追ったドキュメンタリー。監督は「24」や「ER緊急救命室」などの人気TVドラマの演出を手がけてきたデイビス・グッゲンハイム。アメリカで公開されるや、各都市で大ヒットを記録し、第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。メリッサ・エザーリッジによるテーマソング「I Need To Wake Up」も主題歌賞を受賞している。
2006年製作/96分/アメリカ 原題:An Inconvenient Truth 配給:UIP
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(個人的に)地球は温暖化してない──と思っている。 いちおう理由はある。(ばかっぽいので注意してください。) 地球の歴史は46億年ある。 人間の一生は100年。 短命な人間から見ると地球は4,600万倍生きている。 100年しか生きられない人間、200万年しかないヒトの歴史。──そんな短い帯域幅の生命体が、悠遠な地球の変動を察知したり算定したり、まして体感できる──だろうか? ヒトの営み(サイクル)は、地球規模の変動を沙汰するには短すぎる。ごく普通にかんがえて、わたし/あなたの生きている最中におこった変化が、地球の変化──であろうはずがない。 ──このロジックが、まちがいでも、愚かしい与太話でも、かまわないが、わたしは毎夏、隣の年老いた寡婦と顔を合わすたびに「暑いねえ、むかしの暑さとぜんぜんちがうねえ」と同じ挨拶をする。するとかのじょはそのとおりだと頷いて「まったくだねえ」と相づちをうつ。 多くのひとびとは昔の夏より今の夏が暑いことが地球温暖化のせいだ──と信じている。もしそんな20年か30年か40年かの、一般庶民の肌感に過ぎないものが「地球温暖化」であるなら、あと数十年も経てばどこもかしこもデスバレーになる。──ってことでいいのだろうか。 わたしは地球温暖化を信じておりません。 地球温暖化とは、おそらく経済成長にたいする牽制とか、抑止力であろう。すなわち総ての基幹産業は、地球温暖化対策をすることによって、発展や採算や効率に、ものすさまじい枷(かせ)を負う。企業にとって(地球温暖化対策は)大リーグボール養成ギブスの強化版みたいなものだ。とくに排出量がどうのこうのと常にたわごとに巻かれる流通業はブレーキをかけて走っているようなものだろう。 とはいえ、誰が何にたいして牽制、抑止しているのか──は解らない。 さりとて、これは陰謀でもなんでもない。わたしは陰謀論は信じないし嫌です。だけど地球温暖化ってのは、どっかの偉いひとが何らかの操作/コントロールのためにやっていることにちがいない──と思っている。 そもそも地球が温暖化していることを証明できない。人のサイクル(期間)では地球が温暖化していることは立証できない。化石や地層にもとづいて過去のことは解る。が、未来はどうだろう。 (思うに)地球が温暖化しているのは、地球は温暖化しています──という名目を打ち立てて、温暖化を助長するような行為や輩を、こぞって難じたり疎外したりしてきたから。──やがて地球温暖化現象は絶大なポリュラリティを獲得し常識になり、よもや公的に地球温暖化をうたがったり、異議を唱える者はいなくなった。で、操作者の思惑どおり地球は温暖化してます──ってことになった。に過ぎない。が、地球が温暖化しているかどうかは、じっさいにはわからない。(と思っている。) ところで、地球温暖化対策の広報先鋒は、みんなが大好きなグレタです。せんじつCOP26(2021/11)の開催によせて、グレタがまた吠えました。 常日頃、国民たちが愛してやまない小室夫妻。愛するあまりコメントが殺到し、ヤフーコメント欄が閉じられるという前代未聞の事態があったそうな。 それが閉じられちまったもんだから、小室夫妻の次にみんなが大好きなグレタにコメントが殺到した。すさまじいグレタ愛を感じる出来事だった。 それはさておき、かんがみれば子供である。なんであれ、まったくの自発では、子供は活動家にはならない。誘導か、環境か、影響か、いずれにせよグレタにもっとも近い大人がイニシアチブをとったから、かのじょはそうなった──わけである。 グレタが発言をすると世界じゅうで反響があがる。そのすさまじい影響力。りっぱな広告塔である。てことは金づるでもある。 (グラスゴーの街頭演説。un climate change conference uk 2021のマスク。被服も帽子もかっこいい。→注文が殺到するにちがいない。) 間違いなく彼女は大人になってから「おとなたちにコントロール(操作)されていたわたし」というようなタイトル/内容の遺恨と悔悟にみちた自伝を発表し、傀儡だったじぶんを顧みることになるだろう。 さて、本作は「不都合な真実」がアルゴアにとっての好都合な自己発信だった──という話。ドキュメンタリーとしてよくできていた。 グレタにとっての地球温暖化。アルゴアにとっての地球温暖化。──地球温暖化というものは、それを操作したり発信したりする者の謂わば商売道具。(だと思っています。)
2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
アメリカの元副大統領であるアル・ゴア氏が主人公の映画。 進行する地球温暖化や政府の対応など、とても考えさせられました。 地球環境を考えるいい機会になります。 上映から15年以上経った今でも楽しめます。
2020年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
2020年9月20日 映画 #不都合な真実 (2006年)鑑賞 #アル・ゴア 元副大統領主演のドキュメンタリー映画 政治的プロパガンダと批判されているが、この映画により地球温暖化に関心をもった人も多いのではないかな #アカデミー賞 と #ノーベル平和賞 受賞 今で言うところの #グレタ・トゥーンベリ
2020年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
己の欲望のままに愚かな行為を繰り返す人間たちを見て嘆いた神は、自ら造り出した人間を滅ぼすべく大洪水を起こす。信仰心が強く、慎ましく暮らしていたノアの一族だけが神のお告げにより方舟を建造し生き延びる。 人々は豊かさを求め、企業は利益を求めて、その結果増大した温暖化ガスにより地球の気候は激変。極地の氷が溶け大半の陸地が海に沈んでゆく恐怖。まさにノアの方舟の物語そのままだ。 近年の猛暑続きに加え、二年前の台風で自宅が被災。そして今回確実な大被害を引き起こすであろう台風10号の接近で、以前観た本作をあらためて見直してみた。 ドキュメンタリー映画だが、とてもわかりやすい内容で万人に受け入れやすく作られている。多くの人にこの問題を浸透させたい製作陣の狙いであろう。 ゴア氏によって語られるじわじわ熱せられるぬるま湯の中で気づかない蛙の時期はとうに過ぎている。現にこの日本だけでも毎年様々な災害に見舞われている。しかし政治家は相変わらず危機感はゼロで自分達の利益しか考えておらず、お飾りの環境大臣はポエムに夢中だ。 果たして誰がノアのように生き延びられるのか?ここからが旧約聖書とは異なる。一部の人間だけが生き延びても地球が滅んでしまって意味がない。皆が協力してノアになるしかない、全世界が協力してCO2を削減してゆくしかないのである。しかし本作が公開されてから10年以上、事態はより深刻に。肝心のアメリカは大統領があのトランプである。アメリカファーストなどと言ってる場合ではない。このままではそのアメリカでさえ消失しかねないのだ。ゴア氏やグレタ氏の言葉に全く耳を傾けようとしない目先の利益だけを優先する彼にははやく退陣してもらいたいものだ。 本作の最後には救いとも思われるいくつかの提案がある。誰もが出来ることだ。無能な政治家に期待できない現状ではまず、自分が出来ることをやるしかない。
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