不都合な真実 劇場公開日:2007年1月20日
解説 民主党クリントン政権下で米合衆国副大統領を務めたアル・ゴアによる地球温暖化問題についてのスライド講演を追ったドキュメンタリー。監督は「24」や「ER緊急救命室」などの人気TVドラマの演出を手がけてきたデイビス・グッゲンハイム。アメリカで公開されるや、各都市で大ヒットを記録し、第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。メリッサ・エザーリッジによるテーマソング「I Need To Wake Up」も主題歌賞を受賞している。
2006年製作/96分/アメリカ 原題:An Inconvenient Truth 配給:UIP
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2022年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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2006年、不都合な真実から15年も経過しているのに地球温暖化はひどくなるばかりだ。この映画でノーベル賞を取ったのを覚えているが、世界レベルで問題解決の方向に向かって行ってるのか?そんなことはない。説明するまでもなく地球は苦しんでいる。 アルゴアは息子のアルバートが子供の時、交通事故にあって瀕死の思いをしたことや上院議員の父親がテネシー州でとうもろこしやタバコ畑を経営していながら、半分はワシントンDCに住んでいたことをあげている。 特にタバコ農場を経営していてアルゴアはお姉さんを癌で失ったこと。そして結果としてもうタバコ栽培をしていないこと。これも例えばハリーケーンで家族を失って初めて地球温暖化に気づくことと同じだとしている。家族を失うことになる個人的な談話とのコネクションが上手だと思う。地球温暖化の原因の数々をあげ、その将来における問題をリサーチしチャートや写真をスライドショーにして説明している。当時はこの地球温暖化のビデオにブッシュのように不信感のあった人がこの証拠を誇張をしていると言ったのを聞いたが、今となっては何を理由に信じないと言えるのかがわからない。それに 例えば、 グリーンランドの融解による海水上昇だが、それが何年先であり何メートル上昇しようが上昇しているのは事実のようだ。米国フロリダ州の海水上昇など見れば明らかだと思う。私もアルゴアのお陰で地球温暖化に興味を持つようになり、個人レベルだが資源節約など行動にうつしている。 地球温暖化についてはかなりもうよく知っている内容だが、アルゴアの家族の話は全く知らなかったし政治・環境レベル以外の話は注目したこともなかった。新しい発見と笑い話のネタについてもここに書いてみる。 アルゴアは非の打ち所がないプレゼンをするから、この作品の説得力が増してあらゆる表現が洗練されてるように聞こえる。比喩などの修辞法やアリストテレスのロゴスとエトスとパトスによる言語表現を使って弁論の説得力を高めている。こういう弁論法は教育を通して学んで育てないと育たないからね。 アルゴアのプレセンテーションがドキュメンタリー映画に変身したわけだが、愉快なアニメが好き。特にカエルが熱湯に飛び込めば驚いて飛び上がって外に出る。でもぬるま湯に浸かれば熱くなっても誰かが取り出すまで沈んでいると。これが人々の心理で我々はこうなる前に気づかなければならないと。それに、最初て最後のアルゴアの農場の大自然、パワーポイント・プレゼンテーションをどう角度を変えて映したらかっこよく訴えられるドキュメンタリーになるか、これらは監督や製作者の力量が素晴らしい。それに、映画鑑賞の後、Melissa Etheridge が作曲した曲 I Need To Wake Up And as a child I danced like it was 1999 My dreams were wild The promise of this new world Would be mine Now I am throwing off the carelessness of youth To listen to an inconvenient truth That I need to move I need to wake up I need to change I need to shake up I need to speak out Something's got to break up I've been asleep And I need to wake up アルゴアはハーバード大学で学んだ時、気候のエキスパート ロジャー・レーベル Roger Revelle によって影響を受けたと言っていた。この人は大気の二酸化炭素の量を測った人らしい。アルゴアの支持した温室効果ガスの排出を抑制するたの京都議定書(1997 年)は上院で 95 対 0 の投票の後、米国では批准されなかった。京都議定書は革新的なアイデアだったのに。 アルゴアがいうに、ある6年生の生徒が『南アメリカとアフリカは前くっついていた』と地理学の先生に大陸移動を質問したら、『もっとも馬鹿らしい質問で今までの聞いたこともない』と。こういう先生の答え方は生徒を傷つけるんだよね。 ゴアは、過去数十年間の融解によって始まった氷河の後退の写真を見せている。そして、ボルダー氷河、パタゴニアなどの事例があるが、私は現実にカナダのロッキー山脈の氷河の融解をこの目で観察したから、疑いもなかった。それに、特に、ペルーの先住民の主食であるポテトの生育が融解でアンデスの山の頂上に追いやられていき、耕作面積が狭くなり、芋の収穫が落ちているのを知っている。 最後に、アルゴアの言葉をここに載せる:(google translation) 私たち一人一人が地球温暖化の原因となっているが、購入するもの、使用する電気、運転する車によって、それを変える選択をすることができます。私たちは、個人の炭素排出量をゼロにする選択をすることができます。解決策は私たちの手にあります。それを実現する決意が必要です。炭素排出量を削減するために必要なものはすべてありますが、政治的意思以外はすべてです。しかしアメリカでは、行動する意志は再生可能な資源です。
2022年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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ドキュメンタリー映画は今まであまり観た記憶がないんですが、せっかく観たので感想を記入しようと思いました。 まず、自分は吹替えで観たのですが、本人の音声と吹替音声が両方聴こえるので、少し違和感を感じるかもしれません。観ているうちにすぐ慣れる程度ですが・・・。 地球温暖化に関してアメリカの元副大統領も務めたことがあるアル・ゴアが、講演で地球の危機について「今と昔の違い」を映像を交えながら説明している。急速に温暖化している近年をグラフで解説している最中、あまりの伸び率にアル・ゴアがクレーンに乗っかり操作、グーンと高く昇ってグラフを説明する場面では客の笑い声が聞こえてくる。 「まだピンと来ない現実の余裕」を笑い声から感じてしまう。 大型台風の数・海水温度の上昇・毎年のように最高気温が更新・雨量の増加・自然災害による保険料の増加・南極北極の氷量減少・グリーンランドの危機・アメリカは世界最悪のCO₂排出国・人間が地球温暖化の原因だ・蚊など媒介動物の拡大・世界人口の急激な増加による森林破壊・車の燃費... グラフや映像はもちろん、アニメで説明したり、少年時代の思い出を交えながら進んでいく...いつの間にか笑い声はなくなっていた。 気付けば私自身は、深刻で難しい問題を何とか理解しようと上記のように問題を記入していました。 エンドロールがはじまっても、しばらくメッセージが続くので、すぐ停止ポタンは押さないようにしましょう。 世界で1000回以上の講演会をしたそうです。
(個人的に)地球は温暖化してない──と思っている。 いちおう理由はある。(ばかっぽいので注意してください。) 地球の歴史は46億年ある。 人間の一生は100年。 短命な人間から見ると地球は4,600万倍生きている。 100年しか生きられない人間、200万年しかないヒトの歴史。──そんな短い帯域幅の生命体が、悠遠な地球の変動を察知したり算定したり、まして体感できる──だろうか? ヒトの営み(サイクル)は、地球規模の変動を沙汰するには短すぎる。ごく普通にかんがえて、わたし/あなたの生きている最中におこった変化が、地球の変化──であろうはずがない。 ──このロジックが、まちがいでも、愚かしい与太話でも、かまわないが、わたしは毎夏、隣の年老いた寡婦と顔を合わすたびに「暑いねえ、むかしの暑さとぜんぜんちがうねえ」と同じ挨拶をする。するとかのじょはそのとおりだと頷いて「まったくだねえ」と相づちをうつ。 多くのひとびとは昔の夏より今の夏が暑いことが地球温暖化のせいだ──と信じている。もしそんな20年か30年か40年かの、一般庶民の肌感に過ぎないものが「地球温暖化」であるなら、あと数十年も経てばどこもかしこもデスバレーになる。──ってことでいいのだろうか。 わたしは地球温暖化を信じておりません。 地球温暖化とは、おそらく経済成長にたいする牽制とか、抑止力であろう。すなわち総ての基幹産業は、地球温暖化対策をすることによって、発展や採算や効率に、ものすさまじい枷(かせ)を負う。企業にとって(地球温暖化対策は)大リーグボール養成ギブスの強化版みたいなものだ。とくに排出量がどうのこうのと常にたわごとに巻かれる流通業はブレーキをかけて走っているようなものだろう。 とはいえ、誰が何にたいして牽制、抑止しているのか──は解らない。 さりとて、これは陰謀でもなんでもない。わたしは陰謀論は信じないし嫌です。だけど地球温暖化ってのは、どっかの偉いひとが何らかの操作/コントロールのためにやっていることにちがいない──と思っている。 そもそも地球が温暖化していることを証明できない。人のサイクル(期間)では地球が温暖化していることは立証できない。化石や地層にもとづいて過去のことは解る。が、未来はどうだろう。 (思うに)地球が温暖化しているのは、地球は温暖化しています──という名目を打ち立てて、温暖化を助長するような行為や輩を、こぞって難じたり疎外したりしてきたから。──やがて地球温暖化現象は絶大なポリュラリティを獲得し常識になり、よもや公的に地球温暖化をうたがったり、異議を唱える者はいなくなった。で、操作者の思惑どおり地球は温暖化してます──ってことになった。に過ぎない。が、地球が温暖化しているかどうかは、じっさいにはわからない。(と思っている。) ところで、地球温暖化対策の広報先鋒は、みんなが大好きなグレタです。せんじつCOP26(2021/11)の開催によせて、グレタがまた吠えました。 常日頃、国民たちが愛してやまない小室夫妻。愛するあまりコメントが殺到し、ヤフーコメント欄が閉じられるという前代未聞の事態があったそうな。 それが閉じられちまったもんだから、小室夫妻の次にみんなが大好きなグレタにコメントが殺到した。すさまじいグレタ愛を感じる出来事だった。 それはさておき、かんがみれば子供である。なんであれ、まったくの自発では、子供は活動家にはならない。誘導か、環境か、影響か、いずれにせよグレタにもっとも近い大人がイニシアチブをとったから、かのじょはそうなった──わけである。 グレタが発言をすると世界じゅうで反響があがる。そのすさまじい影響力。りっぱな広告塔である。てことは金づるでもある。 (グラスゴーの街頭演説。un climate change conference uk 2021のマスク。被服も帽子もかっこいい。→注文が殺到するにちがいない。) 間違いなく彼女は大人になってから「おとなたちにコントロール(操作)されていたわたし」というようなタイトル/内容の遺恨と悔悟にみちた自伝を発表し、傀儡だったじぶんを顧みることになるだろう。 さて、本作は「不都合な真実」がアルゴアにとっての好都合な自己発信だった──という話。ドキュメンタリーとしてよくできていた。 グレタにとっての地球温暖化。アルゴアにとっての地球温暖化。──地球温暖化というものは、それを操作したり発信したりする者の謂わば商売道具。(だと思っています。)
2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
アメリカの元副大統領であるアル・ゴア氏が主人公の映画。 進行する地球温暖化や政府の対応など、とても考えさせられました。 地球環境を考えるいい機会になります。 上映から15年以上経った今でも楽しめます。