あの頃ペニー・レインとのレビュー・感想・評価
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青春映画の王道
ロックがネタの青春映画。結末までダラダラした感じもなく巧くまとまった映画です。泣ける人もいるかもしれないし、笑う人もいるかもしれない、そういう意味でも典型的な青春映画だと思います。個人的にはそんなに引き込まれるテーマじゃないので星は3.5個ですが、5つ星を付ける人がいても全然不思議じゃない。好きな人は本当に気に入る映画でしょう。
ケイト・ハドソンは勿論ですが、主演のパトリック・フュジットの母親役フランシス・マクドーマンドが効いてる感じがします。
いつまでも色あせない、キャメロン・クロウ渾身の一作
御年15歳にしてローリング・ストーン誌の音楽ライターとなったキャメロン・クロウの実体験をベースにした極上の青春ドラマ。誰しもが経験する甘酸っぱい“青春”という時代を、クロウが衒うことなく真っ正面から描いているのが観ていて気持ちがいい。そしてクロウの分身である少年を演じたパトリック・フュジットの初々しく瑞々しい演技も素晴らしい。
でも、本作最大の貢献者は、主人公の少年が恋に落ちる年上のペニー・レインを演じたケイト・ハドソンに尽きる。とにかく可愛い。あれでは主人公がメロメロになるのも無理はない。
また、他のキャストも非常に豪華。堅物ではあるものの息子に最大限の愛情を注ぐ母親に扮したフランシス・マクドーマンドの芸達者ぶりは今さら触れる必要もないだろうし、主人公の少年にライターの心得を伝授する男に扮したフィリップ・シーモア・ホフマンも非常に魅力的。そして、この映画の後にブレイクするアンナ・パキンやズーイー・デシャネルもいい感じだ。
ちょっと切なくて、それでいて温かい本作は、自分に子どもが出来たら、将来見せてあげたい作品だし、いつまでも色あせないキャメロン・クロウ渾身の一作だ。
ケイト・ハドソンにメロメロデス。
この作品を初めて鑑賞したのが、上京して間もない、今からちょうど8年前。当時、洋楽にはまったく興味がなかったんですが、某allcinema onlineでのタケキチ氏(こういう形で名前を出しちゃっていいのかな?) のコメントがあまりにも素晴らしかったので、それに惹かれる形で公開終了間際の映画館に足を運んだのでした…。
いやぁ、これがほんとに素晴らしい作品でした。ケイト・ハドソンのまぶしいくらいの魅力も最高でしたが(アカデミーの助演女優賞を逃したのが残念でたまらんデス)、息子を心配するフランシス・マクドーマントの演技も素晴らしかった! さらに、自身の体験に基づいて書かれたという、キャメロン・クロウの脚本が輝いているからこその完成度という面もあるのでしょう。そして、見事すぎる選曲の数々。なんかべた褒め過ぎるかもしれないけど、皆さんにもあるでしょ、こういう思い入れがちょっと深くて、必要以上に肩入れしたくなる作品。
そもそも、それまでド田舎に住んでいて上京してきたばかりだった私には、こういう拡大公開じゃない作品を映画館で見た経験がなく(そもそも映画館に行ったこともほとんどなかった)、見終わった後にこれまで経験した事のないようなすがすがしい気分になっている自分に気がつき、映画とは映画館で見るものであるという原点を私に教えてくれた作品だったりします。
というわけで、(ちょっと自分の嗜好フィルターがかかっていると思いつつ)文句なしのA+です!
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