アダプテーション
劇場公開日 2003年8月23日
解説
「マルコヴィッチの穴」の監督スパイク・ジョーンズと脚本チャーリー・カウフマンが再タッグを組み、脚本家カウフマンを主人公に虚実入り交ぜた奇想天外なストーリーで描いたコメディ。脚本家のチャーリー・カウフマンはスーザン・オーリアンの著書「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」の脚色を依頼されるが、執筆に行き詰まってしまう。冴えない日々を送るチャーリーとは対照的に、陽気な双子の弟ドナルドは新進脚本家としてハリウッドで注目される存在に。焦りを感じたチャーリーは、状況を打開するべく原作者スーザンに会いに行くが……。ニコラス・ケイジがチャーリーと双子の弟ドナルドを1人2役で演じ、「めぐりあう時間たち」のメリル・ストリープ、「アメリカン・ビューティー」のクリス・クーパーが共演。2003年・第75回アカデミー賞でクーパーが助演男優賞を受賞した。
2002年製作/115分/PG12/アメリカ
原題:Adaptation.
配給:アスミック・エース
スタッフ・キャスト
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2022年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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野性蘭の収集家のノンフィクション小説「TheOrchidThief」を基に映画化するという意味のアダプテーションと生存の為に虫に擬態化する蘭などの適応を掛けているのでしょう、もっとも本作は原作とはかけ離れたフィクションなのでアダプテーションというよりパスティーシュと言った方が良いかも知れませんね。
最初、殆ど自虐的な心の声(ヴォイス・オーヴァー)に唖然、何やらエキセントリックな脚本家の創作上の葛藤や苦悩の話かと思ったら原作パートの映像化が絡んで面白い趣向と気をとり直した。
もう一人のニコラスケイジが出てきたが妄想癖がある主人公なので自我の擬人化かと思ったが途中で双子の弟とわかり煙に巻かれた思い。
兎に角、原作ベースと構想中の脚本の映像化と映画上のリアルが混在してこれまたややこしい。実際のスクリーンライティング講師のロバート・マッキーさんの登場、本作の前半をこき下ろすところは実にシニカル、違和感をもったヴォイス・オーヴァーも確信犯だったとは恐れ入りました。
巨匠の説得に感化されたように終盤はいきなりサスペンスモード全開、主人公が忌み嫌っていたロマンス、ポルノ、銃撃、カーチェイス、主題歌など結局全部入りの映画になってしまいましたね。
全く先の読めない展開、予想で当たったのはワニくらい、絶対伏線だと思っていたら最後の最後でようやく当たり。
こういう楽屋落ちのような人を喰ったところがこの映画の魅力なのでしょう、玄人受けするのは分かるような気もしますがお遊びに付き合わされたような妙な気分です。
それにしても映画化を許した原作者のスーザンオーリアンさんは大人ですね、メリル・ストリープさんが演じるなら仕方ありませんかね・・。
2020年12月16日
iPhoneアプリから投稿
DVD初見。
書けない脚本家の映画に良作無し。
このオチは逃げだ。
逃げと自認して正面から逃げているから逃げではない、こそが逃げだ。
2019年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
なんやこれ〜。
面白いのか全然面白くないのかよく分からない。
映画の製作過程をアダプテーションにしてしまうという逆説的な発想。
でもまぁそんなに奇抜ってほどでもない。
そして後半劇中劇と現実とがリンク。
これもそこまで奇抜ではないと思う。
終盤に至っては展開が謎。
一気になんじゃこりゃ。
どっちかというとつまらない。
2018年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
途中、眠たくなったのでレビューをどう書こうかと迷ってたところにマイキーの脚本論が展開されて、「ああ、このまま書けばいいのか」と妙に納得。しかし・・・ラストさえ良ければいいってのも考えものだ。。あのあたりから早くラスト来~い!と期待してしまったもん(笑)。
『マルコヴィッチの穴』もそうだけど、もうちょっと簡潔にまとめ上げれば万人に受け入れられる映画になるのだろうに・・・途中で退場しそうになった客もいた!
でも刑事さんの二役は良かった。オスカーはクリス・クーパーだけになったけど、刑事さんはいつでもチャンスがあるもんね(95年にとってます)
音楽では、ストーンズを使ってうなるものがあったんだけど、後半が物足りなかった。また、エンドロール後にコメントが。。。the 3ってのも見たいぞーー
びっくりするシーン有り!チャーリーの服は最後まで一緒だった。。
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