小間使の日記

劇場公開日:

小間使の日記

解説

「アンダルシアの犬」などの巨匠ルイス・ブニュエルがジャンヌ・モローを主演に迎え、1946年にジャン・ルノワール監督が映像化したことでも知られるオクターブ・ミルボーの小説を映画化。1930年代半ば、右派と左派の対立が激化するフランス。モンテイユ家の田舎屋敷に、パリからやって来た魅力的な女性セレスティーヌが小間使いとして雇われる。そこには、家の実権を握る妻と性的欲求不満を狩猟で紛らわす夫、妻の父で婦人靴を異常なほどに愛する老人、粗野な下男らが暮らしていた。ある日、近所で恐ろしい殺人事件が起こり……。モンテイユ家をフランス社会の縮図に見立てながら、ブルジョワ風刺と社会批評を込めて描く。晩年のブニュエル作品には欠かせない脚本家ジャン=クロード・カリエールが初めて参加した。

1963年製作/98分/G/フランス・イタリア合作
原題または英題:Le journal d'une femme de chambre
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2022年1月22日

その他の公開日:1966年4月(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
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(C)1964 STUDIOCANAL FILMS Ltd

映画レビュー

3.5ジャンヌ・モロー扮する小間使いが魅力的

2024年2月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

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あま・おと

5.0猫も杓子も~戦間期のフランス

2022年8月31日
Androidアプリから投稿
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jarinkochie

3.5ジャンヌ・モロー・・・女の野心!

2022年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

小間使いのお仕事。
一日中、掃除(ルンバは勿論ないのだ)
そして長時間の床磨き!
洗濯(もちろん洗濯機はなく、湯を沸かして煮て洗い汚れを落とす)
炊事、繕い物、靴磨き・・・と休む間もなくこき使われる小間使い。

大旦那さま、その娘の奥さま、婿養子の若旦那さま。
たった3人家族に使用人が下男に小間使い3人と、4人も必要なのか?
とも思う。
これは「ダウントンアビー」ほどのお屋敷ではなくても、
奥さまひとりの手では、屋敷は維持できないのだろう!
小間使いや下男の食費だけでも物入り。
おまけに衣食住を世話するのだから、中産階級(これがよく分からないのだが、
地主とか親の財産を受け継ぎ、特に働かずにも生きていける階層のことなのか?)
フランスの上流階級とは『伯爵家』位の金持ちを指すのかもしれない。

1964年(フランス)原作:オクターブ・ミルボー。監督:ルイス・ブニュエル。
この映画の前に…2013年作「あるメイドの密かな欲望」を観ました。
まず驚いたのは、ラスト、小間使いのセレスティーヌの結婚相手が違っていること。
2013年版は原作と同じだそうです。
セレスティーヌ(レア・セドゥ)は、下男ジョセフを夫に選び娼館の女将の道を選択します。
対して1964年ブニュエル版ではセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)は、隣家の主人の元軍人の
大佐を結婚相手に選ぶのです。

私はジャンヌ・モローを物憂い闘争心を失った負け犬・・・だとは思いませんね
少なくとも、少女をレイプして腹を裂くジョセフを選んだらあまりにも、
《悪女で毒婦》
ジャンヌ・モローは夫にベッドから命令してましたからね。
凄い辣腕→成り上がり烈女ですね(笑)

今の世の中だって美人女優の結婚相手は女癖の悪い《IT経営者》と決まってるじゃないですか?
これが彼女たちの理想の結婚。
お金と地位・・・同じじゃありませんか!

レア・セドゥの演じたセレスティーヌは、政治家になる女像と
被りますね。
兎も角、野心の塊り!
レア・セドゥはなんとしても自力で自活し成り上がりたい女。
夫が残虐で政治的に反ユダヤの野蛮人でも、彼女の人間性は揺るぎません。
単なる踏み台なのですから・・・。

ジャンヌ・モローは憧れの奥様になり小間使いを顎で使う・・・
してやったりですよ。
(ジョセフの殺人を証拠を捏造してまで逮捕へと向かわせたものの、敢えなく釈放され、
自分の非力を悟ったし、疲れましたねー)
しばし羽根を休めるセレスティーヌさん。

対するレア・セドゥは女実業家にでもなれるでしょうか?
道を切り開いていく情熱とバイタリティーを感じます。

時代設定は1930年。
女に多くの選択肢はありません。
ブルジュアの奥さまで何が悪い?
万々歳ではありませんか?
(小賢しい小間使いから→良家の奥さま→更にステップ・ジャンプして、
→音楽家も作家も画家にだって努力次第ではなれるかもしれませんよ)

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琥珀糖

3.0家政婦は見た!

2022年3月29日
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鑑賞方法:映画館
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梨剥く侍