恋愛適齢期

劇場公開日:2004年3月27日

解説・あらすじ

若い女性との恋愛遍歴を重ねる中年男性が、交際相手の母親に心惹かれ、そんな自分にとまどう大人のラブ・コメディ。主人公は主演、助演合わせて3度のオスカー受賞歴を持つジャック・ニコルソン。彼が恋する同世代の女性役のダイアン・キートンは、本作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞、オスカーでも同賞にノミネート。監督は「ハート・オブ・ウーマン」でも大人の恋愛をコミカルに描いたナンシー・メイヤーズ。

2003年製作/128分/アメリカ
原題または英題:Something's Gotta Give
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2004年3月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第61回 ゴールデングローブ賞(2004年)

受賞

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ダイアン・キートン

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジャック・ニコルソン
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(C)2003 Warner Bros. Ent

映画レビュー

3.5 キートンが見せる泣き笑い演技を見てこっちも泣き笑い

2025年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

ダイアン・キートンの突然の訃報に接し、今一度再見してみた代表作・その2。

ニューヨーク、ロングアイランドにある高級住宅街、ハンプトンに居を構え、優雅な執筆活動に勤しんでいる劇作家のエリカが、娘から恋人と紹介された60代のレコード会社オーナー、ハリーと出会い、あろうことか、2人は恋に落ちていく。離婚経験ありで恋愛には臆病なエリカと、交際相手は30歳以下と決めているハリーが、そもそも埋めようがない距離感を少しずつ、探りながら埋めていこうとするプロセスは、まるで、人生を一周して恋愛適齢期に戻ったうぶな男女のよう。

大人のロマンティック・コメディというカテゴライズにこれほどハマる作品は少ない。成功の立役者はもちろん、エリカを演じるダイアン・キートンとハリーを演じるジャック・ニコルソンが醸し出す芳醇なケミストリー。初めてのベッドイン、PCのチャットを使っての会話、等々、見どころはふんだんにあるけれど、号泣しながらPCの前に座り、恋の痛手を文字に替えていくキートンが見せる泣き笑いの演技は、追悼映像にも使われている代表的ショット。それを見ながら泣き笑いしてしまうのはこっちなのだが。

キートンがいなくなった今、益々、ロマコメ、コメディエンヌという言葉が死語になっていく。同じ危機感を持っている映画ファンは多いのではないだろうか。

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清藤秀人

2.5 老いらくの恋?見たいか?ぜんぜん

2025年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

特殊な階級の人々には、こんなねじれた経験が当てはまる人も居るのかもしれません。少なくとも私にはひとさじも当てはまらぬ恋愛ドラマで、まあ、最後まで退屈せずに見終えたのが奇跡と言っていいかもしれないほど、残念な出来でした。

キートンとニコルソンのキャリアと演技力、顔ぶれの意外性、それから脇役の豪華さ、今でも主役級のセレブが揃っている見ごたえたっぷりの芝居、しかも恋愛に特化した内容。これは、ラブロマンス好きにはたまらない要素満載で、素敵な音楽と、海辺のコテージ、ムーディーなリストランテ、豪華な朝食バイキングでなぜかコーヒーとトーストで満腹になって店を出たくなる気分。

これだけ贅沢なのに!

仮にふたりがもっと若くて(40代そこそこ)文字通りの恋愛適齢期でキャスティングされていたとしたら、というか、当時のブラピとアンジーだったら?もしくはジェニファー?メグ?ま、誰でもいいけど「老い」の要素を感じさせないキャスティングなら、こんな気持ちの悪さは生まれなかった。たぶん。お話としても成立しないけど…

問題は、ニコルソンが加齢臭漂うバタ臭さを消せてないこと。キートンが母親を卒業しかけているのに心にプリンセスを飼っていること。その娘のアマンダにしろ主治医のキアヌにしろ、おとぎ話過ぎる現実離れキャラすぎること。それなのに、バイアグラだの心臓発作だの、キューバ産の葉巻だの、小道具だけ理論武装しても、本当の愛に気づくお話にはほど遠い演出だということ。

脚本も監督もナンシー・マイヤーズ。彼女の作品は『マイ・インターン』がお気に入りで、何度も見返しては穏やかな気分で眠りつく。思うに、この時期『ハート・オブ・ウーマン』で興行記録を塗り替え、映画作家として絶好調、年齢的にも主人公を同年代に設定し、自分史のような映画を撮りたかったのではないだろうか。それにしては、ダイアン・キートンという分身を得たことで随分とエイジレスなキャラクターになってしまったものだが。

今の時代、(白人じゃなくとも)女優がこれだけ活躍できるって時代になって、こんな金持ちの独身男に価値なんか小さじ一杯分も残ってないだろう。セクハラ裁判で負けて、身ぐるみはがされ孤独死するのがオチだ。だって、キアヌはストイックな純愛の殺し屋キャラとして生き残れているのだから。(もちろん金持ちで独身だけど…)

あ、そうそう。エンドロールの「ラ・ヴィエン・ローズ」歌っているのは、なんとジャック・ニコルソン本人のようです。素晴らしい芸達者!才能の無駄遣いだね。

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うそつきかもめ

4.5 愛しちゃった

2025年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

熟練コンビがいい味だしてます!
キアヌ・リーブスが若い!
いや〜映画って本当にいいもんですね!

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パピヨン

5.0 ナンシー・メイヤーズの趣味

2025年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

カワイイ

インテリアやファッションから(高齢)女性の本音や
(見たくもない)ジャック・ニコルソンの生尻まで、
何から何までナンシー・マイヤーズの趣味である。
(ナンシー・メイヤーズ監督脚本としても成功した
作品。)

ダイアン・キートンとしても後期の成功した主演映画。
20歳は年が下のハンサムな医師に
『こんな気持ち初めて』と口説かれ、
30歳以下のモデルの様なスレンダーな美女としか付き合ってこなかったビジネス成功者からも恋仲になる話。
(んな訳ないだろう。おいおい。)
確かにダイアン・キートンはオデコやほうれい線も隠さず、2人の男から言い寄られるのは納得がいくほど
輝いている、が。

年下の若いキラキラした男と、
年が近く(あ字が読めない!って時に僕のだけどと老眼鏡を渡してくれる)労り合える男。
その結末に
おいおい、いい加減しろやナンシー・メイヤーズ!
と観るたび僕はドヤる。
(キアヌ・リーブスよりジャック・ニコルソンを選ぶやつがどこにいるんじゃ!
恋に恋するセンチなジャック・ニコルソンは可愛いが、
ここは何が何でもキアヌ・リーブスだろ!
たとえ1年後に棄てられても、キアヌ・リーブス一択だろ!
あの高齢男性はまた若い女に手を出してバイアグラを飲んで心臓発作を起こすのもミエミエなのに。)

お色気担当は、冒頭に数人美女が出てきて、アマンダ・ピートも綺麗である。
そこにナンシー・メイヤーズの妥協もみられる。
若い男を選べないナンシー・メイヤーズなのだと思う彼女ならではの映画なのだ。

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なかじwithみゆ