スナッチのレビュー・感想・評価
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今振り返るとガイ・リッチーの絶頂がココにあったことは明白
監督デビュー作『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』で一躍脚光を浴びたガイ・リッチーが、数多くのハリウッドからの甘い誘いを全て固辞して、またも本国で撮り上げた群像劇。そこには今後のキャリアも考えた上で、全く別のジャンルに挑戦する前に、今一度、自らが掘り当てたこの「ロック、ストック」の金脈をどこまで掘り進められるのか確かめたいとする思いがあったようだ。
結果、ストーリー展開が前作とほぼ同じとの批判がある一方、キャラクターや語り口の妙、画面演出の斬新さなどの面では前作に比べても数段腕が上がっており、何よりもキャッチーでポップな仕上がりが目を惹く。ある意味、ガイ・リッチーのキャリアの絶頂はここにあった、という人もいるほど、未だに全く色あせず、ファンの多い一作だ。今振り返ると、兄貴肌の強いリッチーを細かく支えたプロデューサーのマシュー・ヴォーンの貢献も大きかったことに気づかされる。
この絵具とこの絵具を混ぜたらどんな色になるのだろう、とパレットでいろいろ試してみているかのような作品
フランキー率いる強盗団は、宝石商から86カラットのダイヤモンドを強奪する。それを知ったロシア人の武器商人ボリスは、フランキーからダイヤモンドを奪うべく画策。一方、非合法ボクシングを運営するターキッシュと相棒トミーは、ギャングのボスであるブリックトップのために八百長試合を仕組むが、試合前に放浪者とトラブルになり出場予定のボクサーが大怪我を負ってしまう。困り果てたターキッシュたちは、放浪者の男ミッキーを代わりに出場させるが……(映画.comより)
映画監督は、音と光を用いて映画という形式で、愛とか憎しみとか別れとか、ある主題を表現をする総合芸術家だが、その意味で監督のガイ・リッチーに本作で表現したい主題は特にない。例えば画家が、この絵具とこの絵具を混ぜたらどんな色になるのだろう、とパレットでいろいろ試してみているかのように、主題よりも、音と光という表現形式そのもののほうに興味がありそうである。
そうして出来上がった作品には、シニカルな笑いと独特のリズム感が宿る世界が描かれており、訛りと活舌の悪さで何を言っているか分からないパイキー(放浪者/差別的意図を含むスラング)や、ユダヤ人のふりをする宝石商、忌み嫌われるロシア人が登場する。
2001年の公開と、24年前の作品だが、映像のスタイリッシュさは色褪せるどころか、最新作と比べても遜色なく、30代のブラッド・ピットのギラつきやジェイソン・ステイサムの諦念はオーラも含めかっこいい。
スタイリッシュ!ブラピの魅力炸裂
笑えるかどうかはだいぶ人による
豚肥える
ブラピ様
豪華版
5分のコントを100分に伸ばして見せられた。
会話が多く頭を使うので、疲れてない時に見るべし
「ジェントルメン」が超楽しかったので、観てみました。
2001年。監督・脚本:ガイ・リッチー。
モノローグでストーリーを進めて行くスタイルは『ジェントルメン』と同じでしたね。
『ジェントルメン』のワルたちも魅力的でしたが、この『スナッチ』は、
ワルとワルの2乗いや3乗・・・手下よりも、ともかくボスの切れ方が尋常じゃない(笑〕
【あらすじ】
スナッチ(sna tch)の意味は、ひったくる、とか、かっぱらう、の意味。
映画は、盗んだ6カラットの大粒ダイヤモンドの取り合いを巡って、所有者が二転三転して、血みどろの取り合い、殺し合いを広げるクライム・サスペンスのコメディです。
『ジェントルメン』は題名が『紳士たち』ですから、マシュー・マコノヒーにもまだ気取りがあるというか、カツコツケ!!が多い。
ところが、この『スナッチ』は、もう品なんてあったもんじゃない!!
アメリカから参戦したブラピは、インチキ英語(ロマ、みたいな設定かな?)を駆使してます。
訛りが酷いし、汚いし、臭いし(多分ね、笑)・・・だけど、終わってみれば、最高の儲け役じゃん!!
ブラピの役は、キャンピングカーを郊外で売り付けるロマのリーダーかな?
だけどおまけに素手のボクシングが、滅多やたら強くて、ファイトシーンの、
パンチが黄金パンチ!!必殺パンチなのだ!!
(上半身も鍛えていてシックスパックが美しい。)
ブラピは汚い役でも十分に美しいのだ。
ガイ・リッチーは話術で魅せる映画監督ですよね。
結局「しゃべくり007」みたいな毒舌やボヤキや脅しの会話で進めて行く。
そして合間合間の暴力シーン。
ジェイソン・ステイサムも主役の一人なんだけど、ステイサムのアクションとかまったくなくて、ギャングの中間管理職みたいな役柄。
調整的な役割を演じているのも珍しいと言えば非常に珍しい。
ブラピとステイサムの共演なんて最初で最後ですよね(多分ね)
それにして、ワンコ(犬)の役割。
終わってみれば、主役はブラピに、ステイサムに、ワンコ!!
ワンコの使い方、リッチー監督、最高でしたよ!!
【ストップモーション、早回し、スローモーションを多用したガイ・リッチーならではの映像と、スピード感溢れる極悪群像劇。貴方は、付いて行けるかな?私は・・(以下、自粛)】
ー 画は、近作の「ジェントルマン」と同じく(一部、「キャッシュ・トラック」も。)、ガイ・リッチーならではのスタイリッシュ感、満載である。
但し、ブラッド・ピット、ベニチオ・デル・トロ、ジェイソン・ステイサムを始めとした、とんでもない悪人たちが多数登場し、物語もジェットコースターの如く進むので、(場面転換、多し)物語に付いていけるかが勝負の作品である。
見所は、多数あれど個人的には”パイキー”(最近あまり使わない言葉だが、ジプシーのような住所不定の人々を言う)で、とんでもなくボクシングが強いミッキーを演じたブラッド・ピットの鍛え上げた身体で、”闇ボクシング”で、大型ボクサーを次々に倒すシーンかな・・。
あとは、この頃から、一切笑わないターキッシュを演じたジェイソン・ステイサムの”闇ボクシング”でストーリー通りに倒れないミッキーの姿を見る苦々しい顔だね。
少し残念だったのは、ベニチオ・デル・トロの見せどころが殆どなかったところかな・・。-
<今作は、20年以上前の作品であるが、現在でもあまり変わらない不老のブラッド・ピットの格好良さ、今よりやや細身だが、笑顔無き坊主頭のジェイソン・ステイサムが印象的な作品である。>
すげーなガイリッチー これはもうタランティーノ作品 イングロリアス...
すげーなガイリッチー
これはもうタランティーノ作品
イングロリアスバスターズのよう
上手く構成されてて全てが奇妙に絡み合ってるのが最高
バイオレンスさを感じさせず人殺しを日常風景のように組み込んできているのが上手い
今見ると新鮮味に欠ける
登場人物が多くて難解
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