アイランド(2005)のレビュー・感想・評価
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興行的に失敗だったっていうからどんなクソ映画かと思ったら
いや、そんな失敗と言う程か?それとも製作費かけ過ぎて、思ったほど回収できなかっただけ?
確かに金はかかってると一目でわかる映画ですが。もう、最初のシーンで「あ、これある程度金かけてるやつ」とわかりますが。途中からもう、「えっ、これ思った以上に超大作…」と笑ってしまいました。
興行的に大失敗して、スカーレット・ヨハンソンにその責任を押し付けたとまでいうから、B級感ハンパないクソ映画かと思って逆に期待してたんですが、全然でした。超大作でした。金かかってました。ストーリーもちゃんとしてました。そんな「失敗作」とかいって叩かれるほどの映画では全然ないと思います。
内容に特に関係しないネタバレを少々しますと、自分は一番最初にスカーレット・ヨハンソンが、海と交互に映るシーンが一番好きで…
いやー、スカーレットの輝く金髪と、真っ青な海の対比。これが凄く美しい。このシーンのお陰で、開始から数十秒見ただけで「これ全然クソ映画じゃないわ」と気付きました。
風にたなびく布(多分服)が、スカーレットの顔の前に漂い、なかなか顔が見えない。この演出が素晴らしかったです。恐らく、顔が全面出ていたら、人間そちらに目が行ってしまうので、スカーレットの顔を隠したり、目元だけ見せたりすることで、海の青と金髪の美しさが目に焼き付きます。
最初の数十秒、ずっとスカーレットの顔の一部と海だけなんですが、ここだけでも見る価値ありますと言えるくらい(笑)、本当に計算された演出でした。
予告編等は見てないのでどんなふうに宣伝されてたのかわかりませんが、映画サイトなどのあらすじを読んでサスペンスだと思ってた人(ハーイ!)、サスペンスパートはほぼ無いです。
自分は、上に書いた通りスカーレットのWikiを何気なく読んだ際、「興行的に失敗した責任を押し付けられた」と書かれていて、そこから「どんなクソ映画だったんだよw」と興味を持っていたのですが、昨日たまたまGYAO!で無料配信されていたので漸く見ました。
で、見始めた時はその程度の知識しかなく、GYAO!のあらすじには『近未来。大気汚染から守られ、管理の行き届いた安全で快適なコミュニティで暮らすリンカーン。彼やその他の住人にとっての夢は、地上最後の楽園といわれる“アイランド”へ行くこと。そしてその抽選会が毎日のように行なわれていた。だがある日、リンカーンは換気口から入ってきた一匹の蛾を見て、ある疑念を抱く。』と、これしか説明がない(いや、ていうか映画.comのあらすじはネタバレし過ぎじゃない?)。
なので、自分は「は~、そんで自分の暮らす場所に疑問を持って、施設内を探索して悪い事やってるのたまたま見付けちゃってついでに暴くとかそんな感じね~」と雑な理解力で見始めたんですが、サスペンスパートは序盤30分くらいで終わります。笑
CMではどうだったか知りませんが、ゴリゴリのアクション映画でした。サスペンスだと思ってたのに、突然めちゃくちゃ金かかってそうな本格アクションが始まったので「めっちゃ走るやん…」と途中から目が点でした。
期待とは全然違ったけど、面白かった!
この作品、確認したら2時間以上あるんですよね。で、ほとんどがアクションパートなので、実を言うと見ていて途中で結構疲れたなーとか思ってしまう部分もありました。
ただ、それも退屈する間もなく色んな事が起きてハラハラするせいなので、特に嫌だとは思いません。
映画.comで見て初めて知ったんですが、監督かなり有名な人だったんですね。それを知ってて、「こりゃスゲェの来るぞ!!」と期待値上げて見てたらもっと評価は低かったかもしれません。でも、少なくとも☆3~4はつけていたと思います。
ストーリーには突っ込みどころチラホラありますが、何しろ演出やカメラワークが良く、迫力がありました。これ映画館で観てたら凄かったんだろうなぁ。逆に、おうちで何かやりながらタラタラ見てると、あまり面白くないかも。
ストーリーはアメリカ映画のまさに王道という感じで、確かに驚きも意外性もなく、かといって泣けるシーンがあるわけでもなく、この辺は物足りない人も多いかも。単にアクションに全振りの映画が撮りたかったんですかね?という印象。主人公たちの苦悩みたいな、こういった内容の映画にありがちな感情に訴えるシーンも少なく、本当にアクション映画撮りたい発作が抑えられなくて作ったくらいの、無駄を削ぎ落としに落としまくったゴリゴリアクションです。
ただ、定番のアメリカ映画を見たい人には、どの方向にも外さないと言って良いほど本当に「王道」。
ちょっとだけエッチなシーンがありますが、これも恥ずかしくなるほどダラダラ続くわけでもないため、割と誰にでもお勧めできます。
一昨日『俺たち喧嘩スケーター』を見たばかりで、こちらも期待を遥かに超えて良かったので「アイランドがクソ映画過ぎて落差が凄かったらどうしよう、最後まで見られないかも…」とか思っていたんですが、2時間以上もあるのにバッチリ最後まで楽しみました。良かった。
珍しくネタバレなしのレビュー。ネタバレなしでこれだけ長く書けるってのも凄いな。文章まとめる才能ゼロ。笑
当時一番夢中になった!ベイ映画でベストの一本!
当時は『宇宙戦争』とか『スター・ウォーズ』が流行っていたけど、ボクは断然こっちだった。こっちの方が大好きだった!
クリーニング技術の倫理をテーマに描いた映画と言えば、察しの良い人だったらすぐに『ブレードランナー』(1982)が浮かぶだろうけど、ベイ監督はそれを上手く回避していて立派だった。自分のカラーや特色だったり、得意分野を把握してると、ブレランに転んでいかない映画になるって教えてくれた。
だから深みを求めてしまうと、辻褄とか違和はある。けど水準を超えた映画にボクはなっていると思う。というかベイ映画の最高傑作だとさえ思う。
今はもう現実自体が空想に追いついている。そんな時にこの映画を見るのは面白いと思う。ベイ映画と侮っていたら、カウンターパンチを喰らったみたいな、そんなビックリサプライズのエンタメ映画があるんですから!
アクション映画を生命倫理でサンド
しており見事に両立させている...かというとそうでもない。
ド派手な戦闘シーンで死傷者多数なためせっかくの生命倫理というデリケートで深淵なテーマがぼやけてしまっている。
また主人公たちはダイ・ハード並みに生命の危機を切り抜けてしまい、生身の生体の脆さや儚さを損ねてもいる。実はアンドロイドネタなのかと余計な詮索をしてしまいそうである。
テーマ的にはラスボスの倒し方も社会的制裁の類のほうがしっくりきたろう。
とまあ他にもツッコミどころ満載である。設定に甘さもみられる。
でも面白いんである。なかなかエグいしキモい。ペーソスもあり。いったいなにが言いたいんだこの映画は(笑)な楽しさもあり。
一番印象的だったのは出産シーンかな。分娩直後のおぞましい展開にゾッとさせられつつも命の意味について考えさせずにはおかない凄みもあり。でもそのあとダイ・ハードな展開が始まるという(笑)
ある意味非常に興味深い作品でした。
もっとシンクロニシティ部分を掘り下げてほしい
人は生きるためになんでもする
実際にどこかで行われていそう
映画館-12
命の価値について考える近未来SF
近未来SF。2019年ってあと4年後だ〜と思い全然違うな〜とがっか...
すげー面白い
見せ場はアクションなのか倫理性なのか
総合:55点
ストーリー: 45
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 70
アクションシーンの映像とかは悪くないのだが、いかんせん物語性がひどい。
施設で隔離されて刺激を与えないように育てられたクローン人間。大勢の人が関わって数千人の違法な人間のクローンの育成をしても、それが世間にばれることがない。
またクローンたちは武器の取り扱いはもちろん、信号が赤だと乗り物は止まるということすら知らない。それが脱走するやいなや乗り物を乗り回し武器をもって戦いだすタフぶり。アクションが派手なだけに、その非現実性にあきれてしまう。
アクションやりたいのならばこんな無理な設定にしないで、普通の犯罪ものにすればいい。クローンの倫理性やりたいのならば、物語の根本的なやり直しが必要。
何年生きれるの?
すごい丁寧に作ってある。
どのシーンも一つ一つが宝石みたいで、眺めまわしたいです。
大がかりなセットが素敵、液体とチューブとホログラム。SFファンが見た夢そのもの。
逃亡劇でもあり、社会派の訴えを持ち、さらに大衆も置いていかない。
バランスのとれた良いSF映画です。
彼らの耐久年数が決まっている(って言ってましたよね?)のでは、
助かったとしても僅かな時間しか生きられません。ベジタブルだからー。
その意味では無意味な逃亡だったのですけど、社会問題としては解決という終わりだったので、一応の決着はつき、意味があったと見ていいのでしょう。
しかしベジタブルなのに何故心を持ち、記憶を持ったのか。そこは謎のままです。
大幅な欠陥?それとも人類の発明がたどり着いた神秘?
神の意思が降臨して彼らに記憶を与えたのでしょうか。
ユアン・マクレガーつながりで見たのですが、ユアンは純粋な役が似合います。
この子は友達か?とポルノ写真を見ていうのが面白い。何で裸か?と聞くのもいい。
ちょっとした会話もセンスや笑いがあるので、良い脚本だと思いました。
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