頭文字D THE MOVIE
劇場公開日 2005年9月17日
解説
しげの秀一原作の人気コミック「頭文字D」(講談社)を、「インファナル・アフェア」のスタッフ&キャストで映画化。主人公・藤原拓海には、台湾のカリスマアーティストのジェイ・チョウ、ヒロイン役に日本の鈴木杏。“藤原とうふ店”を営む父と2人暮しの拓海は、父の愛車ハチロク<AE86>で毎日、峠道を走っているが、彼の走りに目をつけた走り屋たちが、次々に拓海にレースバトルを挑む。
2005年製作/109分/香港
原題:Initial D
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
スタッフ・キャスト
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漫画実写作品のなかでもトップの駄作。親父のキャラ変が酷い
2020年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
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人によっては(例えば私)原作やアニメより面白いかも…?
アニメと実写、一長一短あります。
アニメのユーロビートに乗せたCGアクションももちろんアツいのですが、
今作の「溢れ出る香港な感じ」を楽しむのもありかと…、
CGは極力おさえてますが、それでも現実で危険!と思われるシーンは粗く使われています。
2019年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
藤原家の内部、階段踊り場にあるサッポロビールのポスターが印象的。時代設定はいつなんだと、藤原家の映像に切り替わると突然タイムトリップしてしまいそうです。拓海の父親が茶の間で寝ている傍らには少年マガジンと週刊夕日が雑然と置いてある。電話はプッシュホンだが、かなり古い。もしやこの一角だけがトレノAE86に合わせてタイムトリップしているかのようだった。
秋名坂をメインとしたストリートレースの迫力はかなりのもの。できるだけCG、VFXを使わずに本物の走りと追及しただけのことはある。原作(コミックス1巻しか読んでない)に忠実にミゾ走りなどもしっかり描写し、コーナーをインから抜くスリリングな展開には手に汗握ってしまうのです。しかし、このレースの印象が薄い。せっかく実写化したのに、パラパラ漫画のコマ送り風映像という、目に悪影響を与えそうなリュック・ベッソン風編集。「ボールが止まって見える」という王貞治氏の名言のごとく、拓海にはレース相手の車さえ止まって見えるのであるが、観客もそれらの景色が止まって見えてしまっては勘違いする輩も生まれてしまう。したがって、最もスピード臨場感があったのは親父が拓海に運転テクニックを教えるシーンだったことは言うまでもない。
この映画は、原作を離れて、別の視点で観ると面白いのかもしれない。特に『インファナル・アフェア』のファンが観ると、中里毅(ショーン・ユー)が立花樹(チャップマン・トウ)がマッサージへ行った帰りの運転中に事故を起こし殺害してしまうとか、高橋涼介(エディソン・チャン)が藤原文太(アンソニー・ウォン)を殺してしまうとか、ストリートレースを影で操っているのは実はサム(エリック・ツァン)だった!等々、色々妄想できてしまうのだ。原作は知らないのですが、ヤンとラウ中里と高橋って、親友だったのでしょうか?どうも二人とも潜入捜査官や潜入ヤクザじゃないかと疑ってしまった(峠族を取り締まる警官とか・・・)。
この映画の評価を思いっきり下げてしまうのは、やはり不自然な吹替え。鈴木杏の吹替えを本人がやっているので、彼女だけが妙に合っていて、他の役者の口が全く合ってないことに違和感を感じまくります(後半には慣れてきましたけど)。これは、鈴木杏が中国語でしゃべり、日本では字幕にて公開するのがベストでしょう。そして音楽が最低。なぜ演歌風にしなければいけないのだ?・・・
2017年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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原作の漫画は長期連載で48巻もあるのですが、私は買って楽しく読みました。 群馬県出身なので知人に勧めたい作品ではあるのですが、何せ長いので薦めても拒否されることが多いです。漫画やアニメに拒否反応する人も多いので、この実写版は貴重です。今まで面白くなかったという人に会ったことがありません(原作漫画を読んだ人に勧めたことはないです)。
香港のスタッフが群馬や新潟まで来て撮影してくれたこと自体感謝ですが、2時間程度に収めるために登場人物を省いたり、設定を修正したことが初めて見る人には、わかりやすいのだと思います。
原作だとストーリーを引っ張るのは高橋涼介で、主人公の拓海の立ち位置が微妙というか群像劇的になっているので、2時間映画としてそのままは難しいのではないかと思うとこですが、本作ではよりコミカルにした樹をストーリーのけん引役にした点はなつきとの関係を含めて主人公の拓海が引き立ち、良い変更だと思いました(あくまで2時間に収めて万人が見やすくするという点で)。
続編が作られなかったのは残念ですが、やはり原作が長い割に劇中の時間経過は短期間なので、本作の凝縮ペースで作り続けても、18歳はずの拓海の俳優さんが、それを維持できないと思うので、原作に忠実に作ろうとした場合、アニメにせざるえないと思います。 原作に忠実なほうが良い(原作の最後まで見たい)という方はアニメを見るしかないでしょう。
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