エターナル・サンシャインのレビュー・感想・評価
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ある意味ぶっ飛んだ作品です。
なんともコメントしずらい作品です。
と言うのも、主人公の頭の記憶を消す作業に記憶の中で
逆らい続けるってシチュエーションが複雑すぎて、
回想なのか、現実なのか、記憶なのかが複雑に入り混じっていて
観ていて良く分からなくなる・・・。
表現でその違いを映像で出すのって難しいかもしれませんが
区別がないと感情移入ができないんですよね。
もうひとつ30分位たってタイトルロール、ある意味すごい!
飛ばしちゃったかと思って巻き戻ししたじゃないか。
面白いです。
また、 ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソンってすごすぎるキャスト!
それぞれが主役級です。
なかでも注目はジム・キャリーのシリアスでギャグ抜きの映画って初めてって所。
冒頭からからタイトルロールが無かったこともあり、
最初は彼とは気づきませんでした。
それくらいシリアスな演技派の演技です。GooD。
次にケイト・ウィンスレット。
もう、髪の毛を難色も染めてキュートで難しい性格の女の子を演じています(タイタニックとは違う意味でかわいいです)
また、姑息で卑怯な男にイライジャ・ウッド。
坊主頭でむかつく役です。これまたイメージと違いいい!
最後に、キルステン・ダンスト。
私はこの人のファンでいくつもの映画を見ていますが
意外な役で面白い立場を演じています。
ある意味ですごい作品です。
2,3回観ないとわかんない難しい映画です。
でも味がでて色んなところに「あっ」って気づく映画です。
何度も観れるようにDVDも1週間がお薦めです。
うむ
なにもかも不思議な作品
さわやかな映画ですが心に何かつっかえる映画でもあります
2004年アメリカ映画。108分。2000〜2009年の間で「最も重要と考えられる映画」として米誌が選んだ第二位が本作(ちなみに一位はデヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」)。監督はフランスのミシェル・ゴンドリー、脚本は「マルコビッチの穴」のチャーリー・カウフマンでございます。
内容は、恋人にふられたばかりの冴えない男が、彼女の記憶を消去しようと、その道専門の医者にかかるという架空の設定による物語。男は睡眠中の深夜に記憶消去の施術を受けるのだが、やはり彼女の記憶を大切にしたいという深層心理が働き、夢の中で彼女を連れて逃避行に走るという按配でございます。
チャーリー・カウフマン脚本の作品はこれが二作目なのですが、さすが「マルコビッチの穴」の脚本家と思わせる奇想天外なラブストーリーです。そして、「穴」以上にすごいのがミシェル・ゴンドリーのシュールな映像感覚。夢の中で展開される映像はかなりの見もの。
なぜ本作が「重要な映画」なのか?それは有り体に言えば、ヴァーチャルリアリティ化している昨今の世界を反映しているからだと思う。(恐らく本作の発想の本家本元と考えられるであろう故ジャン・ボードリヤールは、「セックスですらも将来、疑似体験化(ヴァーチャル化)されるであろう」と言った。)
逃亡する主人公が記憶の中をおとぎの世界のように闊歩していく姿は、ネットに自分の仮想空間を設け、自分の化身をつくりあげていくことと似ている様な気がします。そしてトラウマなどの感情を新しい自分と「交換」するのだ。
世界がグローバル化とかいって拡がりをますます持っているなら、個人個人はヴァーチャル化によってますます拡がりをもっていると言えるかもしれない。そして、その世界が仮想現実であればあるほど、実体がないだけに空恐ろしい気もします。(そういえば、ネットの世界には「ネカマ」なる人種もいるっけ。)
本作では主人公が始終憐れなだけに、新しい自分でも本質的なもので満たされていないからよけい憐れ。それは「魂」の抜け殻のようであり、無機質な姿があるからなのでしょう。わたしたち現代人はこのようになっているのかもしれません。
末筆ながら、そんな主人公を演じきったジム・キャリーの演技は、逆説的にも真に迫るものがあってお見事でした。
この作品のジムキャリーはホントすばらしい
これは面白い!
1年後の2人が、今の2人に手紙を出せるなら。
付き合いはじめの「会っているだけで満足!」を過ぎたあとの、ややマンネリまったりなどーでもいいことでケンカしてしまう日々を、どうがんばるかで2人のそれからが決まることってよくありますよねー。そんなとき、この映画を観て語りあった過去があるなら、その思い出が2人をちょこっとよい方向に導いてくれるかもしれない、そんなふうに思わせる映画でした。
脚本チャーリー・カウフマン、監督ミシェル・ゴンドリー、主演ジム・キャリーと、かなり豪華。ヒューマンネイチュアみたいになんないといいなあ・・・。ゴンドリー長編撮れないんじゃないか説(自分だけ?)を吹き飛ばして欲しいなあ・・・。なんて、ちょっと心配しながら渋谷シネパレスへ。
脚本。アカデミー賞とっただけのことはあって、派手ではないけどよくできてました。メメント式?よくある時間逆行モノなんだけど、ありがちな複雑さはなくて、わかりやすい。クレメンタインの髪の色が時間軸を読み解くポイントになっているのも、おしゃれですね。
キャスティング。これは意見の分かれるところでしょう。ケイト・ウィンスレットとキルスティン・ダンストは、個人的にはあまり好きではなかったのだけれど、この映画では脚本の力によって、その嫌な個性があんまり出なくて、けっこう観られました。イライジャ・ウッドのダメっぷりな観る人をムカつかせる演技は、ロードオブザリングの時といい、すばらしいですねー。
音楽。ジョンブライオン(ポールトーマスアンダーソンのをけっこうやってる)とか、ベックとか、期待通り。
ゴンドリー。あんまやんちゃしてなかったなー。CG処理とかは地味に大変なことやってるんだけど、PV観まくっている人には、あんまり驚きはないかも。
ま、細かいところを突っ込むというよりも、観た後のほわっとする感覚を楽しむいい話。ぜひ彼氏・彼女と一緒に観にいくといいんじゃないでしょーか。付き合いはじめなら、なお良し、かも。
クセがあるのでハマる人はハマる!
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