エターナル・サンシャインのレビュー・感想・評価
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忘れたいこと忘れたくないこと。
ビョークのMVを手掛けていた人という認識だったが、風変わりなのを作ってきたと思ったら、カウフマンが脚本なのね。
つまらない映画の記憶は消せた方がいいのだろうか。いや素晴らしい映画の記憶を消せた方が、またその素晴らしさを味わえるからいいのかな。いやいやまたその映画を観る気になる保証なんてないし。いやいや観るべき映画は何があろうと観ることになるのかも。それでもこれまでみてきた映画の記憶が今の自分自身を形作っているので、どんな映画の記憶でもなくさない方がいいのか。本当に嫌な記憶は自然と忘れようとするようだが。
ジム・キャリーは最初ジム・キャリーと分からなくて、みたことあるけど誰だっけと思ったけど、いつものイメージと全く違う役柄で、素晴らしかった。ウィンスレットが作品ごとにいろいろな顔を見せるのは標準仕様。
恋から愛へ
鎮火した恋の辿るべき道は少ない。ジョエルとクレメンタインはその最も常套なアンサーとして別離を選択する。しかしこの別離において本作は少し不思議(つまりSF)な道具を用いる。それは記憶の消去だ。2人はそれぞれ相手についての記憶の消去手術を受けた。
記憶という時空の前後も位置も曖昧な領域を、ジョエルがウディ・アレンの『アニー・ホール』よろしく縦横無尽に飛び回るような映像記述にはそれだけで一見の価値がある。
もはや場所も服装も髪型も不明瞭だけど、それでも強烈に浮かび上がってくる映像、言葉、交流。心の奥底にいつの間にか深く刻まれていたもの。ジョエルはそれらを追憶することを通じて、次第にクレメンタインとの思い出の代替不可能性を実感する。彼女の不在はもはや自己自身の不在にも等しいのだと、ようやくジョエルは気が付いたのだ。
紆余曲折を経てジョエルとクレメンタインは再び結ばれる。しかしそこには出会った当初のように熱烈で刹那的な恋の気配は存在しない。代わりにあるのは愛だ。両者の記憶の底で分かち難く結びついた相手の強烈なイメージが生み出した愛。そしてその愛は、凡庸や退屈や停滞をすべて優しく呑み込んでいく。
ありきたりな男女問題をひねって見せます
別れるとなると男の方がひきずるという話は聞いたことがある。思い出を消すには普通は手紙とか写真を燃やすとかなのだが脳科学で記憶消去なんて危ないプロットをよくも思いついたものです。
施術が上手く行ってしまえば話にならないので気を揉ませます。葛藤の様を脳内フラッシュバックのように見せることで二人の出会いから破局の一端が垣間見てくる仕掛けです。
恋愛初期はあばたもえくぼだが暮らしてみれば欠点も見えてくる、「オドオドした退屈な男」とか「尻軽女」とか侮蔑の毒舌が飛び交うが要するに熱が冷めたのだろう。
結婚するにあたって先輩から「夫婦喧嘩しても相手の親兄弟の悪口は出すなよ、それだけは修復し難いしこりを残すから・・」と言われたことがある。
精神カウンセラー好きのアメリカ人といっても脳施術は行き過ぎでしょう、性的虐待や暴力沙汰なら別ですが映画はよくある別れ話。
恋愛ドラマは数多出尽くした感があるのでひねりの効いたプロットにしたかったと言うのは解らないでもありませんがカットバックも時系列ではないし妙にループするので観ていて多少の混乱、同様は否めませんね。
そもそも粉を掛けてきたのはクレメンタインの方だし覇気のない男性と言うのは初めから分かっていた筈、そもそも合わない二人なのに破局、修復の繰り返し、途中からいじくり廻す意味が分からなくなって来ました。悲しい記憶を忘れるのではなく向き合うことも大事でしょう、中森明菜の「セカンド・ラブ」ではありませんが「恋も二度目なら、少しは上手に~♪」の歌詞が頭をよぎります。
SFっぽい
前知識なく見たので、最初はこれはSFかサスペンスものかと思ってしまった。ややこしい時系列と断片的な記憶の消滅シーン、クレメンタインの性格が気にいらず、映画の中に入り込むことができなかった。最後は一応ハッピーエンドのようではあるが、2人とも相手の嫌いな部分が心の片隅にあるみたいで、どうもしっくりこなかった。そもそも嫌いでなかったらなぜ記憶を消そうとしたのかが疑問である。結局そのことが最後のシーンでも出てきてしまったことも、ハッピーエンドとは言い難い一因だ。キルスティン・ダンストが綺麗だったので、そこだけは見る価値があった。
施術に行ったジム・キャリーが受付のキルスティン・ダンストに恋するストーリーだったら面白かったかかも。
記憶に有りません❓‼️
観たら、何度も観ていることに気づいた。
今回も、何も印象に残らない。
なので、また、観てしまう、のかもしれない。
記憶を消しても、惹かれ合う、恋人の物語です。
ああー、もう、忘れそうだ。
まどろっこしい
両者に魅力を感じず、どうもだめでした。ケイトが記憶に消すまでに至る決定的な事象や感情が分からなかった。一度は記憶を消したけど、愛情の深さ故に消しきれず、再度歩み寄る話。
1つの思い出として
もういっそ出会ったことすらなかったことにしてしまいたい、と思うほど残酷な別れ方をした昔の恋人を思い出した。
序盤は「記憶を消せるならわたしも消したい」と軽く思いながら観ていたが、
終盤にさしかかるに連れて、「嫌なこともひっくるめて1つの思い出として大切にするべきなのかもしれない」という思いに変わっていった。
ただ、時系列を整理することに頭を使いすぎて、途中の描写はあまり覚えていない。
傷つけ合い、時には別れ、また再び愛し合う
なんだか夢の中を渡り歩くような映像が続く中、いったいこの映画は見る人を何処に連れて行こうとしているのかと訳が判らなくなりそうでした。例え記憶を失っても、何故か寄り添い合う二人。そんな奇跡を「大事なことだから」とでも云うように、二度にわたって描いて見せておきながら、それでも最後には惨たらしくも傷つけ合う、男と女の赤裸々な姿に辿り着く。真実が明かされたという、たったそれだけのために。
で、どうするんだよ、これ・・・って呆れていたら、その次の一瞬で、辛辣な真実を突きつけられながらも、この映画で描きたかったであろう、理想の二人へと到達した――これには驚きました。それでも男と女は寄り添い合う。それでも許し合い、寄り添わなければならない。人と人は寄り添わなければ、晒された真実の様に冷たく、凍えてしまうから。まるで冬の海のように。
違う、そうじゃない
まずヒロインが記憶を消した理由に納得がいかない
衝動的にって、アホかと
ただの喧嘩だし、自分で記憶を消すことを望んだし、そんな事する人を救ってあげる必要あるか?という気持ちで救われたところで感動はない
その上で記憶を消す組織の仕事中の態度何アレ
勝手に人の物漁るな、あと人の女に手を出すな、不倫もしてるし汚い人間ばかりだな
甘い恋愛映画を見たかったのであって、こういう映画を見たかったのではない
幻想的な世界観がクセになる
真面目で無愛想なジョエルと
クレイジーでチャーミングなクレメンタイン。
忘れたいほど辛い思い出があるってことは、
その分きっと幸せだったからなんですね。。
ふたりの大切な思い出が、
カラフルで幻想的に描かれていきます。
時間軸が行ったり来たりするので、
一回ではなかなか物語についていくのが大変です!笑
クレメンタインの髪の毛の色の変遷で
時系列を掴んでいくのがおすすめ☺︎
テーマはいいけれど
最初と最後がループするような設定はすごく好みだった。やり直す2人の雰囲気や演技、映像の美しさも良かった。いただけないのは、記憶の消去って言う重大な非倫理的行為を扱う会社のいい加減さやそこで働く職員のレベルや倫理観の低さ。コメディに振り切るならあり得る設定だと思うが、中途半端にシリアスさを残している中にあの設定はどうかと思った。他の方のコメントほどは賛美できなかった。
別人の演技に驚き...!
タイタニックから「ケイト・ウィンスレットさんの他の作品を観たいな」と思ったのがきっかけでした。
全然違うキャラで驚きました!
そして、あまりの彼女のキャラに、感情移入が出来ず終わってしまいました...😥
ただ、他のレビューを読んでいて
確かに!と思ったのは
・恥ずかしい経験、苦しかった経験、
その全てがあり、今の私がいる事。
・失敗した2人が、また失敗してもいいと言えた事。
この2点はとても響きましたね...*
失敗も何もかも、全て自分の肥やしにしたいです😌✨
【”忘却は許す事。太陽の光に導かれ、陰りなき祈りは運命を動かす” 脳内フル回転で観る哀しくも愛おしい恋物語。】
- 深く愛した人の記憶は、容易には消すことが出来ない・・。-
冒頭から、ジュエル(ジム・キャリー)には不思議なことが、次々に起こる。
・記憶の無い車の傷。
・車の窓ガラスを叩き、”大丈夫か”という若い男。
・通勤途中、導かれるようにいつもとは逆の、モントーク行の列車に乗り込む。出会った、青い色に髪を一部染めた美しい女性・・。女性はクレム:クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と名乗り、話が弾む。
ー ここで、オープニングロール ー
場面は一転。記憶消去を専門とするラクーナ社。そこには”歯医者に来るように”記憶を消去する順番を待つ人々が。-
■パトリック社の愚かしくも哀しき秘密を抱えた面々
・ハワード博士(トム・ウイルキンソン)
・パトリック(イライジャ・ウッド)
・メアリー(キルスティン・ダンスト)
・スタン(マーク・ラファロ)
ー 凄いメンバーである。-
■ジュエルはクレメンスタインが務める本屋に行くが、彼女はジュエルの事を覚えておらず、若い男性(顔は見えない・・、が徐々に誰なのかが分かる。)と軽くキスを交わしている。
- 傷心のジュエルが”クレムの記憶を消去するステップ”が面白い。-
”忘却はより良き前進を生む・・ By ニーチェ” と劇中でこのフレーズをメアリーが口にするが、”本当にそうか?、消去してはいけない記憶もあるのではないか?” と思いながら、鑑賞続行。
■記憶消去中のジュエルが脳内で見る不思議なシーンの数々。そして、記憶消去が上手く行かずに焦るパトリック社の人々。そして、”彼らの中の二人”の過去の関係性が明らかになり・・。
<エンドロールで”Beck"が静かに歌う、
”Everybody's Gotta Learn Sometime”の中で繰り返されるフレーズ
”太陽の様なあなたの愛が必要。誰もがいつか学ばなければならない”
が心に沁み入る作品。
愛の記憶を媒体にした、観る側の記憶に残る”ループストーリー”の良作でもある。>
失恋したことがある人なら絶対に一度は本気で考えるやつです。こんなに...
失恋したことがある人なら絶対に一度は本気で考えるやつです。こんなに苦しいなら、いっそのこと記憶を消してしまいたい!
ちょい暗め男子のジョエルが出会ったクレメンタインは、エキセントリックだけどチャーミングで魅力的な女の子。2人はお互いにこれ以上ないってくらい幸せな関係を築くけど、あるすれ違いからクレメンタインはジョエルの元を去ってしまう。そして彼女が2人の記憶を消去する手術をしたことを知って、ショックを受けたジョエルは、自分も記憶を消去することに。ところが手術が進んでいくなかで、ジョエルの心境に変化が現れて、、、。
主役の2人を囲むキャラクターたちの関わりといい、オープニングとエンディングがループしてるところも、記憶消去手術という発想も、とにかくすべてがよく作り込まれていて、斬新で、素晴らしい!ジム・キャリーのテンション抑えめな演技も見どころです。
恋愛の難しさを描いた大人の映画
全てを好きになるわけじゃない
全てを許し合えるわけじゃない
どんなに想い合っている仲でも
些細なことで傷つけ、すれ違い、心が離れる
あの時にあんなこと言わなければ…
どうしてあんなことしてしまったんだ…
後悔しても、離れた心はそう簡単に戻らない
過去を彷徨うSF展開、
別れた恋人との楽しい記憶、すれ違った苦い記憶
過去は過去、いくら悔やんでも戻らない
この映画はハッピーエンドだ
お互いがお互いを求めていたから、こその結論だ
現実の恋愛はそう上手くいかない
心を取り戻すのは単純じゃないんだ
恋愛に答えはない
彼らはぶつかって、ぶつかって、記憶を消してまでもぶつかって、それでも必要とし合った。
なにが言いたいか…羨ましいなあ
☆印象的なシーン
・物語後半
記憶の中で見つけた海辺の家
今夜だけの私たちの家
あまりにも天真爛漫な彼女に不安を覚え、怖くて逃げ出してしまった
それでも、これまではこんなにも楽しかった
こんなにも生きていて楽しかった
逃げ出した彼
やっぱり残ればよかったと後悔
彼女は残ってみれば?という
もう過去はわからない
さよならだけでも言ったことにしよう。
・ラストシーン
お互いがお互いへの酷い暴言を聞き、深く傷つけ合う。当然心は離れる
いくらやり直しても、過去はやり直せない
これが現実か…と思っていた
これが本当の愛なんだろう
とてもとても前向きだ
嫌なところ、全部知っている、それも全部受け入れた。…さあ、早く一緒にこれからを楽しもう!
そう言っているようだった。幸せに向かう2人のこれからはとても素敵なんだろう。
感動なし
時間の無駄だったかも。それくらい感動も何もない。 あの会社の社員全員クビ!人の記憶を扱うのにいい加減、デタラメ。ジムキャリーは大好きでコメディは殆ど観ているが、この映画は面白くなかった。真面目顔のジムキャリーが見れたのはちょっと嬉しい。ケイトウインスレットの作品も私が観ている中でホリデーと大人の喧嘩以外はみんな苦手。タイタニックも愛を読む人、クリスマスキャロルも。
奇妙な恋愛映画
久々の鑑賞。細部は忘れていたけど、やっぱりおもしろいです。
カウフマンのつくる二転三転の世界観と、ジム・キャリーのコメディしてないときの素敵な演技。
「記憶を消す」というありそうでなかったテーマのラブストーリーが、ベタな展開が苦手な人にも受け入れられるつくりになっていると思います。そしてベタなものが好きな人でも感動できる内容だと思います。
いいよ❗これ‼️
気持ちのいい映画。
周りの奴は気持ち悪いけど。自分家であんな事されてると知ったら…
記憶を遡りながら消されていく演出はなかなか見応えあってよかった。
周りのエピソードは、最初はこんなん要るのか?と疑ったが、これはこれで必要だったのね。
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