エターナル・サンシャインのレビュー・感想・評価
全121件中、41~60件目を表示
消したい記憶は誰にでもあると思うが、それが本当に消えてもいいのか今...
消したい記憶は誰にでもあると思うが、それが本当に消えてもいいのか今一度考えさせられた
失恋や恥ずかしい思い出も、今の自分を構成している大事な要素の1つずつだと思った
また、純粋に物語の構成や演出も素敵で、楽しめた
My Best Film
一言で言うと、「そんな簡単に人は忘れない」。
映画なにが好きって言われたらまず最初に挙げる作品。
ジム・キャリーがプチいじめあってる子供の記憶に入り込むシーンでなぜか泣けてくる。
倦怠期の夫婦、カップルが見たら、もう一度お互いのいいところを再発見できる(と思う)映画。
記憶を消したって感情や愛情は消せない。 一時的な感情ですごく嫌にな...
記憶を消したって感情や愛情は消せない。
一時的な感情ですごく嫌になって消したくなるときもあるけど、それは本当に一時的なだけで楽しかった事や幸せだった事もたくさんあると。
いなくなって改めて大切さを実感するというやつ。
あのシーンはいつの時の話だ?と分からないシーンもいくつかあった。
最後の最後に良い終わり方をしてくれた。
ジムキャリーがこんなしんみりとした真面目な役ってのも珍しい。
2019/08/06、3度目の鑑賞。
やっと時系列が全て分かってスッキリした。
やっぱりジムキャリーが記憶の消去から逃れようと奔走する辺りからが最高にいい。
どうにか逃れようと頑張るけど結局ダメで。
逃れようがない事が分かり諦め、想い出を楽しもうと言った所は最高に切ない。
相手が嫌になって記憶から消したからってなかった事になんてならないんだと。
何度観ても切ないし、良かったなと思える。
サブキャラクター
ミシェル・ゴンドリー監督、チャーリー・カウフマン脚本の作品。
この作品をご覧になった人にとっては、複雑なストーリーラインでわかりにくいという感想もあるかと思います。
この作品は、主人公のジョエルが彼女との記憶を消そうとするが、その記憶の中で潜在的に記憶が消えることに抵抗していくため、時間軸が逆に進んで行くことが混乱する原因になりますね。
集中してみれば、クレメンタインの髪の色などで時間軸について行くことは可能なので、集中して見てくださいね!
私がこの作品を見てすごいなと思ったのは、記憶削除の手術を行う医者のキャラクターを登場させた脚本です。
メインストーリーはジョエルとクレメンタインの恋愛の記憶を夢の中で辿って進んで行きます。そこだけでも映画は完成させることはできると思います。しかし、そこに夢の外、つまりは現実世界にもう一つのキャラクターの関係性を作り上げることで、この作品をただのSFドラマではなく、よりフィクション要素を薄め現実的なメッセージを伝わってきます。
自分が脚本を書くとなったら、この医者たちのキャラクターを登場させる才能は全くありません。これは映画ならではのオリジナル脚本だから尚更凄みを感じます。
映画はキャラクター。どのキャラクターに感情を投影することができるのか。
私は個人的にキルスティン・ダンスト演じるメアリーに感情を揺さぶられました。ただのビッチな受付嬢かと最初は思いましたが、ハワード博士が登場したところから急にメアリーに人間らしさが見え始め、最終的にこの映画はメアリーの感情を軸として集結していきます。
また、イライジャ・ウッド演じるパトリックもサブキャラクターながら、このストーリーの記憶を消すという設定に縁取りするような役割。ストーリーのアクセントというかトラブルメーカーのような立ち位置ですが、客観的に見てみると一番現実に近いキャラクターなんですね。
マーク・ラファロ演じるスタンのキャラクターというのは、あまり掴みとれなかった感想なのですが、いろいろなものの板挟みになり、その場をやり過ごして行くようなこれまた、我々皆が抱える小さな問題を独立化させたようなキャラクター。どうやったらこんなキャラクター作れるんだろう。。
Eternal Sunshine of the Spotless Mind
とても綺麗なタイトルですね。伝えたいメッセージというものが詩的になった題名は大好きです。見ている途中にも映像的にその言葉を感じられるし、見終わった後にはそれを逐語的に感じ取ることができるからです。
雪よ♪岩よ♪われらが宿り~♪
ケイト・ウィンスレットがクレメンタインという役名だと知って、観る前から書こうと決めていました。「雪よ♪岩よ♪われらが宿り~♪」と日本で歌われる「雪山賛歌」だ!と・・・し、しかし、劇中でこのネタを先に言われてしまった・・・でも彼女が言ったのは『珍犬ハックル』(1958)・・・はて?『荒野の決闘』(1946)じゃないの?
映画を観ている間中、珍犬ハックルが頭から離れなくなりました。おかげでアレクサンダー・ポープの引用詩を聞き漏らした(見逃したです)じゃありませんか。それはさておき、この細かな伏線がいっぱい散りばめられた脚本はオスカー受賞するだけのことはありますよ。逆回転ムービーに関しては、『メメント』で経験済みだし、時系列があっちこっち行く映画も慣れてしまっているので、いかに素晴らしいエンディングを迎えるのか、いかに伏線を看破するかという観点で観てしまいました。
冒頭からオープニングタイトルが現れるまでの長い出会いのエピソード。ここでは、クレメンタインのヘアカラー発言に注目です。多くはジム・キャリー演ずるジョエルの記憶という頭の中で語られるのですが、彼女の髪の色が変化しなかったら時間の概念がわからなくなるのです。そして車の傷やラクーナ社員の会話によって、冒頭のエピソードのヒントがかなり出てくるので、推理しながら観るとかなり楽しめます。
人物設定も好きです。内向的で面白い会話ができないジム・キャリーなんて、アメリカ人っぽくなくて、どちらかというと日本人好みのキャラなのではないでしょうか。そして、『LOTR』の英雄イライジャ・ウッドがこんなキャラなんて・・・(笑)。そして、記憶や忘却というテーマが気に入ってます。人間は他の動物と違って、忘れることができるという能力を持ってるのですが、実際に忘れることは楽しい記憶までも奪われてしまう。最近では、アルツハイマーなどのテーマの映画も多いのですが、どんどんいい映画が作られるといいですね。タンジェリンという名前のことが気になってたのですが・・・・もう忘れました・・・
芝居論が人生論と同質化し編集が解決する奇跡
ようやく観た。くだらないワンアイデア映画かと知ったかぶりして遅くなった。
作家人生をかけた本気の映画。人生かけたかどうか知らないけど、勝手ながらそう見えた。
あのジムキャリーだからこそ、パッと見で暗い人間の狂気の複雑さ、バリエーションを演じる広がりで魅了してくれた。
演者がセリフを喋ることは常に未来予知であり記憶喪失であるという性質を宿すが、その性質が案外人間の生きる本質的な悲しみを裏付けていることを、この作品は批評すらしている。
好みが分かれる作品
すごく不自然な会話で仲良くなるカップルだなと思っていたら、それが伏線になっていたとは、という感じ。ただ、登場人物の誰にも感情移入できなかった。仕事中に女を呼んで騒ぐ社員とか、情報を悪用して彼女と付き合おうとする社員とかがいれば、もうビジネスとして信用を失って、とっくに仕事ができなくなっていてもおかしくないはずである。しかも、博士と受付の女の子が不倫していて記憶を消したなら、職業も変えておくべきだったと思う。全体的に話の流れが不自然で、記憶の中をぐるぐるするというメインイベントのために、後付けされたかのような印象を受けた。彼女の髪の色で時系列を想像させようとするのも、なんだか浅はかで、私の好みではなかった。
愛し合っていれば何度でもやり直せる
お話の中心は主人公の男女が“ラクーナ社”というところでお互いそれぞれ記憶を消そうとする…
先に記憶を消したのは彼女で、それを知らずにショックを受けた彼が続いて記憶を消そうとするが…
やっぱり消したくない!ともがく。
なんやかんやあって、結局記憶を消さずにふたりは元サヤなのだけれど。
愛し合うふたりにはいろいろな事が起こる。
ついカッとなって忘れてしまいたいほど嫌いになることもあるかもしれない。
でも、良い時のこと沢山思い出してみて。
きっと、今悪い時の気持ちより、良い時の気持ちの方が勝って、嫌いになんてなれないから。
怒ったっていいよ。喧嘩してもいいよ。
でも本当に愛し合うふたりなら、ちゃんとやり直せるから。
というメッセージがこの作品に込められているのかな。
純粋なラブストーリーかと思っていたら、予想外にコメディタッチのハチャメチャな感じだったけれど、心に響くものあがあり、見てよかったな、という作品(*^_^*)
シュールすぎて、わからない。
役者はそろってるんですよ。だけど。
実際の恋人・クレメンタインの時間軸の時は、その髪色が青色。
消そうとしているクレメンタインとの思い出の話は、みかん色(と言っていた)。
そこが違うのね、と途中からやっとわかりました。
気が付かないと、もっとわからない内容かも。
「現在」「思い出」「脳内」そのそれぞれで、二人は出会い、喧嘩をし、別れる。
場面の大半はジョエルの「脳内」の話。彼女との思い出を消したくないという抵抗を必死にしているさまが、チョッとだけ切なかったかな。
なぜこんなシリアスな話に、ジム・キャリー起用したの?と思ったら。ところどころコミカルなところもあったからでしょうか。
そういう正直ややこしいストーリーのなかで、唯一はっとしたのが。
記憶を消す先生と、受付女子の逸話。ああ、そんなことがあったのね、と。ここは短く描かれていただけに、印象的でした。
正直「難しく描いたで賞」な脚本賞受賞だったのかな。
で、ラストはどうなったんだー?!
現実のメタファー
主人公ジョエルは、元恋人クレメンタインが記憶を消す施術を受けて自分との過去を忘れてしまったことにショックを受け、自分もクレメンタインとの記憶を消そうとする。
記憶を消すためには、その記憶にまつわること全てを一度思い出し、医師がその記憶をマッピングする必要がある。そして、そのマッピングされた記憶を頼りに、患者が寝ている間に記憶を消去していく。
消されかけて混濁する記憶を表現しようとしているために、一見わかりにくい話になっている。(あとなぜか登場人物がみんなクレイジー)
思い出せる全てのことを思い出すという過程を経て記憶を消すという設定は僕はとても好きだ。なぜなら、その設定は、この映画のように特別な力を借りてまで消したいと思う記憶は同時にそれだけ強い関心を持ってしまっているという、逆説的な状況のメタファーになっているからだ(映画内でもそういったことは指摘されていたような…(曖昧))。だから、登場人物たちは記憶を消した後も、記憶を消す前と同じような行動を取ってしまう。
この映画のSF的な設定は非現実的ではあるが、その設定は「忘れたいと思っていることほど実は関心を持っている」という(失恋した時とかによく経験する)現実的な問題を扱っている。そう考えると、この映画はただのよくわからない機械を使ってよくわからない医者が怪しげな施術を患者に施す映画ではなくなる。むしろ、現実に僕たちが経験する苦悩や葛藤、逡巡を表している。
こうした葛藤を映像として表現するのはなかなか難しいことだと思う。もちろん、主人公の独白として語らせることはできるが、そんなものをわざわざ映画でやる必要はない。エッセイや小説でも書いていればいい。
しかし、この映画は、そうした忘れたい過去に悩まされる人間の思考をそのまま映像にしようとしている。だから、例えば、記憶のイメージが混濁し混ざってしまっていたり、現実でも記憶でも同じことを反復したりする。
そういう意味で、人が忘却のために苦悩する様をこれだけうまく映画に仕立て上げている映画は他にあまり例はないんじゃないかと思う。あと、最後にちゃんと苦悩から抜け出す道を教えてくれる優しさも持ち合わせているし。
魔法少女まどかマギカのループ感が好きな人だったら割と気にいるんじゃないだろうか。構成とか、テーマに共通点は多いと思う。
オーケイ。
ジム・キャリーがハマり役。
「もの悲しい顔」のバリエーションが多くて、改めて良い俳優だなぁと。
ストーリーというか、テーマはいわゆる恋愛モノだけど、
恋愛に限らず「幸せに暮らすには」まで拡げて解釈していいと思う。
あらすじとか背景とか丸ごと省くけど、
個人的にはラストの「オーケイ」がすごく響いた。
無駄のくり返しでも、傷つくことがあっても、
良いことも悪いこともひっくるめて、それが人生。
慎重に、無難な人生を送るのももちろんOKだし
時には飛躍した選択をしたってOK。
まぁ何を選んで、何をしたって基本的にはOKなんです。
もちろん犯罪とかは抜きにして、ですけど。
「イエスマン」にしてもこれにしても、
ジム・キャリーの作品は元気をくれる。
心が疲れちゃったときに、また観ようと思える良作でした。
なんっって切ない…。「忘れられる」なんて、しかも無理やりに忘れられ...
なんっって切ない…。「忘れられる」なんて、しかも無理やりに忘れられてしまうなんて、ツライなー。
映像はさすが、可愛いし、キャストもばっちり。
ジムキャリーは情けない哀しいオトコ役がうまい。
ラストに救いがあって、ほんとーによかった…
記憶の底に私を隠して
一回見ただけでは分かりにくかった。ただ恋というのは、記憶を消しても本能的に引き合わせてしまうものなんだなというメッセージが伝わってきた。きっと自分にもう少し理解力があればさらに楽しめたのかもしれない。
全121件中、41~60件目を表示