わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) ネクストシャイン!

劇場公開日:2025年11月21日

解説・あらすじ

みかみてれんによるライトノベルをアニメ化した青春ガールズラブコメディ「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」(通称「わたなれ」)の第13~17話を特別編集した劇場上映版。

陰キャでダメダメだった過去を捨て、高校デビューを果たした少女・甘織れな子。運よくスクールカーストの頂点にいる陽キャグループに入ることができたと思いきや、リーダーで学園のスーパースター・王塚真唯と、癒やし系で誰にでも優しい学園の天使・瀬名紫陽花の2人から告白されてしまう。2人の愛を受け止めることなんてできないと返事に悩んでいたれな子は、グループの妹的存在・香穂に誘われてコスプレイベントに参加することになる。コスプレを通じて香穂の「好き」に触れたことで、れな子の中にも変化が起こり始める。

2025年7~9月に放送されたテレビアニメ全12話の続編として、原作の第4巻をアニメ化した第13~17話を製作。その4話分を、テレビ放送に先駆けて特別編集版として劇場上映する。

2025年製作/110分/G/日本
配給:ティ・ジョイ
劇場公開日:2025年11月21日

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(C)みかみてれん・竹嶋えく/集英社・わたなれ製作委員会

映画レビュー

4.5 れな子、あんたやっぱすげえよ

2025年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

ドキドキ

「映画があまりにもヒットしている」というニュースで作品を知り、急いで配信サービスにあったTVシリーズを全て履修してから映画館に行きました。それも2回。いや〜、本当に素晴らしいですね…。ガールズラブは元々好きなジャンルではあるんですが、この「わたなれ」は単にかわいい女の子たちのイチャチャを描くだけに留まらない「学び」があると感じました。いや、サービスシーンも大好物なんですが、それを踏まえた上でですね。

主人公・甘織れな子は、本当は気遣いができる誠実で優しい子なんです。しかしその優しさは、自分への自信の無さや臆病さの裏返し。なのでクラスメイトである美少女2人からのアプローチをどちらも断りきれず、自分のせいで誰かをどうしても不幸にしてしまう… というのが、TVシリーズから劇場版への橋渡しとなる状況です。優柔不断な態度でグループの人間関係を拗らせるれな子、こういうところは巷の「悪女」扱いも頷けるというものです。

そんな中、あるきっかけでクラスメイトのマスコット的妹キャラ・小柳香穂との縁ができ、彼女のライフワークであるコスプレ活動にれな子が参加することになります。このコスプレ活動を通じたれな子の心境の変化が、劇場版わたなれのメインテーマということでしょう。少なからずプレッシャーのかかる状況に置かれた2人は、互いの弱さを補い合うようにして前に進んでいきます。自己実現やチームワークといった要素も置けるテーマとして「コスプレ」はいいチョイスだなと思いました。 (かわいい女の子をたくさん描きたかったという意図も大きいとは思いますが)

この映画を見終わって思うんです。れな子は悪い悪い言われていますが、果たして自分はそんなこと言う資格はあるのかと。自信のなさを言い訳にして、勇気はいるけど幸せになれる選択肢を勝手に諦めていないかと。暗い過去に囚われすぎて、周りの人をイラつかせていないかと。

「わたしはわたしを、好きになりたいから!」… この映画のキャッチコピーですが、映画を見る前後で印象が全然違ってきます。創作の文脈で誰かと恋仲になることを「攻略」と言ったりしますが、最難関かつ最重要な攻略対象はいつだって自分自身なんです。この誰もが抱える悩みについて、れな子はひとつの解答を出しました。こんなに心満たされる劇場体験、そうそうありません。

成長あり、学びあり、ちょっと過激なサービスシーンあり、まさしく令和のガールズラブコメ金字塔と言えるでしょう。わたなれに出会えてよかった!れな子、大好きだ!

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ねこばば

4.5 シリーズ知らなくても楽しめる、爆走エンタメ

2025年12月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

TVシリーズ未視聴で、評判がいいからという理由だけで観に行きましたが……大正解。めっちゃくちゃ面白かったです。

舞台設定もすぐ理解できるので、シリーズ未視聴でも問題なし。
次々と超展開がやってきて、終始笑いっぱなしでした。

そして最後のれな子の選択が本当に素晴らしくて、この続き、早く観たいです!

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む

5.0 二兎追うものは一兎も得ず⋯⋯しかし、本当にそうでしょうか?

2025年12月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ドキドキ

カワイイ

嫌われたくない、普通でありたい、そのような主人公が十字架を背負うまでに至った経緯を、是非ご覧になってください。そうすれば「れな子が悪いんだよ」だけでは語れない、物語の真の魅力に気付くことでしょう。

この映画の結末を見届けた、数多の百合豚の1人として申し上げます。
「れな子、よくやった!」

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ノラクロ

4.0 これでまだ終わりでないとは

2025年12月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

驚く

カワイイ

この作品は、原作もテレビアニメ作品も存じ上げませんでした。映画館のチケット予約時に、満席や売り切れ間近表示を目にして気になったので、鑑賞することにしました。

鑑賞前に、この映画の前までの話にあたるテレビアニメ作品(第1シーズン)も見ました。現実ではなかなかあり得ない設定とは思いますが、考えさせられる要素もあって一気に最終12話目までを見終えてしまいました。

そしてこの作品は、テレビアニメの第2シーズンとして今後放送予定の内容を特別編集し映画化したそうですが、ここまででも十分見ごたえありました。第1シーズンで未解決? となった問いについても、ひとまず答えが出されていて良かったです。

それにしても、映画はテレビアニメ第2シーズンの前半部分までの話ということですが、ここまでを第2シーズンとしても良いくらいのボリュームのように思いました。

後半部分のストーリーがまだまるまる残っているようだということで、今後一体、いったいどこまで話が進んでいくのか、非常に楽しみです。

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Bigcat

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