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「オーストラリアのヒッチコック」とも称された鬼才リチャード・フランクリン監督が1982年に手がけたサスペンス・ロードムービー。人気のない荒野をひた走るトラック運転手に、殺人鬼の気配が忍び寄る。

冷凍豚肉を積んだ長距離トラックを運転しオーストラリアを横断するクイッドは、道中同じ道を走る旅行者やヒッチハイカーに何度も遭遇する。パメラという名のヒッチハイカーの女性も、そんなヒッチハイカーのひとりだった。しかしある時、パメラが姿を消し、不審な行動をとる緑色のバンを目撃する。クイッドは、そのバンの運転手が近ごろ発生している連続殺人事件の犯人ではないかと疑うが、警察はクイッドの訴えを信じず、逆に彼を容疑者として疑い始める。クイッドは独自に追跡を開始し、事件の真相を追うなかでさまざまな危険に巻き込まれていく。

野犬をお供に独り言をつぶやき、空想癖のあるトラック運転手クイッドを演じたのは、「ドク・ホリディ」「私立探偵マイク・ハマー」のステイシー・キーチ。「ハロウィン」「プロムナイト」などホラー映画で活躍したジェイミー・リー・カーティスが共演。音楽は「マッドマックス」「マッドマックス2」のブライアン・メイ。日本では長らく劇場未公開だったが、約45年を経て2025年に劇場初公開される。