無明の橋

劇場公開日:2025年12月19日

解説・あらすじ

富山県の立山で3年に一度行われる女人救済の儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ) 」をモチーフに、心に深い傷を負ったひとりの女性の再生と、新たな一歩を踏み出していく姿を描いたドラマ。

3歳の愛娘を15年前に亡くした由起子は、癒えることのない痛みを抱え、罪の意識から逃れられずにいた。ある日、偶然目にしたと1枚の絵画に心を奪われた彼女は、その絵に描かれた、古くから山岳信仰の対象とされてきた立山へと足を運ぶ。そこにはさまざまな思いを抱えた女性が集い、由起子は不思議なひとときを過ごすことになる。

主人公・由起子を渡辺真起子、彼女と行動を共にする少女・ 沙梨を、ドラマ「なんで私が神説教」に出演し本作が長編映画デビュー作となる陣野小和が演じる。そのほか木竜麻生、室井滋らが出演。監督は「真白の恋」「もみの家」など、一貫して自身の故郷・富山を舞台に作品を撮り続けてきた坂本欣弘。

2025年製作/94分/G/日本
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2025年12月19日

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(C)2025「無明の橋」製作委員会

映画レビュー

未評価 ひとは、最後に残るのが名前なので...

2026年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

癒される

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うすたら

3.5 女子高生のセリフがちょっと怖くてとても印象に残った

2026年1月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

斬新

癒される

江戸時代から山岳信仰の地であった立山。しかし、立山は女人禁制であったために女たちに擬死体験の儀式として行われるようになった布橋灌頂会。
東京の博物館職員の八木由紀子(渡辺真起子)は立山曼荼羅図の特別展示から布橋灌頂会を知り、立山を訪れることを決める。
自然な導入。
博物館の深紅のフロアーは目に悪いのかも。
毎朝仏壇に朝食を供えて出かける日々。

立山ではひとりの観光タクシー運転手(吉岡睦雄)、儀式のサポートボランティアの女子高生(陣野小和)、参加者のひとりの若い女性(木竜麻生)と知り合う。
立山信仰には地獄と極楽浄土の2つが存在する。
布橋は賽ノ河原の上に108の煩悩の数の板からなる朱塗の橋。閻魔堂の建つ現世側から白装束に白い布の目隠しをし、白い布を被せた橋を渡りきり、あの世に行くことで生まれ変わり、現世の自分を浄化、リセットすることを目的とする儀式らしい。
渡辺真起子は商業映画から自主映画まで色々な映画でたくさんの役をこなしてきているが、最近観た作品では彼女自身が荒々しい戦いの神のようだったり、慈悲深い菩薩のようだったり、生き仏のような神々しさがある俳優さんだと思う。そういう俳優さんはなかなかいない。

彼女ははたして橋を渡りきったのか?と思わせるカットがある。

タクシー運転手は雷鳥の真似をして乗客を楽しませようとするが、彼自身は神の使いである雷鳥を見たことはないという。何か気になったら何回でもまた来ればいいと由紀子声をかける。地元の女子高生沙梨は由紀子に鳥はなぜ一羽、二羽と数える?魚はなぜ一尾、二尾と数えるか知ってるかと聞く。参加者の訳あり風の夏葉(木竜麻生)は、お店では違う幾つもの名前を持っていて、それらを捨てるために参加したという。彼女の泊まった宿は HOTEL YOSHIWARA だった。ソープ嬢なのだと想像を逞しくしてしまった😎 木竜麻生には似合わないんだけど。

由紀子は最初は橋を渡りきることをためらったと思う。渡りきったとしても、それでよかったのか?儀式を完遂せずに現世に留まり、娘を賽ノ河原に残し、自分だけ極楽浄土に行ってよいものかと思ったんじゃないか。そんな彼女をフォローアップする女子高生。何度でも来ればいいというタクシー運転手。人気食堂は江戸時代の巡礼の宿場をモチーフにしたものだろう。

題名は無明の橋。
人間は愚かな存在だ。
しかし、逡巡しながらも進まねばならぬ。
この映画を観て一年を締めくくれてほんとによかった。

ちなみに、わたしは若い頃に日本アルプスで雷鳥を何度も見ている。夏山に母親鳥が何匹かの子供を引き連れているところを見ることが多かった。雷鳥は長い間神の使いとして扱われて来たために人間を恐れないと言われるが、そうではなく、元々堂々としていて、達観している動物にみえた。それが神の使いとされるゆえんではないか。近年は温暖化のために森林限界を越えてキツネが上がって来るため、絶滅が危惧されている。ヒトによる保護繁殖活動が盛んになっている。私の妻は動物園で雷鳥の保護ボランティアをしているが、自然の中での雷鳥を見たことはない。それでも頑張っているのは、なんとも憐れに思うのだが、信仰の精神とはそういうものなのかもしれない。

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カールⅢ世

4.0 途中で画面が暗くなり

2025年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

演出かと思いきや。。。。
音声だけが、眼科の診察まで、進んでしまい???
映写機の点検中です。との事でやはり。。。
途中中断あって1番良い所なのに。。。
と残念な気持ちになりました。

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Billy

5.0 過去はガラスケースに入れてもいい

2025年12月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭ではほとんどセリフがなく、その静けさの中で聞こえる音や言葉は、受け取る側によってまったく違って感じられることを実感させられた。
同時に、光と闇の描写が印象的に迫ってくる。
まるで、”今は”光が届かない心が強調されるかのように。

「空っぽ」という言葉は、白い可能性のある空白なのか、黒く塗りつぶされた絶望の虚無なのか。

辛くても大切な​過去は、捨てずにガラスケースに入れてもいい。
支配されない場所に自分で置き直せばいい。

未来の描き方は自由。空き地に何を描いてもいい。
無理にでも描こうとすれば自ずと光が入ってくる。
そう教えられた気がする。
私には光が届いた。

noteでは YouKhy 名義で、もう少し長い感想を書きました。

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YouKhy