Mr.ノボカイン

劇場公開日:2025年6月20日

解説・あらすじ

生まれつき全く痛みを感じないが、それ以外には何も特別なものをもたない男が、銀行強盗の人質に取られてしまった恋人を助けるため奮闘する姿を描いたアクションコメディ。

生まれつきどんな痛みも感じない体を持つネイトは、気弱で真面目な銀行員としてごく普通の人生を歩んできた。しかしある日、大切な恋人シェリーが銀行強盗の人質にとられてしまう。“戦闘力ゼロ”のネイトが彼女を助け出すために使える武器は、“痛みゼロ”の特殊な体だけ。生まれて初めて無痛の体が役に立つ時がきたネイトだったが、痛みを感じないというだけで不死身というわけではなく……。

無痛の体を生かして普通ならありえない方法で戦う主人公のネイト役を、デニス・クエイドの息子でテレビシリーズ「ザ・ボーイズ」で知られるジャック・クエイドが務めた。また、ネイトが立ち向かう強盗サイモンにはジャック・ニコルソンの息子レイ・ニコルソンが扮し、大物俳優を父に持つ二世俳優が共演。そのほかの出演は、ネイトの恋人シェリー役に「プレデター ザ・プレイ」のアンバー・ミッドサンダー、ネイトの親友ロスコー役に「スパイダーマン ホームカミング」シリーズのジェイコブ・バタロン。監督は、「ヴィランズ」「ステイク・ランド 戦いの果て」などの作品を手がけてきたダン・バーク&ロバート・オルセン。

2025年製作/110分/R15+/アメリカ
原題または英題:Novocaine
配給:東和ピクチャーズ
劇場公開日:2025年6月20日

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映画レビュー

3.5安心してください、痛くないんです

2025年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0激痛注意のR指定

2025年6月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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猿田猿太郎

3.5だんだんと癖になる視覚的痛みに笑うしかない

2025年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

彼は全く痛みを感じない。それは今の映画潮流からすると速攻でスーパーパワーおよび地球を救うヒーローとして分類されがちな特性ではあるが、本作の主演が「The Boys」のジャック・クエイドであることはその可能性に早々にフタをする。あくまで現実に根ざしたコメディ的範疇で遊ぶのが本作の面白さだ。この主人公は無痛だから強いのではなく、むしろ生きるために慎重にならざるを得ない。でも状況次第では自分に課したリミッターを解除して、命がけの大爆走もできるのだという、二重三重の価値転換を経た上で辿り着くごく普遍的な境地にも親しみを覚える。そこからはもう矢継ぎ早で繰り出される視覚的痛みの波状攻撃に身を委ねるのみ。普通のアクションなら敵の一発をテンポ良くよけるところを、本作では絶妙なタイミングで辛うじて受ける、もしくは殴られ、ぶっ刺される。痛い。でも楽しい。そんな新感覚の刺激が癖になってる自分にもう笑うしかない。

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牛津厚信

3.5主人公は無痛でも見ている側は大いに痛い

2025年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

生まれつき無痛な男がそれを武器に恋人を救うため悪漢どもに挑んでいく。従って、僕ら観客は彼が大火傷を負ったり、腕を骨折する様子を心で悲鳴を上げながら傍観することになる。ここで大事なのは、主人公が全然痛くないからと言って、見ている側は傍観者とはいえ大いに痛いということ。想像力とはそういうものなのだ。

劇中には頻繁にサバイバルゲームの映像が出てくる。プレーヤーたちはゲーム上でキャラクターが傷を負っても構わずゲームを続けていくわけだが、もしも、ゲームに登場するキャラクターが生身の人間だったら、どうする?どう感じる?というのが、画期的な無痛映画『Mr.ノボカイン』の肝だとも感じた。重ねてこれは想像力にまつわる映画なのだ。

同時に、主人公にとって無痛は唯一無二の武器なのだが、決して無敵ではなく、それを行使して目的を達成する勇気を一種のラブストーリーに落とし込んだところが、本作の魅力。主演のジャック・クエイドはデニス・クエイドとメグ・ライアンを両親に持つ2世俳優。そんな血筋に関係なく、過剰に一生懸命なところがこの役にはぴったりで、さらなる活躍を期待したいところだ。

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清藤秀人